ギリシャ国民投票の答えは「OXI=NO」で61%(暫定)!ユーロ圏離脱は待ったなしか?
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最終更新日:2021/02/10
マーケット全般(株式、債券、為替)
こんばんは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
暫定ですがギリシャ国民投票の投票結果が出てきています。開票率19%段階で トロイカ(ECB、EC、IMFなどの債権者)の示すギリシャ支援策(要は、年金カット、増税、政府歳出削減などのさらなる緊縮財政)に対しての「OXI=NO」の得票率が61%で、「NAI=YES」が39%となっていて緊縮策に対してギリシャ国民の「反対」が優勢なようです。
※ギリシャでは預金者の銀行預金EUR8,000(約110万円)以上あるうちの30%を強制没収を計画中。連鎖倒産の防止へ(預金税?)1946年の日本での預金封鎖+預金税(強制徴収)と同様か?/財政問題
このまま反対派(「OXI=NO」)が賛成を上回る事になると、個人投資家はある程度「備え」が必要になるのではないでしょうか。
※まずは預金封鎖から?ギリシャ債務危機は最終局面へ!7/5の国民投票で激震か!?個人投資家の皆さんはマーケットの乱高下に備えていますか?/財政問題
「OXI=NO」が上回る結果となれば、現チプラス首相↓は「国民の信任を得た」という事になるので益々トロイカ(債権者)に対して強硬姿勢で交渉に挑むことになっていきます。
・ギリシャ返済期限
6/30 IMFに15億4,000万ユーロ(返済せず→遅延扱い=ほどデフォルト状態)
7/10 20億ユーロの国債償還
7/17 10億ユーロの国債償還
7/20 ECB保有のギリシャ国債35億ユーロ分の返済期限
8/20 ECBへ国債32億ユーロ返済期限
年内返済額トータルは、132億ユーロ(約1兆8,000億円)
ギリシャとユーロ圏の今後は?
今回のギリシャ国民投票の結果(暫定)ギリシャ国民の61%がトロイカ(債権者)の緊縮策に対して反対の「OXI=NO」を突きつけたのはかなり歴史的にインパクトが大きくなります。今後はますます完全に政治的な交渉次第になるので、ギリシャの政治と経済、そしてEU圏(特にドイツがどこまで交渉で詰め寄るか)の経済がどうなっていくか想定が出来ない領域に入ってしまいます。
スペイン、ポルトガルを始め財政難の国々の左派政党にとっては大きな追い風となり、イギリスを始め(ドイツも?)『EU圏の存在意義とは?』という議題になってきそうな結果ではないでしょうか。小国ギリシャ経済ですが、徐々にグローバルマーケットインパクトは大きくなりそうな予感です。
※激震に備えよう!備えあれば憂いなし!ギリシャがデフォルトした時のシミュレーション/財政問題
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