【投資信託（ミューチャルファンド）】『次世代通信関連世界株式戦略ファンド(愛称：THE 5G) 』/ 野村證券他74金融機関〜日本人投資家に足りない資産は？？〜後編

公開日： 2019/09/04 : 最終更新日：2021/02/09 日本の投資信託（ミューチャル・ファンド）やETF 国内ファンド解説

こんにちは、眞原です。

今回は、1つ前の「【投資信託（ミューチャルファンド）】『次世代通信関連世界株式戦略ファンド(愛称：THE 5G) 』/ 野村證券他74金融機関〜日本人投資家に足りない資産は？？〜前編」の続き。

こちらは「後半」です。

既に『次世代通信関連世界株式戦略ファンド(愛称：THE 5G) 』のパフォーマンス推移は前述ブログで確認した下記の通りですが・・・、

【基準価額】10,425円（2019.9.3時点）
【純資産総額】3,771.67億

と運用開始から1年半で「＋4.2%程度」という状況です。

一方純資産総額（AUM）は、特に5月末純資産総額は2,643億円でしたが、8月30日には約4割増えて、3,746億円に拡大しています。

例えば、個人投資家の誰もが投資できるようなパッシブ型の「ETF」や「インデックス投信」と比較すると・・・、同アクティブ型の投資信託（ミューチャル・ファンド）のファンドの組入銘柄内容などは一緒ではないものの、一定のテーマとして「テック系」と捉えた場合、米国株式指数「ナスダック総合指数」と同時期で比較したら、

＜ナスダック総合指数 2015~2019＞

(出典：Bloomberg)

ナスダック総合指数（2017年12月〜）
+13.5%(1年半)

確かに、この「次世代通信関連世界株式戦略ファンド(愛称：THE 5G)」のベンチマーク（比較対象の指数）は、ナスダック総合指数ではないものの、このリターンの違いを踏まえると、私であれば、わざわざこのテーマ型の投資信託（ミューチャル・ファンド）に投資しません。

コストが安いETFで十分だからです。

ましてオフショアファンドと違って、投資信託（ミューチャル・ファンド）もETFでもマーケットの上げ下げに影響を受ける資産なので、テーマがどうこうとか正直どうでもいいです。

「これらのテーマ」は、販売者側が「売りやすいように設定しているだけ（マーケティング部があるのですから）」です。

「ファンド」で運用する時に大事なのは、テーマでも流行りでも、人気でもなく、

− ファンドのトラックレコード
− 自分自身が他に投資している投資資産との相関性
− リスク分散に繋がっているかどうか

です。

まして、運用開始後、「似たり寄ったりのその時の流行りテーマ型」の投資信託（ミューチャル・ファンド）について、基準価額の動きを確認すると、良いパフォーマンスのものでは、短期的に20〜30％上昇しその後下落、＋10％程度上昇で揉み合いが数年続く。もしくは悪いパフォーマンスで3％程度マイナスくらいの運用がほとんどだと思います。

10％程度上昇して短期で売却する個人投資家も多いですが、売却をせずに上昇しないにも関わらず（まだ上がるかも？と感情的な判断をして）ダラダラと投資し続け、結局数年後に「ババ抜き的に、先に利益確定をする投資家が儲かり」、良い頃合いに利益確定をしそびれた投資家は、下落しているタイミングでの売却（損切）を余儀なくされるというのが実情です。

基本的には株式投資信託（ミューチャル・ファンド）なので、どこかのタイミングで売却しなければ利益確定になりません。

2年ほど前にここぞとばかりに各証券会社や銀行がこぞって販売していた「IoT関連、AI、ロボットなどのテーマ型投資信託（ミューチャル・ファンド）」があります。

具体的には