アフターコロナショック、豪ドル(AUD)「最強通貨説」への為替分散投資は今から!
公開日:
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最終更新日:2021/02/09
マーケット全般(株式、債券、為替)
こんにちは、真原です。
今回は、為替(AUD/豪ドル)と通貨分散投資について。
先日REUTERSのコラムで、三菱UFJモルガン・スタンレーの植野大作氏(為替ストラテジスト)の「豪ドル急騰3つの理由、最強通貨の座を維持できるか」という記事が寄稿されていました。
(出典:REUTERS)
個人的には、為替予測ほど無意味なものは無いと考えています。なぜなら、チーフ為替ストラテジスト、とか為替アナリストとか、言われている方々でも、年末年始時点での為替予測が、ほとんど当たらない(乖離幅が大きい)からです。
為替(FX)取引は、取引量も多く、変動要因も多く、読めないというのが正直なところでしょう・・・。
金融政策、金利情勢、財政政策、国際政治、株式市況、コモディティ市況など、あらゆる金融政治面を反映させて、為替の強弱やバランスというのは決まってくる訳ですが・・・、
ひとまず、同コラムによれば、「AUD(豪ドル)最強説」ということのようです。
(出典:CNN)
それにしても、このカンガルー、めちゃめちゃマッチョですね。まさに「最強」な様子!
個人的には、このような分厚い筋肉質な胸板が羨ましいです。僕自身もジムで筋トレ頑張ります・・・。
https://toushin-shisan.net/2020/01/post-10968.html
さて、「AUD(豪ドル)最強説」の主な理由として、AUD(豪ドル)やオージー中央銀行(RBA)の足元の経済や金融政策状況としては、
− コロナ感染による財政政策(財政負担が相対的に少ない)
− 豪州の財政状況は相対的に良好
− イールドカーブ・コントロール導入(3年国債の利回りを翌日物金利の水準に抑え込む=つまり「追加利下げ」の打ち止め期待、RBAはマイナス金利導入を明確に否定)
ということだからです。
3月の原油安、そして各国コロナ感染拡大を受けて、マーケットが過度に反応したマーケットクラッシュ(コロナ・ショック)は、皆さんの記憶に新しいと思いますが、このショックを経て、グローバルマーケット、そして人々のミクロ経済活動、グローバリゼーション活動も大きく変化しました。
金融面でいえば、
-
各国が未曾有の財政政策、各中銀が金融政策を打ち出した(通貨安要因)
-
世界中で「金利」が消えた状況
でしょう。
そうした中でも、AUDが「最強」と言われる理由は、
「アフターコロナの世界」において、
-
国際商品市況(コモディティ市場)の回復期待
-
どん底からの経済活動の回復(ワクチン開発と普及による経済後押し)
が進んで行く場合に、目先の対円、対ドル、対ユーロ、対ポンド、対カナダドル、対スイスフランなど主要通貨に対して「豪ドル高」が進んでいる以上に、これからアフターコロナでも更に「AUD」が買われる展開(=豪ドル高)になり得る可能性を秘めています。
<AUD/JPY 5年為替推移>(出典:Bloomberg)
コロナショックを経て3月下旬ごろには、一時1豪ドル=70円を割り込み、64円台まで落ち込みましたが、目先では反発1豪ドル=73円台(約+14%高)まで戻してきています(他通貨でも同様に豪ドル高が進んでいます)。
ちなみに、2019年9月時点で、私のブログでAUD資産への分散を取り上げたこともありました。
【為替】私が今ポートフォリオのUSD以外に為替分散をするなら、ズバリ「どの通貨の資産/オフショアファンドか」?〜カンガルー+コアラ〜
確かに歴史的な豪ドル安水準が、2009年2月には過去豪ドル最安値、1豪ドル=55円台に沈んだこともありますが・・・
それでも、これからAUDを考えた場合、
過去のトレンドとレンジで見れば、
1豪ドル=70円台
を挟んで、豪ドル高トレンドとして推移というのが妥当なラインでしょう。
またRBAが3年債券利回りが翌日物と同じ金利水準に誘導とのことなので、3年先まで利下げ可能性は低く、むしろ経済回復があればいち早く利上げができる環境にあるのが豪州経済だと言えます。
つまり各国先進国経済と比べて相対的に「豪ドル高要因」がある、ということです。
<オーストラリア債券の利回り推移>(出典:World Government Bond)
豪ドル資産(AUD)への投資は、通貨分散につながるうえ、AUD建てで投資できるオフショアファンド(オルタナティブ資産)の、「豪州不動産ローンファンド」のパフォーマンスも引き続き好調なので、こういった好機を見逃さないようにしたいものです。
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