富裕層への相続税課税強化の動き(平成29年度税制改正)
公開日:
:
最終更新日:2021/02/09
富裕層の資産運用
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。
今回は「平成29年度税制改正」による富裕層への相続税課税強化の情報です。
まだ暫定的な政府与党の方針のようですが、恐らく既定路線で課税強化が決まると思われます。
特にここ数年、政府が「国内から海外へ資産を移す富裕層や個人をターゲットにした資産フライトへの課税強化」に必死になっている様子がよく分かります。
確かに、政府は、オフショアファンドへの投資や海外投資などで「日本国内から富裕層や個人の国内資金が海外へ流出することは、オモシロくない」のでしょう。
だから、課税強化や規制によって大義名分上、そのような海外の優れたサービスや金融商品を締め出すことで、国内の増えない投資商品や保険などを販売する国内金融機関を守るのが彼らの正義なのでしょう。
これまでの法律、方針などのまとめはこちらから確認できます↓
※国税庁が指摘した2014年の海外資産相続申告漏れ件数は177件!海外資産(預金、株式、不動産、オフショアファンド)を持つ人は必見!/日本人の富裕層資産運用情報
平成29年度税制改正による富裕層の相続税課税のポイント
・海外移住をする富裕層の相続税逃れを防止→海外資産への課税強化
<現行法上>
相続人(子)と被相続人(親)が共に5年超海外に居住していれば、海外資産に相続税はかからない
<改正案>
相続人(子)と被相続人(親)が共に10年超海外に居住していなければ、海外資産に課税する方針
日本の相続税の最高税率は55%。
よって、富裕層はこれまで「シンガポールや香港など相続税が非課税の国に移住を選択してきた」というのが当然の流れでした。
が、これに網をかけようとしています。
相続税(贈与税)を丸々そのまま収めて当然は、当たり前ではない海外事情
日本人の多くは「税金だから当然収めて当たり前・・・」と思いますが(確かに納めるべきは納めるとして)ここで勘違いしてはいけないのは、「相続税や贈与税を丸ごと払って当然(=国に召し上げられて当然、結果、3代で代々引き継いだ資産や苦労して築いた資産が国の懐に入る)」というのは、全くもってグローバルスタンダードからは「ズレて」いるという事実です。
まったく「当然!」ではありません!
なぜ、私がここまで強く言えるのか?
それは私は「アメリカの相続税(遺産税)事情と日本の相続税事情」を学んだから。
国が違えば、規制や法律は違います。だからといって、日本人がそのスキームを使えないという訳ではありません。まして、クロスボーダーでマネーが行き来する世界において至極、合法です。
ただ、そのグローバルスタンダードな情報が入りにくく、どのようにとって良いのか分からない、結果国内の金融サービスで落ち着いてしまうという方が多いでしょう・・・。
そういう国際事情に精通しているアドバイザーも限られているというのも事実です。
※自分の側にアドバイザーがいる人いない人(資産家にはアドバイザーが必ずついている)/投資アドバイザー
ふと疑問に感じませんか??
なぜ、アメリカ人何代にも渡り富を殖やし続けられるのでしょうか?
なぜ、海外には資産が資産を生み出す殖えるスキームがあるのでしょうか?
ではなぜ逆に、日本にはそのようなスキームがないのでしょうか?
これらの答えを持っているアドバイザーに出会い相談できるだけで、「その悩み」を持っている方やその方の配偶者や子どもの将来が違ってくるのは、間違いありません。
「お金(税収)が乏しく、借金まみれの日本」は、今後も各方面で「増税路線」でしょう。
でも、その増税分は、一体どこにどのように消えているのか?きちんと使われているのか?天下り先のポストに就いている方々の給与に消えているのか、はたまた某都知事のように「外遊費」などに消えているのか・・・」
今後も益々目が離せない状況の「日本の課税事情」と「富裕層動向」です。
スイスプライベートバンク入門書(マニュアル)を無料進呈します
日本のプライベートバンクではありません。
本場スイスの本物のプライベートバンクを開設するノウハウをまとめました。
関連記事
-
最上級のユニークな経験と思い出を!モルジブで1泊5万ドル(約540万円)のホテルに泊まろう!
こんにちは、眞原です。 今回は「Conrad Maldives Rangali Island」
-
【富裕層情報】超富裕層($30million保有以上)が住む世界都市/国ランキング2017
こんにちは、眞原です。 今回は、富裕層にまつわるお話。いつの時代も「富裕層」に関する情報は古今
-
2016年世界の大富豪(ビリオネア)の資産は2,370億ドル(27.9兆円)増加!
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 2016年のマーケット営業日も残すところあと2営業日
-
総額3,295億円の相続時の申告漏れ!国税のお土産探し!(平成28年)
こんにちは、眞原です。 今回は気になるニュースから。大手新聞社メディアがあまり報じていないのが
-
富裕層を狙い撃ちの「出国税」スタート!網を張り、富裕層日本人を国外へ出さない仕組みで、ガラパゴス化を促進中!
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 2015年もいよいよ下期
-
高所得者サラリーマンへの増税加速!「基礎控除」縮小へ!(18年税制改正大綱)
こんにちは、眞原です。 今回は気になるニュース 「<所得税改革>基礎控除の拡大検討 低所
-
個人にとって【海外投資/海外資産運用】は当たり前〜国税庁が指摘の149件77億円の海外資産に絡む相続税の申告漏れ〜
こんにちは、真原です。 ちらっと、こういうのがニュースになっていますね。 国税庁
-
2015年(平成27年度)国外財産調書の結果−ジャパンリスク回避に向けて富裕層の富は国境を越える
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。 今回は2016年に書きそびれていた「2015年分(平
-
【気になるニュース】「1万円札廃止論」が消えない理由は今後の「タンス預金炙り出し?」
こんにちは、眞原です。 今回は「気になるニュース」と「資産保全(自分の資産は自分で守ろう)」を
-
【富裕層情報】2019年度版『世界の富の変遷〜Global Wealth Migration Review〜』Vol.1
こんにちは、眞原です。 今回は(2018年度の)世界の富裕層の富の変遷情報です。 参考に