ブラックロック世界株式絶対収益追求ファンド

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。

投資信託（ファンド）で資産運用をしている投資家へ情報をお伝えしています。

今回は現在（6/16~7/4）、みずほ証券から新規募集販売されている『ブラックロック世界株式絶対収益追求ファンド』の情報です。

それではこのファンドの特徴から確認してみます。

ファンドの特徴としては大きく2つです。

1.)世界株式と株式関連デリバティブへの投資

2.)売建て/買い建てのポジションによる絶対収益追求

今回の「絶対収益追求型」というのは、ヘッジファンド（オフショアファンド）では当たり前の運用手法です。

簡単にいうと「売り」と「買い」の両建て運用をすることで、マーケットの上昇局面でも下落局面においても利益を上げ、基準価額そのものを上昇させるという運用方法のことを言います。日本人投資家でも、日本にいながらでもオフショアファンドへ直接投資できるにも関わらず、オフショアで組成されているオフショアファンドを、日本の規制下で日本風にアレンジしてみずほ証券が販売しているということです。

では、特徴を確認します。

1.)世界株式と株式関連デリバティブへの投資

世界株式約3,500銘柄（GLSEファンド）、約2,500銘柄（GAOファンド）をスコアリングし、24時間体制で情報収集をしてポートフォリオ構成（売建てと買建て）を決めるようです。そのスコアリング結果から、売建て(信用取引や先物やスワップなどのデリバティブ取引)と買建てで50％程度ずつになるようにして運用します。運用する元のファンドが下記の2つ。

A.)ブラックロック・グローバル・アルファ・オポチュニティーズ・エクイティ・ファンド・リミテッド クラスA（GAOファンド）

このファンドは、短期のスコアリングによる「市場心理」から判断して短期的な収益機会を目指す。

B.)ブラックロック・ストラテジック・ファンズ（BSF）ブラックロック・グローバル・ロング/ショート・エクイティ・ファンド クラスA（GLSEファンド）

このファンドは、中長期のスコアリングによる「利益の質」や「相対価値」にから判断して、短期の評価基準の「市場心理」も活用し中長期的な収益機会を目指す。

2.)売建て/買い建てのポジションによる絶対収益追求

日本人投資家は、このような絶対収益型のヘッジファンド（オフショアファンド）資産を総資産の中に入れていない方が少ないので、このようなファンドには注目しておく方が良いですね。ただ、あくまでも今回は日本用のアレンジされた新規設定ファンドなのでトラックレコードの様子を見た上でというのは必要かと思います。

このファンドのモデルポートフォリオです。

余談ですが、私が証券マンだった頃にお世話になっていた優秀な10年以上の先輩は、このようなファンドの「売建て玉（やセクター、国）」などを研究して、今後下落しそうなそれらを予測して株式の信用取引をしていました。株式の信用取引は高い情報感度と新鮮さが必要なので、個人投資家がする際には気をつけたいものですね。

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