「レアル安だからこそ2016年9月末時点からブラジル・レアル建て社債の投資をしても良いか?」について
公開日:
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最終更新日:2021/02/09
マーケット全般(株式、債券、為替)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回はQ&A方式での回答です。
<Q.>2016.9月末時点
今からブラジル・レアルの社債を購入するというのはいかがでしょうか?
現在の為替は1レアル≒32円は数年前の30〜40%下落しています。
長期保有が前提で今が買い時だと思いますが、いかが思われますか?
<A.>
はじめまして、K2 Investment投資アドバイザーの眞原です。
ご質問にお答え致します。
どのような社債に投資されるかにもよりますが、単に金利を取るだけの安定運用をお考えでしたら債券投資は良いと思います(とは言え、もっか先進国のほとんどが金利がゼロ、むしろマイナス金利導入により金利情勢が悪くなっていますが・・・)。
そうした中で、通貨がブラジル・レアル建ての債券というのは全くオススメできません。
確かに◯◯さんが確認されているようにBRL/JPY為替推移としては過去5年前との比較では最高値(2013年:1レアル=50円台)から40%程度下落してレアル安円高が進行しています。
<BRL/JPY 5年間為替推移>
(出典:Bloomberg)
過去数年のブラジル政治経済を振り返ると、2014年ワールドカップ開催で盛り上がりを見せ、その後2015年にブラジルの内政事情も巻き込むペトロブラスの汚職問題から直近2016年ルセフ大統領の弾劾、新大統領就任にまで繋がり、同時に国内では汚職問題に対するブラジル国民のデモの影響からの治安の悪化に繋がっています。経済面で言えば、8四半期連続のGDPマイナス成長となっています。
かつてこれまで下記のようにブラジル・レアル強気一辺倒だった証券マンや銀行員のレアル債券やレアル建て投信販売の謳い文句(セールストーク)であった、
「W杯、リオ・オリンピック、パラリンピックがあるからブラジル経済は良くなっていきます!よって金利も上がりレアルも買われやすくなります」
というのは、今のブラジル情勢を見ても分かるように全くのデタラメだったことも分かり、それらビッグイベントを終えた今、ブラジル政治経済は大統領も代わり過渡期に差し掛かっています(今後のブラジル政治経済はテメル大統領の手腕次第でしょう)。
これまでブラジル経済やレアルは資源高を背景にペトロブラスを中心とした企業が好調でしたが、原油安そして汚職問題に揺れている以上、ブラジル経済が明るい見通しになるのはとうぶん先のことかと思います(特にこれまでの外国資本の資金流入から流出に転じているので決してポジティブではありません)。
長期保有というお考えかと思いますが、現在のブラジルを含む新興国全般(インドを除く)、また先進国(米国を除く)、OECD諸国の成長率は鈍化傾向にある中で、ブラジル経済が急に明るい見通しになり、レアルが買われる状況にはなりにくいと思います。
敢えてこのようなハイリスクハイリターンな通貨や投資先へ資金を投じる必要はないと思います。
ブラジルの格付け見通しが「ネガティブ」に!今後の格下げ可能性で投資適格級でなくなることに!?レアルの投資信託(ファンド)や債券にはご注意を。
投資アドバイザー
眞原 郁哉
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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