2017年富裕層資産規模でアジアが西欧を抜く見込み
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富裕層の資産運用, 気になるホットニュース(妄想・制度・規制)
こんにちは、眞原です。
BCGグループ(ボストン・コンサルティング・グループ)が発表したレポートで「アジア太平洋地域の富が殖えている(富裕層が増加している)」ことを象徴する出来事がこの2017年に起こりそうです。
ちなみに、世界の「富裕層」と呼ばれる人口は、およそ1,700万人。
超富裕層(個人資産5,000万ドル(約55億円)以上を持つ人たち)はどこに住んでいる?(GLOBAL WEALTH REPORT2016)
その「富裕層動態(増減エリア)」に変化が見られるということです。
<2016年の個人資産を地域別割合(富の集中エリアと割合)>

(出典:Bloomberg)
上のグラフの右端から2番目と3番目。
西欧(W.Europe)では、+3.2%の40兆5000億ドル(約4,457兆円)で地域別で最も低い伸び。
一方アジア太平洋地域(Asia-Pacific)は+9.5%の38兆4000億ドル。
今年中(2017年)には、
富裕層の個人資産規模で「初めて」西欧が、アジア太平洋地域に抜かれる
と、BCGのレポートでは述べられています。
欧州圏や新興国では政治リスクの高まりが大きくなっている結果経済ダメージ(個人富裕層の富減少に繋がる)というのが特にここ数年の大きな流れですね。
さて直近、経験豊かなスイスプライベートバンカーとのMTGをしていますが、これまで国内に資産を置いておくことを(気持ち的には)良しとしてきた日本人富裕層も「特にここ数年」で政治増税人口減少経済減退リスク/自然災害リスク/戦争リスクなどの高まりを心配し、重い腰を上げて資産フライトの流れ(スイスでお金を守ること)に再度乗ろうと考える人が着実に増加しています。
世界情勢、経済、政治を考える時に富裕層の「富の変遷」は非常に重要なファクターになります。
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