資産運用相談HPはこちら

ジンバブエのハイパーインフレは5,000億%!貨幣が無価値になるハイパーインフレの怖さ。

公開日: : 最終更新日:2021/02/10 資産運用の基礎、Q&A、基礎用語

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

今回は『ジンバブエのハイパーインフレについて』です。

ジンバブエってどこ?って思う日本人も多いと思うのでまずは地理から確認してみましょう。

ジンバブエ?

Screen Shot 2015-06-14 at 14.45.04(GoogleMap )

アフリカ大陸の南方、南アフリカやボツワナ、ザンビア、モザンビークに囲われた場所に位置しています。国土は日本とほとんど同じくらいなものの、人口は約10分の1程度です。元々はイギリスの植民地(白人国家ローデシア)を経て独立(1980年)。2003年にイギリス連邦から脱退。農業生産によって「アフリカの穀物庫」としてジンバブエ経済を支えてきた歴史があります。そして今回取り上げているハイパーインフレに関しては、1999年の第二次今後内戦からジンバブエ経済危機に繋がり、結果ハイパーインフレが生じているという状況です。

ジンバブエのハイパーインフレとは?

Screen Shot 2015-06-14 at 14.22.41(CNBC)

今週にはジンバブエは、『ハイパーインフレ』によって事実上価値がなくなった自国通貨(ジンバブエ・ドル)を公式に廃止するそうです。現在の銀行口座のジンバブエ・ドルを米ドルに交換するとジンバブエ準備銀行(中央銀行)が発表しました。

2008年に5,000億パーセントのハイパーインフレを経験し翌年2009年から自国通貨ではなく米ドルや南アランドをかわりに使用していたそう。

今回の決定によって、米ドル交換レートが、17.5京ジンバブエ・ドル(175,000,000,000,000,000=1兆の17万5,000倍 ※京=10の16乗)までの銀行口座に対して受け取れるのは、5米ドル(625円※1ドル≒125円換算)ということで、この金額を越える残高に対しては、3.5京ジンバブエ・ドルに対して、1米ドルに交換されるようです。

まさにジンバブエ人にとって、それまで自国通貨であったジンバブエ・ドルが『無価値』、『紙くず』になりました。つまりジンバブエ・ドルのみでせっせと預金や資産を作っていた人にとっては想定外ではないでしょうか。これはどこの新興国、先進国でも然り、自分の資産に対して通貨分散していなかった最悪の結果といえます。

同じような話をブラジル人の金融マンから話を聞いたことがあります。

※ブラジル人金融マンから聞いたブラジル経済について

ギリシャがEUを脱退できない理由(脱通貨EURによる、自国通貨ドラクマの脆弱性)

現在特に、ギリシャ財政問題が欧州圏を騒がせていますが、ギリシャ政府(ギリシャ国民)がユーロ圏を脱退できない、したくない1つの理由は、ジンバブエと同じです。現在は単一通貨ユーロを導入して国内、域内で還流していますが、一度ユーロ圏を脱退してしまえば、通貨統合前まで使っていたギリシャ時前の通貨「ドラクマ」に戻す必要が出来てきます。

ただでさえ、財政問題や高い失業率など「問題が多い」と国際社会では見られているので、仮にドラクマに戻した場合、間違いなく通貨が暴落=ハイパーインフレになります。そうなれば、最も被害をこうむるのがギリシャ国民なので、デフォルトやハイパーインフレに備えてギリシャ国内ではユーロ預金を引き出すギリシャ国民が圧倒的に増えているということです。

※ギリシャ財政問題まとめ

日本人は?日本国債は大丈夫?日本国債暴落(金利大幅上昇)=ハイパーインフレの引き金に?

日本の円資産価値はジンバブエやギリシャ、ブラジルと比較すれば強い通貨でしょう。それでも(「想定外」と言われていた原発問題然り)、「想定外」だった・・・で済めば良いですが、多くの日本人が日本円資産に偏った資産しか持たないリスク(自国通貨のみを保有するハイリスク)に対しては、資産フライトつまり外貨資産(オフショア投資)保有やスイスプライベートバンクでの「備え」が必要なのは間違いありません。

過去、世界中歴史的に考えて、通貨の信任なんてものは、アッという間に「無価値」、「紙くず」、になるのですから。
今回のハイパーインフレを乗り越え、今後のジンバブエ経済の再興を望みたいです・・・。



スイスプライベートバンク入門書(マニュアル)を無料進呈します

日本のプライベートバンクではありません。
本場スイスの本物のプライベートバンクを開設するノウハウをまとめました。

日本という地政学的リスク、破綻リスクから大事な金融資産を逃避したい、5000万円以上を世界トップの資産運用で増やしたい、という方はご一読ください。

関連記事

【年金問題】今後18歳の成人からも年金徴収を行い、年金支給は75歳からという日本の年金制度へ(自己準備で年金プラスアルファ形成を!)

こんにちは、眞原です。 今回は誰もがいつか関わってくる「退職後/高齢者になった時のお話(年金制

記事を読む

【年金問題】少子超高齢社会日本で生きる未来(2017年出生数94万6千人で人口自然減39万4千人)

こんにちは、眞原です。 今回は日本に住む日本人の現役世代全員に関わる話。 ずっと分かって

記事を読む

ファンド(投信)は「早期(繰上)償還」するものである〜パインブリッジ・ニューグローバルファンド <毎月分配タイプ>(愛称:メインアベニュー) 繰上償還(信託終了)へ〜

こんにちは、真原です。 今回は、「ファンドの(繰上)償還」について。 (出所:同ファンド 目

記事を読む

【Q&A】「海外積立投資(変額型プラン)のポートフォリオが下落していて不安です」

こんにちは、真原です。 今回は、Q&Aから。 特に直近のマーケット変動(大幅調整

記事を読む

目先の「上げ下げ」思考を止めて、パーセント(%)で考えよう

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は資産運用初心者シリ

記事を読む

証券マンや銀行員からセールスされるのに慣れきった個人投資家の思考停止からの脱却を

こんにちは、眞原です。 今回は、資産運用の基礎。 これまで老若男女問わず様々なタイプの個

記事を読む

【資産運用Q&A】新年にあたり海外積立投資のポートフォリオのスイッチングをする方が良いでしょうか?(積立投資の心得)

こんにちは、眞原です。 今回は実際に頂いたご質問からQ&Aついて、質問と回答を3つに分

記事を読む

【Q&A】オフショア資産管理口座から現在投資中の「森林ファンド」と「英国介護不動産ファンド」ともに順調でしょうか?追加投資のオススメは?

こんにちは、眞原です。 今回は、実際にクライントから頂いたご相談(ご質問)について。 で

記事を読む

投資資本 × 生産性 × 人口増加 = 国の発展(GDPの増加)

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 昨晩、同世代20代後半〜

記事を読む

【資産運用基礎】現役時代40代迄に資産運用を始めるのと退職後60代から退職金で資産運用を始める「大きな違い」

こんにちは、眞原です。 早速ですが・・・、 資産運用、してますか? (預貯金以外で何か

記事を読む

  • リアルタイム無料コンサルティング受付中お申込みはこちら

  • 『最新投資情報』と 『オフショア 投資情報』を具体的なファンド名を 用いて公開中。

      メールアドレスを入力後『登録』を押してください。

    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

    • k2-holdings.jpg
      k2-investment.jpg
      k2-assurance.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      goldmember_banner.jpg
      生命保険相談バナー
    PAGE TOP ↑