ソフトバンク株式会社 第2回無担保社債（劣後特約付）

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

債券（国債、社債）で金利を取る運用をしている投資家へ情報をお伝えしています。

今回は1/27〜2/6まで大和証券から新規募集販売されている『ソフトバンク株式会社 第2回無担保社債（劣後特約付）』の情報です。

条件がこちら

発行体（債券名）：ソフトバンク株式会社 第2回無担保社債（劣後特約付）
利率　　　　　　：2.20〜2.80% / 年（仮条件）※1/26に条件決定予定
格付　　　　　　：BBB＋（JCRより取得予定）
通貨　　　　　　：日本円（JPY）
単位　　　　　　：100万円単位
期間　　　　　　：7年間
償還日　　　　：2022/2/9

まだ、仮条件ですが、円債でこの金利水準の債券であれば、投資先としては良い債券です。

ソフトバンク社債は何年かごとに起債されて販売されていますが、日本円債にしてはどの債券も金利水準が良く（過去は格付けも低かったため）、投資妙味がありました。今回も同様に悪くない水準なので人気になるでしょう。

さて、ソフトバンク㈱といえばi-Phoneやお父さん犬などという携帯会社のイメージが強いですが、実はかなり「投資会社」の様相を呈しています。

具体的に、孫社長の先見の明の大成功として挙げられるのは2014年9月にニューヨーク市場に上場した中国ネット業界のアリババグループへの出資です。ソフトバンクはアリババ株の30％を持つ筆頭株主ですが、2000年に20億円で取得した同社価値が上場時に4,000倍の価値を付け8兆円弱の含み益を得たことになりました。他には国内外で1,300社に上る出資先があります。また、直近では中国タクシー配車サービスに対して、アリババと米投資ファンドとともに6億ドル（700億円）を共同で出資することも正式に決まっています。

そんなソフトバンクですが「有利子負債（借入金、社債、CP、CBなど利子を付けて返済しなければいけない負債）」の比率が高い事で有名です。負債の部（短期有利子負債、長期有利子負債）をご参照。

今は低金利で資金調達をして投資や設備投資ができていますが、仮に金利が上昇するとなれば返す金利が増えるので業績や格付け（信用）に対して逆風になるのは言うまでもありません。債券（国債、社債）で金利を取る運用をしている投資家は、このような会社の内部も確認した上で投資判断をしていきましょう。

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