日興・米国バンクローン・ファンド(為替ヘッジあり)13-08
公開日:
:
最終更新日:2021/02/10
日本の投資信託(ミューチャル・ファンド)やETF
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。
投資信託(ファンド)で資産運用をしている投資家へ情報をお伝えしています。
今回は現在(8/1〜26日)、SMBC日興証券より新規募集販売されている「日興・米国バンクローン・ファンド(為替ヘッジあり)13-08」の情報です。
まず、このファンドの内容に入る前に他証券の情報も確認してみます。既にこの投資信託(ファンド)で資産運用ブログでも情報をお伝えしましたが、去る6/24~7/11までみずほ証券から「バンクローン・ファンド・ネオ(円ヘッジ)2013−07」という投資信託が販売されていました。こちらも単位型ファンドで、バンクローンは現在の証券会社(や運用会社)の「流行りファンド」の1つなのでしょうか。
さて、この「日興・米国バンクローン・ファンド(為替ヘッジあり)13-08」の特徴を確認します。
1.) バンクローンへの投資
2.) 単位型投信
それぞれを確認します。
1.) バンクローンへの投資
運用会社の三井アセットマネジメントの方が「日本ではあまり馴染みのないアセットです」と仰っていますがその通りでしょう。「数年前まで同じくハイ・イールド債券なんてほとんどの日本人投資家が知らなかったのと同様です。」
バンクローンの特性としては下記のような項目が挙げられるそうです。
・ハイ・イールド債券と同様の金利水準。
投資家の判断としては、ほとんどハイ・イールド債券と同じと考えて良いでしょう。もちろん運用会社からすれば「ハイ・イールドとバンクローンは資産内容が全然違います!」と言うでしょうが・・・。
・担保付債権(バンクローン)なので、担保資産保全が計りやすい。
要はデフォルトした際に返済順位が違いますということを示しています。担保があるので貸し剥がしてしまえば銀行にはマネーが戻ってきますというローンですね。今話題の日曜TVドラマ「半澤直樹の世界」ですね。
・変動金利なので金利上昇時に、パフォーマンス向上が見込める。
今後、米国では金利が上昇してくると言われているので、ハイ・イールド債券や高配当株式、エマージング債券などにはマイナス要因となります。一方、「このバンクローンは金利が上昇してもその下落幅が小さく逆にパフォーマンスも向上しますよ〜!(アセットの性質上)」というのがセールストークです。米国の金利が上昇した後のマーケット環境はまた大きく変化していくはずです。
バンクローンのリスク・リターンがこちら。
過去3年間は、米国債やハイ・イールド債券よりも良いパフォーマンスだったようです。「どうせなら2010年の時点でハイ・イールドのファンドじゃなく、このバンクローンのファンドを販売していたら良かったんじゃないの?」と思うのが投資家心理です。
ポートフォリオがこちら。
組入銘柄が247と分散しています。ただ直接利回りで4.5%程度なので、実は既発債(豪ドル建)の年間の金利水準と大差ありません。
運用するファンドのバンクローン運用実績がこちら(米ドル建ベース)
年間平均リターンとしては8.2%/年程度のようです。ベンチマークで7.4%/年間なので単にベンチマークの上昇寄与が大きい印象です。
2.) 単位型投信
確かにこの募集期間しか投資できないファンドです。何としても買って貰いたい証券マンのセールストークは「今だけです!」でしょう。ただ、みずほ証券のように同じようなファンドはどこの証券会社でもまた出てきます。
日本では新規設定ファンドがコロコロと手を変え品を変え販売され、良いパフォーマンスを上げて古くから続いているファンドの方が圧倒的に少ないです。一方、例えばアメリカの投資信託には80年近く続くファンドで良いリターンを上げているものがあったりします。投資信託(ファンド)で資産運用をしている投資家は、自身の年齢や投資期間、年間平均リターン目標などに照らしあわせて投資される必要があります。今回も新規設定なので、オフショアファンドのような過去のFactsheet(運用報告書)がありませんので、その点には注意が必要ですね。
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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