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東京海上・グローバルM&A フォーカスファンド(為替ヘッジあり/為替ヘッジなし)

こんにちは、眞原です。

今回は10月に三菱UFJモルガン・スタンレー証券から販売され10/20から運用開始されている「東京海上・グローバルM&A フォーカスファンド(為替ヘッジあり/為替ヘッジなし)」についての情報です。

対面営業の証券会社から販売されている久しぶりの投資信託(ミューチャル・ファンド)情報ですね。

東京海上・グローバルM&A フォーカスファンド
(為替ヘッジあり/為替ヘッジなし)>


(出典:三菱UFJモルガン・スタンレー証券 HP、以下同様)

<為替ヘッジありコース>の基準価額と純資産総額がこちら

基準価額:9,969円
純資産総額:約34億円

また運用開始(10/20)から間もないですが、純資産総額がわずか30億円程度しかないのを見ると大々的に売り込み(セールス)している投資信託(ミューチャル・ファンド)ではないのかと思います。

そもそもこの過去6年程度で、どこの日本の対面営業証券会社(野村證券、大和証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券など)は横へ右倣えとして、

1.)これまでのような毎月分配型ファンドや新規投資信託(ミューチャル・ファンド)ではなく、「ファンド・ラップ」営業

2.)外国債券(ディスカウント債券)や外国株式による見えない(高い)為替手数料

の2つで稼ぐことに舵切りをし、これまでのように回転売買による「販売手数料」よりも「資産残高手数料」を稼ぐビジネスモデルに転換していっています。

さて、この投資信託(ミューチャル・ファンド)の特徴としては、

・M&Aされる企業株式(買収される側の株式銘柄)への投資

です。

企業買収を「M&A」と言いますが、基本的に「企業買収される側の株価は上昇しやすい」という傾向がありそこからの収益でファンドのリターンになるという仕組みですね。

<運用戦略のイメージ>

オフショアファンド(ヘッジファンド)戦略でいう「イベント・ドリブン戦略」などは同様のM&Aからの価格修正から収益を得る戦略を元に運用されています。

また、M&Aの成功可否による収益機会は、比較的マーケット変動との相関性が低くなるので、下値抵抗が生じやすい傾向があります。

なので結果的にM&Aが成功すれば上値を追いつつ(=投資先の被買収企業の価値向上による収益)マーケット下落相関を低くできる下値限定の運用を目指すようです。

<同ファンドのM&Aフォーカス戦略と世界株式指数との比較>

<M&Aフォーカス戦略>
年率リターン:6.14%
年率リスク:4.76%
リターン/リスク:1.29

<世界株式>
年率リターン:7.49%
年率リスク:14.63%
リターン/リスク:0.51

過去のシミュレーション数値を世界株式のボラティリティ(上下のブレ幅)よりも、同ファンド戦略で運用する方がリスクを抑えれれて運用できますよー、というのを表しています(下値抵抗力があるという意味)。

本来のオフショアファンド(ヘッジファンド)が行っている「イベント・ドリブン戦略」とは違うので、イベント・ドリブン戦略ほど株式市場との相関性や上下ボラティリティ(リスク)を抑えるのはこの投資信託(ミューチャル・ファンド)では厳しいです。

それでも、過去のシミュレーション上では↑の数値だそうです。

(もちろん、投資信託の商品案内にはそういう青写真を描いた過去の仮想現実チャートしか載せられていませんが!!!)

運用モデルポートフォリオがこちら

<モデルポートフォリオ>

国別には、M&A(企業買収/合併)が多い「米国(75%)」を中心に、オランダ(7%)、シンガポール(6%)などが続いています。

セクターでは、ヘルスケア(27%)、公益事業(16%)一般消費財・サービス(12%)、素材(11%)、情報通信(11%)、その他(24%)です。

また、M&A(特に公開情報や今後M&Aをするであろう企業)の数がそれほど多い訳もないし(公開される訳もないので)、組入銘柄は必然的に少なく31銘柄となっています。

過去の仮想現実シミュレーション数値がこちら

<過去の仮想現実シミュレーション>

<為替ヘッジあり>
年率リターン:6.53%
年率リスク:3.70%
リターン/リスク:1.76

<為替ヘッジなし>
年率リターン:14.23%
年率リスク:10.98%
リターン/リスク:1.30

過去の良い数字の仮想現実シミュレーションも、投資信託(ミューチャル・ファンド)商品説明には必ず掲載されていますね(現実のパフォーマンスと違うことがしょっちょうありますね)

特に運用開始したばかりの投資信託(ミューチャル・ファンド)に関しては、数年のパフォーマンス経過を見てから投資するかどうか判断するのが、賢い投資家の投資判断です。

運用が上手ければ、マーケット動向は関係ないし、まして「今後の見通し」なんて個人投資家がファンド運用の際に考える必要はありません(別に上げ下げに賭ける訳ではないのでマーケットや見通しなんてありません。大事なのはファンドマネージャの運用が上手いか下手かのどちらかのみ。)



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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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