米州開発銀行 2018年7月26日満期 ブラジル・レアル建債券（円貨売買型）

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。

債券（国債、社債）で金利を取る運用をしている投資家へ情報をお伝えしています。

今回は現在（7/1~10）、大和証券から新規販売される『米州開発銀行 2018年7月26日満期 ブラジル・レアル建債券（円貨売買型）』についての情報です。

まず主要な条件から確認してみます。

発行体(債券名)　：米州開発銀行 2018年7月26日満期 ブラジルレアル建債券（円貨売買型）

期間　　　　　　 : 約4年間

利率　　　　　　 : 7.10~10.10%/年間(仮条件)

通貨　　　　　　：ブラジル・レアル（BRL）

最低投資額　　　：2万ブラジルレアル以上（1万ブラジルレアル単位） 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（BRL/JPY＝約45円 6/20時点）

利払日　　　　　：毎年7/26・1/26

償還日　　　　　：2018/7/26

債券格付　　　　 : Aaa(Moody’s)/AAA(S&P)※無登録格付機関

利金・償還金　　：米ドル受け取り

投資・途中売却　：円貨受け取り

ワールドカップで盛り上がっているブラジルですが、各金融機関もここぞとばかりにブラジル・レアル建ての債券を投入してきています。

さて、今回のこの債券が他の外国債券と異なる点は、投資する通貨は円貨（もしくは一部条件でレアルから可能）からですが、「利金・償還金」を米ドルで受け取るという点です。米ドル為替チャートの推移も確認する必要があるので投資する場合には注意が必要です。

＜BRL/JPY 5年為替チャート＞

そして、

＜BRL/USD 5年為替チャート＞

ブラジル経済については、経済成長率の鈍化、国内のインフレ率の高止まり、そしてワールドカップ後の10月の大統領選挙で誰が大統領になるのか、など課題が山積しています。選挙後の歳出削減（ブラジル国民にとっての痛み）がある国内政策運営がなされていく以上、ブラジルのカントリーリスクそのものの高まりも懸念材料の1つになります（レアルにとってネガティブ）。

新興国債券の金利が高いのは、裏を返せばその分のハイリスク・ハイリターンなボラティリティ（ブレ幅）があるからです。リスクを抑えて運用する場合には、中長期で運用できるよう一部資産にヘッジファンド（オフショアファンド）などを持って総資産の中でブレを抑えた資産運用を心がけましょう。

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