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グローバル・オイル株式ファンド〜原油価格の歴史とともに〜

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

今回は5/26-6/7までSMBC日興証券から新規募集販売されていてる『グローバル・オイル株式ファンド』の情報です。

グローバル・オイル株式ファンド〜原油マーケットからの影響〜

特徴は分かりやすく1つ、

・グローバル石油関連企業株式への投資(20〜30銘柄)

です。

直近、原油市場は下げ基調のイメージが強い中で、このファンドが組成、販売されることになりましたね。逆張り的な思考でしょうか・・・。

いわゆる石油メジャーと呼ばれるような企業への投資がメインになってきます。

世界的な石油事情を表しているのが、こちら。

<石油価格と世界の名目GDP推移(1984年〜2020年予測)>

グローバル・オイル株式ファンド〜原油マーケットからの影響〜1

2007年〜2008年の金融危機前まで高値をトライしその後に大暴落、そして世界的な金融緩和の緩和マネーによる短期的な押し上げが2014年頃まで続き、米国のシェール革命による原油市場の価格破壊の始まりや中国経済を始め新興国の成長鈍化を背景に更に下落、米国とOPEC諸国との(見えない)対立などが拍車をかけてる状況です。

ちなみに、2014年を振り返ると・・・

<2014年原油生産量国順>
1.アメリカ
2.サウジアラビア(OPEC)
3.ロシア
4.中国
5.カナダ
6.アラブ首長国‐ドバイ(OPEC)
7.イラン(OPEC)
8.イラク(OPEC)
9.ブラジル
10.メキシコ

と、アメリカが生産量1位を獲得しています。

このファンドの狙いとしては、今の落ち込みは一時的で今後、原油マーケット事情と新興国やOECD諸国の経済が回復傾向に向かうので、原油需要は増加し、結果それらのセクターに関する原油関連株式銘柄パックのこの投資信託(ミューチャル・ファンド)は投資魅力がありますよ〜!ということのようです。

<世界の原油需要の推移(2012年〜2040年予想)>

グローバル・オイル株式ファンド〜原油マーケットからの影響〜2

原油相場は、アメリカと中東情勢、ロシア、南米(の政治動向や有事)に左右されるので、単にEIA(米エネルギー情報局)が出している上のような見込みは、個人投資家としては鵜呑みにしてはいけないと思います。

過去の石油関連銘柄の動きなどがこちら

<石油関連株式と原油価格の推移(米ドルベース)(1995年1月末〜2016年3月末)>

グローバル・オイル株式ファンド〜原油マーケットからの影響〜3

世界株式をアウトパフォーム(上回る)推移を見せているという話ですが、わざわざこのような値動きの荒いセクターの投資信託(ミューチャル・ファンド)に対して、1,000万円など一括で投資する個人投資家は少ないのではないでしょうか?

このような資源関連に纏わるファンドへは、月々一定金額をドル・コスト平均法を用いた海外積立投資や他の積立投資でポートフォリオを組んだファンドの中の1つとして投資するのは良いですが、まとまった資金を一括で投資するというのはリスクが大きくなりますね。

※中長期投資家は積立投資の「ドル・コスト平均法」を活用しよう!/資産運用の基礎

このファンドのモデルポートフォリオがこちら

<モデルポートフォリオ>

グローバル・オイル株式ファンド〜原油マーケットからの影響〜4

原油やガスを中心として、国別には米国82%、組入銘柄数が23と有名な企業(石油メジャー企業)がズラリと並んでいます。

そもそも、このような石油関連企業へ本当に投資したいと考える個人投資家であればわざわざこの投資信託(ミューチャル・ファンド)へ投資せずとも、これらの銘柄へ直接投資するもよし、原油関連ETFへ投資するも1つの手段だと思います。

最後に、長期と直近の(過去18ヶ月間)の米国の原油相場の動きを見ていきましょう。

<Crude Oil Prices WTI 1986~2016年チャート>

グローバル・オイル株式ファンド〜原油マーケットからの影響〜6

(出典:FRED)

そして、直近がこちら

<Crude Oil WTI 過去18ヶ月チャート>

グローバル・オイル株式ファンド〜原油マーケットからの影響〜5

2015年末から2016年始にかけて2003年以来の最安を付けて推移していましたが(この頃、市場では「原油相場1バレル=20ドル台へ?」という憶測も流れていましたが)、1バレル=30ドルで反発しジワリジワリ値を戻している状況です。

もちろん原油だけに連動したり原油そのものに投資する訳ではないものの、こうして原油相場の値動きを見ると、この投資投資(ミューチャル・ファンド)の組成、運用開始のタイミングは少し遅いなぁと思います・・・。

<ご参考>
「バレル」について馴染みがない個人投資家へご参考までに
1バレル=159リットルなので原油1リットルあたりの価格は
1バレル=原油100ドル
1ドル=110円として円換算すると
100÷159=0.628、0.628×110円=69.1円ということですね。

さて、この投資信託(ミューチャル・ファンド)、私は投資しませんね・・・。

もし、このようなセクターへ投資するならばETFなどで十分でしょう。





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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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