【新規投資信託】グローバル・モビリティ・サービス株式ファンド(1年決算型)愛称:グローバルMaaS(1年決算型)
公開日:
:
最終更新日:2021/02/09
日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF
国内ファンド解説
こんにちは、眞原です。
今回は大和証券から新規取扱が開始された『グローバル・モビリティ・サービス株式ファンド(1年決算型)愛称:グローバルMaaS(1年決算型)』の情報です。運用開始は1月末からなので、約3ヶ月間経過しています。
(出典:大和証券HP、以下同様)
こういう新規取扱や新規設定を見るたびに、いつまでも日本の投資信託業界、証券会社は「テーマ型投資信託(ミューチャル・ファンド)」に頼っているなとつくづく感じます。
こういう「何も分かっていない/投資知識が乏しい投資家にとってなんとなく分かりやすいテーマ」や「証券マンが売りやすいテーマ」を元に販売される投資信託(ミューチャル・ファンド)が非常に多いのですが、冷静に「そのテーマが実際良いのと、ファンドのパフォーマンスの善し悪しは別物」なので勘違いしないように気をつけないといけません。
さて、今回の「グローバル・モビリティ・サービス株式ファンド(1年決算型)愛称:グローバルMaaS(1年決算型」のファンドのコンセプトは「上場株式を使って、ベンチャーキャピタルの支店で投資機会を捉える」とのこと。
投資先は、
世界の株式の中から主にモビリティ・サービス関連企業(MaaS関連企業、Mobility as a Service)の株式への投資
です。
格好良さげに書いていますが、つまりは単純に「世界株(の一部セクターやテーマを絞っているだけ)」なので、
例えば既に、
・世界株式指数へ投資している
・自動車やIoT関連セクター(ソフトウェア関連)のファンドに投資している
・米国株式指数へ投資している
という投資家にとっては、もしこの投資信託(ミューチャル・ファンド)に投資した場合には、テーマどうこうというよりも結局は、
「同じような資産クラス」に投資する
ということを認識した方が良いでしょう。
さて、同ファンドは既に運用開始しているので、パフォーマンスを見てみます(短期なので現時点であまり意味はありませんが)、
基準価額:8,763円(2018/4/2時点)
純資資産総額:約8,800万円
運用開始からまだ3ヶ月足らずまだまだ小ぶりな投資信託(ミューチャル・ファンド)なので、これから大和証券マンがガンガン販売して純資産は増加するのではないでしょうか。
設定時(2018/1/31)から、特に2月上旬のVIX指数上昇と米国株価(S&Pなど)の下落(1日で約5%下落)、世界株式の調整模様の影響をもろに受けているような基準価額の推移ですね。
結局は、上で述べた通り「世界株式」資産の1つでしかありません。
いずれにせよ世界経済は拡大しているので株式指数は大なり小なり伸びていきますが、果たして、この投資信託(ミューチャル・ファンド)が投資している下記のようなポートフォリオの銘柄群の収益や株価が伸びていいくのか?については、このファンド助言会社(Ark Invest社)の銘柄選定と分析次第でしょう。
なので、今後「世界株式上昇」があると思う投資家は投資をすればリターンを得られるでしょうし、そうでないという投資家は投資してはいけないという判断になりますね。
<組入上位銘柄>
<組入通貨、国地域別、業種別>
米国の比率が半分以上を占めるのと、オフショア(タックスヘイブン)であるケイマン諸島も12.5%と2番目に大きな割合を占めています。
これは中国株(Baidu IncやJD.Com Inc)などをADR(米国預託証券)を通じて投資しているからですね。
このように「オフショア」は実に身近にも関わらず・・・、というか日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)の目論見書などをちゃんと見れば、「ケイマン諸島(オフショアの1つ)」という文字も散々書かれているのですが、そのオフショアに登記されているオリジナルのファンド「オフショアファンド」に個人投資家も自由に投資できるのです・・・。
さて、この投資信託(ミューチャル・ファンド)運用開始間もないので「ファンドの善し悪し」はまだ判断できませんが(少なくとも1~3年程度のトラックレコードは必要)前提としては、
「テーマが良い」
と
「ファンドパフォーマンスの善し悪し」
は違う
ので注意しておきたいものです(テーマとパフォーマンスがともに良ければ文句なしですが!)。
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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