中小型株オープン（愛称：投資満々）

こんにちは、K2 Investment のマハラです。

投資信託（ファンド）で資産運用をしている投資家へ情報をお伝えしています。

今回は三井住友信託銀行やSMBC日興証券から販売されているR&Iファンド大賞2014の国内株中小型株式の優秀ファンドに選ばれた『中小型株オープン（愛称：投資満々）』の情報です。

ファンドの特徴はシンプルに1つ。

・日本の中小型株への投資

ファンドのパフォーマンス推移から確認します。

基準価額：11,384円（4/23現在）純資産額：約53億円　設定来分配金累計額：700円

青色のTOPIX(東証株価指数)と紫色のJASDAQ指数は参考指標として掲載されています。このファンド（赤色と緑色）のパフォーマンスは、2つの指数よりパフォーマンスが良いということですね。

特徴的なのが2013年末あたりから純資産総額（水色）は急激に増加している点です。いわゆるアベノミクスによって日経平均株価が56％程度上昇しました（2013年度）。投資信託（ファンド）で資産運用をしている投資家は、このような順張り（上昇トレンドを予測して投資した株価よりも更に株価上昇を期待する）で投資する傾向にあるので、ファンドの純資産が増加しています。これは、2006年〜2007年あたりにも同様の傾向が見られています。

このファンドのポートフォリオです。東証銘柄を中心に73銘柄の中小型株で運用しています。

具体的な上位10銘柄がこちら。

ポートフォリオに東証銘柄が多いのは、各企業の分析（カバレッジ）をしている証券会社のアナリストが少ない事が要因です。東証銘柄ですら中小型株（中小規模会社）の場合には、カバレッジがほとんどされていない企業が多数あるので、ましてマザーズ銘柄やJASDAQ銘柄でカバレッジしきれている銘柄も限られているという事です。その結果、有名所の東証銘柄の中小型株がファンドのポートフォリオに入りやすくなります。個人でも調べようと思えば調べられる範囲の銘柄が多くなります。

かたや一方、優秀な証券マンの中には株式が大好きで（特に中小証券の年配の証券マンに多い）「誰も推奨しないだろう」というような隠れた光る中小型株を見つけて推奨する方もいます。そのような証券マンが担当になればラッキーです。もちろん、株式資産は景気との相関が大きいのでハイリスクハイリターンな資産には変わりありませんので、このようなブレのある資産に関してドルコスト平均法を活用した海外積立投資などを活用する方がリスクを抑えて運用できます。

このファンドの中小型株は技術やサービスなど独自のビジネスモデルなどからの分析によって、今後の上昇余地を下にポートフォリオに組み込まれています。投資（や資産運用）といえばハイリスクハイリターンな株式投資や株式ファンドのイメージが先走っているようですが、実際のパフォーマンスを確認の上、「ファンドの人気と投資家のパフォーマンスは必ずしも一致しない」ということを改めて確認してみてはいかがでしょうか？

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