スウェーデン輸出信用銀行 2015年6月24日満期 円/トルコ・リラ・デュアル・カレンシー債券（円償還条項付）

こんにちは、K2 Investment のマハラです。

債券（国債、社債）で金利を取る運用をしている投資家へ情報をお伝えしています。

今回は現在（6/11〜20まで）大和証券から販売されている『スウェーデン輸出信用銀行 2015年6月24日満期 円/トルコ・リラ・デュアル・カレンシー債券（円償還条項付）』の情報です。

この債券の特徴をまとめます。

1.)円建仕組債（デュアル・カレンシー債券）

2.)円/トルコリラ

主な条件がこちら。

発行体(債券名)　：スウェーデン輸出信用銀行 2015年6月24日満期 円/トルコ・リラ・デュアル・カレンシー債券（円償還条項付）

期間　　　　　 　: 1年間

利率　　　 　　　: 2.00～5.00%（仮条件）

通貨　　　　　　：日本円（JPY）

最低投資額　　　：200万円以上（100万円単位）

利払日　　　　　：2014/12/24・2015/6//24

償還日　　　　　：2015/6/24

格付　　　　　　 : Aa1(Moody’s)、AA+(S&P)※無登録格付会社

ここで投資家サイドで気をつけるべきは為替動向についてです。

このような為替（特にブレの大きいトルコリラやブラジルレアルなどの新興国通貨）の予測はまず出来ないとうことです。確かにある程度の経済情勢や金利情勢を掴む事はできるものの、新興国ならではのカントリーリスク（例えば、直近のタイのような軍事クーデターやデモ、テロなど）が先進国と比較して高くなります。これにより、為替のブレ幅は大きくなるのでハイリスクハイリターンとなる訳です。

それでは、それぞれの特徴を確認してみます。

1.)円建仕組債（デュアル・カレンシー債券）

投資通貨は円貨（JPY）ですが、投資期間中の一定条件によって満期償還金を「円貨」で受け取るか「トルコリラ」で受け取るかの2通貨（デュアル）の賭けになるということです。

満期までの期間において、黒色の「参照為替水準（償還日の10日前に決定）」が、赤色の「判定為替水準（ノックイン水準）」以上なのかどうかによって、満期の受け取り通貨が変動するということです。

具体的に下記の通り。

参照為替が、判定為替未満（円高）の場合→トルコ・リラ（額面÷基準為替）償還

参照為替が、判定為替以上（円安）の場合→円貨償還

2.)円/トルコリラ

本来オフショアファンド（固定金利戦略や元本確保型）のように「先進国通貨（USDやEUR、GBP、CHF、JPY、AUD）」で高い金利が取れれば債券（国債、社債）で金利を取る運用をしている投資家にとってはリスクを抑えられるものの、このデュアル債券などは「新興国通貨（リラ、レアル、ルピア、ルピーなど）」で組成されています。上述の通りハイリスクハイリターンな通貨となるので各国の金利情勢やカントリー・リスク、為替変動などが非常に重要となります。

下記は償還時の想定損失率です（最悪のケースを想定）。

こちらが途中売却時の想定損失率（最悪のケースを想定）。

債券は相対取引（マーケットが無い）なので、特にこのような債券を途中売却しようとしても買い手が少ない場合には「叩き売り」状態になりやすいので、注意が必要ですね。

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