アセアン社債ファンド（毎月決算型）

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

投資信託（ファンド）で資産運用をしている投資家へ情報をお伝えしています。

今回は12/15から三菱UFJモルガン・スタンレー証券から新規取扱が開始になった『アセアン社債ファンド（毎月決算型）』の情報です。

特徴はシンプルに1つ、

・ASEANの社債への投資

です。

ASEANへの社債投資という珍しいタイプの投資信託（ファンド）です。

そもそもASEANなどの新興国市場は、株式マーケットも然り社債マーケット自体が未成熟なので（投資環境が先進国ほど整備されていない）、このような資産にアクセスできるのは珍しいです。ただ珍しいのとファンドパフォーマンスが同じという訳ではないので、リスク・リターンを鑑みながら投資判断をしましょう。

ASEANエリアがこちら

ASEANの経済の繋がり、政治的な繋がり、GDPの伸び率、人口構成比などを踏まえると、今後の成長余力が見込まれるというコンセプトです。

このようなファンドにおける社債投資で重要な社債（や国債）の「信用力＝格付け」推移がこちら。

　企業格付はその国の政府格付け（国債格付）を上回る事ができない（ソブリン・シーリング）なので、各国の信用格付けが上昇すれば、企業の発行する社債格付けも上昇する期待があるようです。

もう1つの大切な指標が、デフォルト率（債務不履行比率）です。それがこちら。

リスク・リターンがこちら。

　加えて、金利変動に対する債券価格の感応度を図るものとしてデュレーションという指標がありますが、各国利回りとデュレーションの比較がこちら。ここ数年は相対的にインフレ抑制の為に（or 景気が良いからこそ）政策金利を上げるASEAN諸国が多いです。

　最後にモデルポートフォリオがこちら。
平均格付けが「BBB-」、最終利回り3.95％、デュレーションが4.2年、銘柄は50に分散しています。

アジア通貨は1997年のアジア通貨化危機で記憶に新しい方もいると思いますが（ヘッジファンドの売り）、そのリスク分散の上でも各国通貨に分けて投資しています。

日本の投資信託（ファンド）の中では珍しく資産なので今後期待できる資産ですが、新興国資産なので動きはハイリスク・ハイリターン系です。また、直近のロシア経済のバタつき（ルーブル安、原油安）は、1997年のアジア通貨危機、98年のロシア危機の状況と似ている部分もあるので、敢て今投資するタイミングかと言えばノーです。リスクを抑える上では、月々一定金額でドルコスト平均法を活用して海外積立投資やNISA口座で投資した方が良いファンドですね。

あなたの資産運用を無料診断（所要3分）

↓↓↓