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海外で「住む」のと「旅行」は別物

公開日: : 海外情報

こんにちは、眞原です。

私も少なくとも働いてから海外居住経験があるので、今回はその体験談からツラツラと。

よく、

リタイアしたらアジアのどこどこに移住しようと考えている

というような話を見聞きしますが、正直それが実現している日本人はそう言っている/思っている割合に対して圧倒的に少ないと思います。

理由は、

1.)加齢してから住み慣れ友人がお多い日本を飛び出し海外に住むというハードルが想像以上に高い
2.)チャレンジ心と柔軟性(特に自発的に諸所の問題に対処する力や他国文化をリスペクトするマインド)が乏しくなる
3.)身寄りがや環境が・・・出生地で最期を迎えたい・・・という日本帰属意識の高まり

などがあると個人的に思っています。

海外旅行と海外居住は別物である(これは体験して初めて分かること)

私は、幸か不幸か唐突に「じゃ、香港へ!」ということで香港を中心に海外居住となった背景がありますが(それまで海外生活は未体験)、そんな私が香港を中心に住み始め、他にも1ヶ月以上〜3ヶ月居住している国地域ではマレーシア、ハワイ、シンガポール、オーストラリア、LA/VEGAS、カンボジア(3週間)と各地域や国での長期滞在(=居住)をしてきた中で、1つの結論に至りました。

それは、

”海外(他国)へ、短期旅行(1週間〜2週間)と居住するのは全くの別物”

ということ。

例えば、短期旅行やバックパッカーであれば、ラグジュアリーなホテル滞在やモーテル、そしてその旅行目的では「旅行者用のレストラン、サービス、場所」を選択するので、中々「現地での生活」を体感することはほとんどありません(私の友人の一経験豊かなバックパッカーたちはほどんど現地化して生活する人もいますが・・・)。

「現地での生活面」といえば、例えば、携帯電話を契約する、居所を契約する、銀行口座を作る、地元スーパーで交渉する、馴染みの店ができる、極力危険地域に近づかない、現地の友人を沢山作る、現地の人たちと毎年祭りやイベントなどに参加する、現地で入院する、・・・などなど。

実際に、少なくとも2〜3ヶ月住まないと実体験として分からないことが山ほどあります(利便性、自分の気質に合う合わない、価値観に合う合わないなど)。

衣食住の中の「食」を重んじる人は要注意

そして中には、ほとんどの海外旅行経験者+短期滞在の日本人が口を揃えて言い「海外居住への壁(ローカライズ化への壁)」を作っているのが、

「日本での食事が恋しい(概して、海外のレストランの味が多くの日本人の舌に合わない?)」

という無茶。

私はいつも思いますが、

そんなに日本食(や日本のサービス)が恋しく欲するのであれば、日本から出るべきではない

ということ。

海外に行けば、ローカライズしている日本食(フュージョン日本食)やサービスやクオリティがメインであって、日本にある「ザ・典型的な日本食(+クオリティ、サービス)」を海外で求めるのはお株違いと思います。

まして、特に旅行者で現地ローカルフードを小馬鹿にするような日本人もよく見かけますが「はぁ?アタナは何様なんですか?」って思います。

とは言え、「食の壁」は特に加齢と共に高く厚くなっていく一方なので、それが理由で尚さら海外居住を遠ざける要因になりかねません。

そういった意味で、私は非常にラッキーです(結構、舌が馬鹿らしく、何でも美味しく食べられますし、不味いという感覚がほとんどありません)。なので、結果いままでどこの料理でも不満はありませんし、少々汚くても、ゲテモノでも、味付けがオカシイなと思うものでも、全くOkay(イチイチ日本と比較もしないし、それはそんなものかー程度の感覚)という柔軟性があります。これは完全に自分の強みです。

また「日本の医療が最高!」というのは大間違いだと、マレーシアでデング熱にかかり10日間入院して実体験として分かりました。

マレーシアの医療(とは言え、実際はシンガポール上場の医療ビジネスを手がけている病院)は何も日本の医療と遜色ありませんでした。

「日本の何か」に精神的、物質的に執着する人は要注意

ちなみに、海外居住者(になろうとしている人、これから海外赴任が始まる人、海外へ移住する人)にとって

日本に残してきた”何か(に対する執着)”があると、海外居住には向かない傾向がある

です。

上の「食」についても執着という面では同様だと思いますが、他には例えば、家族や恋人、友人、家、その他自分にとっての大事なモノ、また「日本のクオリティ」に対する精神的もしくは物質的なな執着です(海外赴任で家族を日本に残して以下ざるを得ないというやむなしな状況であれば仕方ないのですが・・・)。

他国で住み始め、もし「日本が恋しいなー、日本の誰それが恋しいな−、」なんてことを頻繁に感じていれば「日本への拘り(執着)」をずっと持ち続けた上で、他国で住むことになります(これは高確率で現地に友人がいない海外駐在員の奥さんなどが陥る傾向)。

 

「日本であればこうなのにという傾向」「日本の常識ではこうなのにという傾向」です。こういう人は大抵、その滞在国の「悪い面」「嫌な面」(それが例えその国や地域の伝統文化であっても)に気がいきがちで不平不満をよく言っています。

私見では、他国出身者と較べると日本人のマインドは他国へ出ても「日本を求める執着心」が非常に強いと思います。

既に、別の国や地域に住み始めている人であっても・・・。

そもそもは、

When in Rome, do as the Romans do(郷に入れば郷に従え)

という諺が示している通りだと思いますが、海外居住のポイントはいかにして「日本に対する精神的物質的な執着を無くし、ローカライズ化できるか」につきます。

確かに、日本で生まれ育って、日本人のアイデンティティを持ち続けることは大事です(特に海外居住をすると尚さら、アイデンティティの意識は大事)。

でも、それとこれとは話は別で、一度海外居住者になってしまうと「海外の地が自分の居所であって、日本へは単に旅行に行く感覚」になれるかどうかです。

海外生活が長くなればなるほど日本から物理的に、精神的に離れ、現地に溶け込んでいけばいくほどに、その感覚が強くなり、日本に一時帰国をすると、日本いる自分という違和感が強くなります。

個人と国は切り分ける

結局、

国と自分(個人)を同一視しないこと。A part of Japanという意識を持つ

ことが大事だと私の中では帰結しています。

私自身の考えを押し付けるつもりは毛頭ありませんが、よく「自分=日本(の代表)=同一視」みたいに主張したり、他国に関してあれこれ言う傾向にある人を見ます。ただ、そもそもアタナと日本は同じじゃないし、日本の一部のアナタであって、アタナあっての日本でしょう・・・と私は考えてしまいます。

だからこういう「日本に対する他国比較での意見」を言うと、必ず「海外かぶれが!」「そんなに日本が嫌なら出て行け!」「売国奴が!」なんてトンチンカンな反論が出てきます。別に、アタナのことをとやかく言っている訳ではなくて、少なくとも自分の海外経験を日本での生活や経験や「国民の傾向での比較や意見」を述べているだけなのです。

日本のテレビや雑誌、ネットのキュレーション媒体も然)、大して海外経験(特に在住)がない人ほど「日本が一番!」「世界が誇る日本!」「世界で一番の日本の〇〇☓☓!」みたいな煽りメディア媒体に誇りを感じていたり、「その日本語記事(ようは、ドメスティックな日本人が日本人用に書いている情報)」を鵜呑みにしたりしている傾向を見ると非常に悲しくなります。

日本には日本の良さがあり、海外(諸外国)にはその良さがある、それを「日本が1番!」「日本が中心!」というお株違いな完全にズレている感覚の日本人が相変わらず多い(そういう情報の垂れ流しと教育と経験)のが残念だなといつも感じています。

この世界のどこにも「ユートピア(桃源郷」は存在しない以上、いかに自分の生活の満足度を高めてストレス少なく行きられるか、その生き方の1つとして「国を選択し、国を変えて住む、生きる」というのが出来る「日本人として生まれた有り難い権利」を使う手はありません。

資産運用にも通じますが、日本には日本の良さ悪さが、海外(諸外国)には諸外国の良さ悪さがあって、個人がどういう選択をして人生を生きるか、それに尽きると私は考えます。

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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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