【Q&A】”現在、トルコ・リラ建債券に投資中だが、大丈夫?”
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資産運用の基礎、Q&A、基礎用語
こんにちは、眞原です。
今回は、Q&Aです。
それでは早速。
<Q.>
トルコ・リラ建債権を所有中です。
2023年に満期を迎えますが、所有していて大丈夫ですか?
まず、どのような「債券」でしょうか?
ご存知のように、債券の途中売却は相対取引になるので、債券単価上昇のタイミング(+外債の場合は、為替益が出ている場合も含む)で売却しなければ単なる損切になります(基本は満期まで持つ投資なため)。
取引されている証券会社へお問い合せされれば、相対取引で売却した場合の仮計算は出して貰えると思います。
また、ご質問頂いている「大丈夫かどうか?(何をもって大丈夫なのかがこちらのお問合せだけでは分からないのですが・・・)」というご判断は、まずは◯◯さんの目標リターン/リスク水準に沿ってお考えください。
そもそもトルコ・リラは、ハイリスク・ハイリターンな新興国通貨なので、◯◯さんのお考えに沿った投資先かどうかをお考えください。
また具体的にこのような質問への回答をお送り頂ければ、◯◯さんお考えに沿う投資先をお伝えできると思うので、ご希望でしたらご返信ください。
・ご年齢
・現在の投資商品(金額、銘柄など)
・今までの投資経験(年数、商品など)
・今後の投資可能年数
・今後の投資可能金額
・現在の年収から貯蓄できる余剰資金(例:120万円/年)
・年率目標リターン(何%など)
・オフショアファンドも投資対象に入れるかどうか?
・その他、投資や人生でどのようなことを目標に運用していきたい、などあればなんでもお聞かせください。また、トルコ・リラ(トルコ政治経済)情勢としては、極めて厳しい状況です。
特にここ1年のトルコ情勢をみると、2018年8月にトルコリラが1日で20%ほど大暴落し、9月には中央銀行が政策金利を24%程度に上げてリラ通貨防衛に動き1年が経ち、ある程度の安定感が出てきました。
ただ、目先を見ると高すぎるリラを敬遠するために、例えば7月の4.25%利下げをし19.75%まで政策金利をさげ、さらに先週末にエルドアン大統領が「政策金利を1桁台まで下げさせる」という旨の発言を受け(できるかは別として、もし1桁台まで利下げさせるのであれば)10%以上の追加利下げをすることを意味し、同時にリラ売り圧力に繋がります。
また、アメリカから大反対されていたにも関わらずトルコ政府がロシアからミサイル防衛システム(S400)を購入/納入したため、今後アメリカ政府からのトルコへの制裁が検討されているのもリラ売りの要因になります(ムニューシン米う財務長官が制裁検討を発言済み)。
この2つから昨年のようなリラ暴落が予測されていますが、どのタイミングで起こるのかは政治的な要因が大きいので分かりませんが、リラ買いよりもリラ売りの流れではあるので、◯◯さんが投資されているトルコリラ債券の含み損は拡大すると思われます。
投資アドバイザー
眞原
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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