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2020年7月28日満期(5年債)みずほ銀行債・豪ドル建/米ドル建

公開日: : 最終更新日:2021/02/10 債券投資(仕組債、社債、国債、デュアルカレンシー債)

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

今回は、お問合せを非常に多く頂いている、みずほ証券から新規失業保険売り出しのみずほ銀行債についてです。

Screen Shot 2015-07-06 at 17.38.24

現時点の仮条件を確認してみましょう。

発行体(債券名):みずほ銀行
利率      :(豪ドル)2.70〜3.70%/年間・(米ドル)1.60〜2.60%/年間(仮条件)
通貨      :豪ドル(AUD)もしくは米ドル(USD)
単位      :AUD1,000以上(1,000単位)AUD=92円(7/6時点)・USD1,000(1,000単位)USD=122円
期間      :5年間
利払日     :年2回(毎年1月、7月、各28日)
償還日     :2020/7/28
格付      :A1(Moody’sジャパン),A+(S&Pジャパン)

結論としては「2度と戻らない5年という投資期間(2020年はオリンピックイヤー)に対してこの利率で投資効率は良いのか?」という点を考えましょう。こういう債券に投資を考える個人投資家が陥るのが「銀行金利より良いから」というお株違いな比較をすることです。「債券運用」なので銀行金利より良いのは当然で、比較すべきは他の投資資産についてです。オフショアファンドで5年固定金利で8%出るものもある中、同様の外貨投資において「何%の目標リターンを目指すのか?」が重要です。なにせ、日銀と政府は「2%物価上昇率」を目標に掲げているので、金利2%水準では増えたことになりません(為替が円安になっていれば効果あり)

さて、今回は普通社債なので(ほとんど気にすることはありませんが)、念のため特に大きく気を付けないといけない点を上げるとすれば2020年までの日本の国債の金利動向と各為替水準です。

少し話がそれますが、ニュースでも騒がしく報道さいているギリシャの債務問題で銀行が「ヘアカット(預金税)」を検討しているというニュースが流れていましたが(詳しくは下記)、

※ギリシャでは預金者の銀行預金EUR8,000(約110万円)以上あるうちの30%を強制没収を計画中。連鎖倒産の防止へ(預金税?)1946年の日本での預金封鎖+預金税(強制徴収)と同様か?/財政問題

この問題に関しては、日本の銀行も極端な話、今後可能性が無いとは100%言い切れません。(可能性で言うと低いのでしょうけれど・・・。)

つまり、どういうことかと言えば、日本の銀行(みずほ銀行)は預金者の預金を企業への貸付のみならず「日本国債」や株式などで運用しているので、仮に運用で穴が空いてしまう(マイナスになる)と預金者の穴になるのでそれを埋める必要がでてきます。一応、みずほ銀行は「Tooo BIg Too Fall(大きくて潰せない銀行29行)」のうちの1行なので、資金繰りや大穴が空いて窮地に立たされた場合には国の救済によって潰れはしないようですが、今後急激かつコントロール不可能な国債の金利上昇によって運用中の日本国債に大穴があく事、また最悪は国と共倒れになることは可能性としてゼロではありません。(可能性で言うと低いと信じたいですが・・・。)

さて、そんな最悪なケースを想定すると、みずほ銀行の株主がまず初めに被害を被ります。(株式は紙入れになる・・・電子化されているので株券はありませんが。)その次に被害を被るのは社債です。なので『みずほ銀行は潰れないから安心!』と100%信じている投資家も、投資である以上はこの点には注意しておきましょう。まして、みずほ銀行に預金をしていて、ギリシャの銀行のように「ヘアカット」とか言い出されたらたまったもんじゃありません。

各銀行はこういう「経済ショック」に備えてなど、世界的な新銀行資本規制のバーゼルⅢに備えて、資本積み増しを要求されています。その一貫がこちら。

Screen Shot 2015-07-06 at 18.54.24(出典:Bloomberg)

少しテクニカルな話になるのですが、今回の普通社債ではなくAdditional Tier1(AT1債)、いわゆるCoCo債(偶発転換社債)と呼ばれる債券の一種で、国際的な自己資本規制「バーゼルⅢ」の下で資本に算入できる債券の発行が今後相次ぐということです。CoCo債に投資するファンドは既に三菱UFJで販売されているので併せてどういう債券なのかはこちらで確認して下さい。

※世界CoCosオープン(毎月決算型)<為替プレミアム・為替ヘッジあり・なし>(愛称:ココマスター)/三菱UFJモルガン・スタンレー証券

あちらこちら話が飛び飛びになりましたが、今回のみずほ銀行債はいわゆる普通社債で、為替変動の影響を受けるというものです。今後「円安になっていく」と考える場合には、円の価値が目減りすることに他ならないので、そのリスクに備えるにはこのような外貨資産を持つことでリスクヘッジに繋がるということになります。



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過去10年間に渡り年間平均10%以上のリターンをあげている海外の投資情報を、実名を用いて載せています(日本には存在しないファンドです)

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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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