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2016年ヘッジファンド悲喜こもごも、2017年は強気モードへの転換点(パフォーマスンス・ランキング)

こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。

今回は、2016年の米国系ヘッジファンドの情報です。

<2016年はヘッジファンドにとってタフな1年に>

<ヘッジファンド・ストラテジーとインデックス・ファンドのパフォーマスンス>

(出典:Bloomberg)

振り返るにはまだ早いのですが・・・、まず2016年のマーケット全体としては、特に政治動向に絡むポリティカルリスクの「ブラック・スワン(予期せぬ出来事)」が多分に発生した年でした。

上のように戦略ごとに比較して見ても、米国ヘッジファンドパフォーマスンスがバランス型インデックスのパフォーマスンスに負けることも多かったようです。

結果、2016年には米国ではヘッジファンドから資金が流出したり、インデックスファンドへ資金流入が続く現状がありました。

<各年度ごとの資産増額と資金流入>

(出典:同上)

<タフな2016年ヘッジファンドのパフォーマスンス悲喜こもごも>

<ポジティブ・リターン(カッコ内は戦略)>

1.)Proxima Capital LP(Long/Short Equity)
AUM$0.200Billion / YTD Return+44.2%

2.)Mudrick Distressed Opportunity Fund(Distressed)
AUM$1.5Billiosn / YTD Return+35.5%

3.)CQS Directional Opportunities(Multi-strategy)
AUM$12Billions / YTD Return+30.0%

4.)Renaissance Institutional Equities Fund(Quantitative)
AUM$32Billions / YTD Return+19.3%

5.)Marathon Special Opportunity Fund(Distressed)
AUM$13Billions / YTD Return+18.5%

6.)BFAM Asian Opportunities Master Fund(Multi-strategy)
AUM$2Billions / YTD Return+16.0%

7.)Pine River Liquid Rates Fund*(Relative Value)
AUM$10.7Billions / YTD Return+16.0%

8.)Element Capital Management(Macro)
AUM$9Billions/ YTD Return+15.0%

9.)Owl Creek Overseas Fund*(Event-driven)
AUM$2.4Billions/ YTD Return+14.5%

10.)OCP Asia’s Orchard Landmark Fund(Credit)
AUM$1.2Billions/ YTD Return+13.0%

<マイナスリターン>

1.)Pershing Square Holdings(Event-driven)
AUM$11.6illiosn / YTD Return-13.5%

2.)Passport Global Strategy(Long/Short Equity)
AUM$3.1illiosn / YTD Return-15.2%

3.)Paulson Advantage(Event-driven)
AUM$12illiosn / YTD Return-16.0%

4.)Horseman Global Fund(Long/Short Equity)
AUM$2.0illiosn / YTD Return-17.6%

5.)Odey European(Long/Short Equity)
AUM$8.0illiosn / YTD Return-48.0%

ヘッジファンドは、日本のサラリーマンのファンドマネージャーが運用しているような投資信託(ミューチャル・ファンド)とは違って、ヘッジファンドマネージャー自身の資産(お金)を入れて運用しているヘッジファンドがほとんどです。

つまり、投資家からの資産運用に加えて自らの資産運用も兼ねているので、なおさらリターンを上げたいというのが運用の根底にあります(マイナスになれば自分の資産も減るから)。

ただ、2016年のように厳しいマーケット環境であったり、インデックスに負け続けてしまうようなヘッジファンドは自ら解散(償還)して、投資家に資産を返金するような動きもありました。

ヘッジファンド戦略においても、同じ戦略であってもポジティブリターンを上げている戦略もあれば、マイナスリターンになっているファンドもあり、ファンドマネージャーの個々のウデが非常に重要だった1年だったことが分かります。

<それでも運用は1年では終わらない>

ここまで見ると「ヘッジファンドのパフォーマスンスも上下があるな」と感じるかも知れませんが、「リスク」で考えれば株式などよりも断然ヘッジファンドやオルタナティブ資産の方が「リスクは低い」です。

※超基礎!今さら他人に聞けない「投資のリスクとリターン」/金融・資産運用の用語

また、ヘッジファンドで運用をしている機関投資家、年金基金、大学基金、HNWIs、ファミリーオフィス、個人投資家などは「短くとも3〜5年単位」での中長期投資で考えているので、一喜一憂することのほうが少ないのが現実です。

ここが、日本国内で日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)で運用している個人投資家との違いです。

そもそも、彼らヘッジファンドで運用している投資家のように中長期で運用していかない限り「複利運用」で増えていかない事実があるにも関わらず、日本の証券会社や銀行マンの言いなりになっている投資家は「上がったら売る、下がっても売る」といういうように毎日のように投資信託(ミューチャル・ファンド)をギャンブル的に売買している思考は全く違います。

毎日売買して利益確定するのであれば、インデックス投信やETFの方がいくらか手数料も安いしパフォーマスンスも良いでしょう。

また、もともとこのヘッジファンドのパフォーマスンスが悪くなった大きな理由の一つは、オバマ政権にあります。

ただ2016年11月〜年末に掛けて、トランプ次期大統領就任に合わせ米国を始めマーケット環境が急激に改善していっています。

なのでオバマ政権が退陣する2017年1月以降、とりわけゴールドマンザックスやウォール街から重鎮を起用しているトランプ新政権下においては、金融市場やヘッジファンド業界にとってはかなりの追い風になると期待されています。

来年の今頃にはまたヘッジファンドの悲喜こもごもの結果が出ていると思いますが、2017年以降はヘッジファンドへの投資をしている個人投資家、富裕層投資家、ファミリーオフィス、機関投資家、大学基金、年金基金などにとっては2016年と比べれば明るい1年となっていくことでしょう。

インデックス投信では補い切れない資産、それこそが外貨建てのヘッジファンド(オフショアファンド)やオルタナティブ資産であるというのは世界の投資家にとっての共通認識で、一方まだまだ多くの日本人投資家の資産に組み入れられていないのが事実です。

総資産の中での分散投資では、間違いなくヘッジファンド(オフショアファンド)資産、オルタナティブ資産は組み入れるべきです。



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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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