【資産運用Q&A】「DIAM高格付外債ファンド 『愛称:トリプルエース 』」は売却した方が良いか?
公開日:
:
最終更新日:2021/02/09
日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF
DIAM高格付外債ファンド 『愛称:トリプルエース 』は続けるべきか・解約するべきか?迷っています。
<A.>
はじめまして、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原と申します。
ご質問にお答え致します。
まずはファンドの現状から確認しましょう。
<DIAM高格付外債ファンド(愛称:トリプルエース)>【基準価額】6,734円(6/1時点)
【純資産総額】約238億円
【分配金/月々】60円
【分配金累計額】5,635円
2008年から7年間の運用期間で年間平均リターンは約2.6%程度と運用成績また投資効率の観点からも良いファンドではありません。
現状から判断できるネガティブな要因を2つお伝えします。
1点目、毎月分配金の約40%はタコ足分配金(元本払戻金=特別分配金)になっている。
こちらは月々のリターン以上の分配金を出し続けるているため、結局基準価額の下落要因でしかなく今後ますます下落する可能性が高いです。
2点目、ファンドポートフォリオの組入構成通貨(新興国通貨)が米ドルに対して通貨安になっている。
通貨構成比を確認します。
ブラジル・レアル:38%
トルコ・リラ:18%
オーストラリア・ドル:16%
ニュージーランド・ドル:16%
南ア・ランド:5%
インドネシア・ルピア:4%
米国の利上げ想定から新興国通貨は米ドルに対して売られやすい環境となっており、今後も米ドル高が続くと考えられているので特に、レアル、リラ、ランド、ルピアなどのフラジャイル5と呼ばれる脆弱な5ヵ国の通貨は益々下落していくと思われます(結果、このファンドの下振れ要因になります)併せてこちらもご一読下さい。
※『眞原郁哉の海外投資ブログ(【マーケット(世界)】米国利上げ前!新興国通貨(ブラジルレアル、インドネシアルピア、トルコリラ、南アランド)ショックに備えあれば憂いなし)』について
以上のことから、このファンドは早めに売却した上、よりリスクを抑えた米ドルを中心とする中長期での資産運用をされる方が良いと思います。
投資アドバイザー
眞原 郁哉
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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