神の見えざる手を無視した、中国共産党の見えざる手!中国公的年金の株式投資を解禁で株価を押し上げか!?
公開日:
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最終更新日:2021/02/09
マーケット全般(株式、債券、為替)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
ギリシャ問題に揺れるグローバルマーケットですが、中国市場も忘れてはいけません!
中国株、バブってますよ!というのは、以前のブログ記事で情報を発信している通りなのでこちらをチェック↓
※中国株(上海市場・深セン市場)はバブル??高値を追う2つの要因。/マーケット(世界)
とうとう中国公的年金に株式投資を解禁した中国共産党
現在、中国の株式市場(上海市場)は世界第2位の市場規模(990−1000兆円)です。その株式を売買している多くは、8,000万人を超える中国個人投資家ですが、彼らは信用取引も駆使して回転売買をしています。イメージしやすく言えば、日本人全体の70%のあたる人口の個人投資家が売買しているということです。(日本人は1億2,000万人)個々人の無茶苦茶な思惑で売買されているのが容易に想像できますね。
上海総合市場の値動きがこちら。
直近はたった2週間で5,200ptを付けていた上海総合指数が、4,000pt台へ約30%急落しています。イメージしやすく言うと20,000円台の日経平均株価が2週間で14,000円台になるということですね。
そんな株式市場に対して、中国共産党がいよいよ中国公的年金に対して株式投資を解禁するようです。とは言え、その額は1兆元(=16兆円)なので、市場規模からすればたかだか1%ちょっとなので大きなインパクトがある訳ではありません。ただ上で確認したほど値動きが荒くハイリスク・ハイリターンな市場に「公的年金マネー」を入れてくる(=株価押し上げを図りたい思惑)というのは、アダム・スミスが言った「神の見えざる手(invisible hand of God)」ならぬ、中国共産党の見えざる手と表現したくなります。
中央銀行、年金基金の総力戦で株価を支える構造は日本も同じ
同じような構造で株価の押し上げを計っているのは、我らの日本株式市場です。
日本の場合は、日銀(中央銀行)、GPIF(公的年金基金)、ゆうちょ銀行という「3頭の鯨」の巨大マネーが流入しています。危険なのは中央銀行による買い支えでしょう。米国も欧州も中央銀行は「株式などのリスク資産へは投資していません」。満期がある債券ではないので、安く買って高く売らない限りマイナスになるというのが株式です。そんな資産を買い漁っている「日本円」を発行する日銀の今後のバランスシートが心配です。
中国市場はバブル?
歴史的に「バブル」とは崩壊した後に振り返ってみて「あぁ、あれはバブルだったのか・・・」というのが常です。現状においては「バブルではない」と思っている人が多いからこそ高値を追えますが、いつか必ず「そろそろマズイのでは?」という人が増えてその数が増えれば増えるほど「売り圧力」になって指数が暴落していきます。ハイリスク・ハイリターンな株式資産に資金が偏っている個人投資家は要注意の黄色フラグが立っている事に気付いているでしょうか?
とは言え、このようなハイボラティリティであるからこそ、それこそ月間10%や年間20%など大いにリターンを上げるヘッジファンド(オフショアファンド)が多くなるので、オフショアファンドに投資している個人投資家は特に6月以降の運用に期待ではないでしょうか。
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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