金融機関の為替相場(USD/JPY)予想一覧(2016年2月時点)
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最終更新日:2021/02/10
マーケット全般(株式、債券、為替)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回も為替動向について。
各金融機関が為替相場(USD/JPY)についての予想を出していたのでこちらでまとめておこうと思います。
全体としては「円高修正」という結論です。
その要因として挙げられるのが、
・米国経済の減速懸念
・中国景気低迷
・原油安
・欧州金融不安
という外部的な要因が重しとなるとのこと。
特にバークレイズ銀行(ストラテジスト:門田真一郎氏)では
10−12月期予測:120円→今回:95円
と各金融機関の中で円の最高値(円高ドル安)を予想しています。
その予想見直しの背景については、
1.)グローバル経済下における不確実性の高まりを受けた「市場心理」の悪化
2.)日銀の金融緩和による円安効果+追加緩和余地を巡る懸念
3.)米国利上げ観測の後退
を挙げています。
それでは、各金融機関の予想を見てみましょう。
注目すべきは、私の古巣野村證券の予想:「110−130円」
もっとも「円安予想」に(ある意味で)賭けている野村證券と為替チーフストラテジストの池田雄之輔氏です。
<USD/JPY 3年為替チャート>
3年前から「円安」なので、対米ドルに対して円の相対的価値は「下落」していることがよく分かります。こちらを踏まえると、言ってしまえば野村證券は「更なる円の相対的価値下落」を予想しているということですね。
さて、オフショアファンドや海外積立投資で運用している個人投資家は「為替動向」が気になるところです。
間違いなく1つ言えるのは、
為替は短期的な上げ下げがあるものの、こうして過去数年前からドル高円安に推移しているのを踏まえると、オフショア投資をしている個人投資家にとっては、確実に為替リスクヘッジ(通貨分散)になっていて、結果「外貨であるドル資産で投資していることで円の相対的価値下落つまり、目減りを防いでいる」
ということです。
「為替動向」は相対比較なので必ず「上げ下げ」があります。だからこそ個人投資家は短期的な動向で一喜一憂するのではなく、あくまでも「為替分散」をしてリスクを減らし中長期で資産運用をするように心がけたいですね。
※円安や円高に一喜一憂しない資産運用方法(今は1ドル=121円台)/為替
冒頭お伝えしている金融機関の為替予測は「ご参考」程度に考えましょう。
(カバー写真:The Telegraph)
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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