【為替】コーヒー好きに朗報?投資家には涙?ブラジルレアル下落は「国家・通貨への信用」を意味している。
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最終更新日:2021/02/09
マーケット全般(株式、債券、為替)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回は「為替(ブラジルレアル)」と「コーヒー豆」と「通貨(国)への信用」について。ブラジルレアルの投資信託(ファンド)で運用している個人投資家は多いので為替情報をキャッチしましょう。
さて、コーヒー好きの読者の方いますか?
私はカフェイン中毒並に大好きなので、毎日コーヒーを飲まないとやってられません(苦笑)
さて、そんなコーヒーを輸出している国々はどこでしょうか?
主には南米です。例えば、コロンビア、グアテマラ、そしてブラジルなど。
そんな南米の一角であるブラジルですが、直近国内で政治汚職などを発端に100万人を越えるデモ行進があったことが記憶に新しく、ブラジル国内では「インフレーション(ブラジルレアル通貨安)」の進行に歯止めが掛かりません。
通貨安になるとどういうことが起こるかといえば「通貨安→輸入物価の上昇(インフレ)→消費停滞→企業収益圧迫→所得増加せず→消費停滞→デフレやスタグフレーション(景気低迷)」という流れになります。一方の輸出業者(ここではコーヒー業者は通貨安(レアル安)の方が利益が大きくなるのでウハウハな訳です。例えば、円安になるとトヨタ自動車はウハウハですね?同じ原理です。)
<コーヒー豆価格の推移>
最高品種の水洗式アラビカ種ですが2011年に高値を付けて大きく下落そして2014年10月にはブラジルの乾燥気候によって上昇、改めて直近下落傾向になっています。それにも関わらず、国内のコーヒーに目を向けると、4月1日からネスレがレギュラーコーヒーを平均価格20%UPして販売していたり、スターバックスも値上げをしていますね。日本の場合も、円安ドル高になっているのでコスト転嫁の為に商品の値上げをしています。
通貨安(レアル安)はブラジル経済にとってネガティブですがコーヒー輸出産業についてはポジティブ、と難しい舵取りの中にあります。そういう状況を反映するとブラジル経済は今、大変な時期を迎えていると言っても過言ではありません。
ブラジル経済や政治に対して危機感を抱くブラジル国民の多くは自国通貨レアルを資産として信用していないので、クレジットカードから資産移転出来る海外積立投資を通じてUSD資産でブラジル国外へ資産を逃しているというのが現実があります。
一方、日本人の多くは日本の政府や通貨を信じている?ためか危機感が乏しい印象を受けますが、ブラジル国民が自分たちの資産を守ろうとする考え方は「インフレの恐怖=レアルが使えなくなるリスク(通貨安へのヘッジ)」の例として実に分かりやすいのではないでしょうか。
個人的には美味しいコーヒーを安く飲みたいですが、ブラジル国内経済を考えるとそうは望めないですね・・・・。
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