デンマーク地方金融公庫 2016年2月18日満期 円/トルコリラ・デュアルカレンシー債券（円償還条項付）

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。

債券（国債、社債）で金利を取る運用を目指す投資家へ情報をお伝えしています。

今回は現在（8/6〜14）大和証券から新規募集されている債券の『デンマーク地方金融公庫 2016年2月18日満期 円/トルコリラ・デュアルカレンシー債券（円償還条項付）』の情報です。

このブログの読者であればもうお気づきかと思いますが、実は同様のデュアルカレンシー債券は6月にも同じく大和証券から異なる条件で販売されていました。今回のこの債券の特徴です。

1.)円建仕組債（デュアル・カレンシー債券）

2.)円/トルコリラ  
今回の債券の主な条件がこちら。

発行体(債券名)　：デンマーク地方金融公庫 2016年2月18日満期  円/トルコ・リラ・デュアル・カレンシー債券（円償還条項付）

期間　　　　　 : 1年6ヶ月

利率　　　 　　　: 4.55％

通貨　　　　　　：日本円（JPY）

最低投資額　　　：200万円以上（100万円単位）

利払日　　　　　：2015/2/18・2015/8/18

償還日　　　　　：2016/2/18

格付　　　　　　 : Aaa(Moody’s)、AAA(S&P)※無登録格付会社

デュアルカレンシー債券は、為替が一定水準より円高になるか円安になるかという点がポイントとなります。日本で販売されるこのような少額から投資できる仕組債はどうしてもハイリスク・ハイリターンな新興国通貨建てが多く、米ドル建てを中心とするオフショア投資とは異なります。

それでは、下記で為替推移を確認します。

＜TRY/JPY 2年間チャート＞

2年以内だけで上記のようにボラティリティ（ブレ幅）が大きく、ハイリスク・ハイリターンな新興国通貨であると認識できると思います。

それでは、それぞれの特徴です。

1.)円建仕組債（デュアル・カレンシー債券）

参照為替が、判定為替未満（円高）の場合→トルコ・リラ（額面÷基準為替）償還

参照為替が、判定為替以上（円安）の場合→円貨償還

ネット証券などで販売されている「仕組預金」なども基本的な構造は上記に似ています。

2.)円/トルコリラ

為替推移は上で確認した通りです。基本的に債券投資は満期保有が理想です（途中売却しようにも、相対取引になるので買い叩く必要があり、毀損リスクが高くなるため）。

こちらが償還時の想定損失率（最悪のケース）

こちらが途中売却時の想定損失率（最悪のケース）

個人投資家が高い金利を求めると、どうしてもこのような新興国通貨（リラ、レアル、ランド）や資源国通貨（豪ドル）などの資産配分率が高くなる傾向にありますが、改めてボラティリティ（ブレ）が大きい資産だという事を認識した上、リスクを抑えるには米ドル、スイスフラン、英ポンドなどの先進国通貨を中心に資産運用したいものですね。

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