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DIAMストラテジックJ-REITファンド（R&Iファンド・オブ・ザ・イヤー2015）

公開日： 2015/05/01 : 最終更新日：2021/02/10 日本の投資信託（ミューチャル・ファンド）やETF 国内ファンド解説

今回はR&Iファンド・オブ・ザ・イヤー2015の国内REIT部門最優秀賞を受賞している投資信託『DIAMストラテジックJ-REITファンド』の情報です。決して何かの賞を受賞しているからそのファンドが自分に合っている（資産内容に合っている）という訳ではないので注意しましょう。

まずは基準価額の推移です。

＜DIAMストラテジックJ-REITファンド＞

【基準価額】15,516円（5/1時点）
【純資産総額】約207億円
【分配金累計額】2,010円

2008年からの運用開始で純資産が200億円程度と小ぶりなREITファンドですね。分配金込で年間平均8％弱のパフォーマンス推移なので良い運用はできています。（一方、同じような不動産関連のオフショアファンドはおおむね年間平均リターン10%程度が標準。）

具体的にどのような銘柄を組み入れているのかがこちら。

現在、日銀が行っている金融緩和政策によってこのJ-REIT資産とETFを買っているのもREIT市況にとって後押しになっています。

（単位：10億円）

REITの1日の売買代金の平均は約370億円でそのうち3％（12億円/日）は日銀が買い取ってる計算になります。買い取ったREITはいずれどこかで売却する必要があるので、今後の日銀の金融緩和政策の出口戦略がこのファンドのパフォーマンスに影響してきます。

このファンドの報告書の中で東証REIT指数（配当込み）とこのファンドの分配金込みの比較が載せてありました。
正直、分配金を出しているのでこの分配金込みの数値は意味を持たない（むしろ投資家を混乱させるだけ）なので「不親切やなぁ〜」と思う訳です。そして、こうやって見ると「あぁ、良い運用が出来ているファンドなんだ（と勘違いする？）」可能性があるということでしょう。

REIT資産は株式資産と同じでハイリスク・ハイリターンなので、他に株式ファンドや株式に投資していれば同じようなハイリスク・ハイリターンなリスクを抱えることになります。また「東京オリンピックだから土地が上がる！REITが上がる！」というのは単に証券マンのセールストークの1つに過ぎないのでその点は注意が必要です。オリンピックやインバウンド消費で盛り上がりを見せる目玉はホテルリートや商業リートです。

また、このファンドは小ぶりなのでもう少し純資産額を増やして行きたいところでしょう。ただ、総じて個人投資家は欲を出さずに確実に取れる今の時期こそが利益確定のタイミングでしょう。

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