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目先の「上げ下げ」思考を止めて、パーセント(%)で考えよう

公開日: : 資産運用の基礎、Q&A、基礎用語

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

今回は資産運用初心者シリーズです。

資産運用を始めると、目先の「上げ下げ」に非常にとわれやすくなります。特に1秒、1日、1週間、1ヶ月、1年と非常に短期間と個人差は様々ありますが、その上げったor下がった思考による投資判断は大間違いということ伝えます。

なぜかパーセントで考える癖が無い人が多い

「目標の年間平均リターンは、何パーセントですか?」と尋ねると「金融や経済、資産運用は初心者なので分かりません」という人がいますが、よくよく考えてみましょう。

消費税8パーセント
セール20%オフ
売上前年比15%増
5%増量キャンペーン
日銀インフレ目標2%

などなど、世の中にはパーセント表示は山ほどあって小学生でも分かるパーセントで考える思考にも関わらず、なぜか「資産運用」になるとできないという不思議です。サラリーマンや働いていれば、前年比や前月比という具合に何かしらの数値を比較するのにパーセントは用いているはずなのですが・・・。

そういう意味で「経営」にシビアに立ち向かっている経営者や自営業者は常日頃から「パーセント思考」ができているので、こういう癖を持ちあわせている人が圧倒的です。

この思考は巡り巡って「単利と複利の概念」にも共通してきます。

※今さら他人に聞けない「複利」と「単利」の違いについて/資産運用の基礎

結局、資産運用において自分の目標とする年間平均リターンや損切り水準などは「上がった下がった」ではなく、パーセントで決めるというのが鉄則です。

上げ下げではなく、変動率(パーセント)で考える

分かりやすいように日経平均株価チャートとUSD/JPY為替変動チャートで確認します。

<日経平均株価1年推移チャート>

目先の上げ下げ思考を止めて、パーセントで考えよう1

緑線が2014年10月の最安値水準(14,700円台)から2015年6月の最高値水準(20,800円台)で、その変化率は約43%。つまり、43%上昇しているという意味です。逆に赤線は2015年6月の最高値水準(20,800円台)から直近9月の安値付近(16,900円台)で、その変化率はマイナス19%です。

例えば、仮に目標リターンが年間平均リターン20%として2014年から運用を始めていれば、高値付近まで待たずして17,600円程度の水準で利益確定ができていたことになります。

一方6月から日経平均で資産運用を始めた場合、仮に5%下がったら損切りをするということを初めから決めて資産運用をしていれば、19%まで下落してから慌てて損切る必要がなかったことになります。つまりは「上がったから下がったから」ではなく、パーセントの上下でルールを決めて考え行動する癖を付ける方が良いのです。

ちなみに、日本株に関して私は5月末時点で売却をオススメしていましたが・・・。

※皆が強気!さぁ、日本株はバブルへ一直線!「いつ売るの?、今でしょ!」/マーケット(日本)

単に株価指数が上がっている状況を見て「もっと上がるかも知れない」や下がる状況から「もっと下がるかも知れない」という主観を排除する為には「上がった下がった」ということではなくパーセントで考えて(ルールを決めて)運用する必要があります。

そういった意味で海外積立投資ではドルコスト平均法を使って運用をするので「上がった下がった」という主観を排除しつつ、積立欧市しているパーセンテージの資産が増減すれば、その投資している分のファンドのパーセンテージをリバランス(配分変更)して、改めて自分で決めたパーセンテージで運用するという理にかなった方法で運用ができるのです。

<USD/JPY1年推移チャート>

目先の上げ下げ思考を止めて、パーセントで考えよう2

こちらがUSD/JPYの為替1年チャートです。緑線が直近2014年10月時点の最高値水準(1ドル=102円台)から2015年6月の最安値水準(1ドル=125円)で、変化率は約18%円安ドル高が進行しているということです。

一方、赤線は2015年6月の最安値水準(1ドル=125円)からチャイナショックがあった8月20日頃の高値水準(1ドル=118円)で、変化率は約5%の円高ドル安ということです。

※8/24のチャイナ・ブラック・マンデーのリスクから考える『投機家(短期)思考と投資家(中長期)思考』の違い/資産運用の基礎

単に「円安だ〜円高だ〜と上がった下がったで」判断するのではなく上で確認したように、パーセントで考えると自分の持っている資産価値が何パーセント変動しているのかを冷静に捉えられます(利益確定や損切りも容易)。

また冷静に考えるとおそよほとんどの日本人は円資産しか持っていないので、単純に考えると2014年10月からその円資産は18%目減りしていることになります。

※5年間で対ドル30%超の円安に!それはつまり1,000万円が700万円になったこと。円資産目減りを防ぐ方法は?/為替

いつまでも「上がった下がった」に振り回され続ける限り、利益確定も損切りも出来ないままでマーケットの上下に翻弄される続けるので、常にパーセントで考えるようにしましょう。

(カバー写真:The Telegraph)





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  • 眞原郁哉

    1986年、兵庫県神戸市生まれ。

    同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社。その後、K2 Investment株式会社入社。投資アドバイザーとしてクライアントのためになるアドバイスをできることにやりがいを持ってます。

    趣味はダンス、ネットサーフィン、珈琲。体育会系に見えて、実はインドアでもあったりします(笑)。

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