野村カルミニャック・ファンド

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーのマハラです。

投資信託（ファンド）で資産運用をしている投資家へ情報をお伝えしています。

今回は2013年4月に野村證券で新規募集販売されていました「野村カルミニャック・ファンド」の情報です。運用開始後から約3ヶ月経過したので、そのパフォーマンス推移を確認してみます。

設定来パフォーマンスで6月末までで「マイナス5.2%」で基準価額が9,484円となっています。

ここでこの「野村カルミニャック・ファンド」のオリジナルのヘッジファンド（オフショアファンド）の過去のトラックレコードを確認してみます。下記資料は、オリジナルのCARMIGNAC Patrimoine A EUR accの開示されているFactsheet(運用報告書）から。

ファンド運用開始時1989年11月〜2013年6月までのパフォーマンス推移。

上下のブレが小さく緩やかながらに上昇しているのが分かると思います。

日本の投資信託（ファンド）で資産運用をしている投資家は長くとも1年や2年程度で株式のように投資信託（ファンド）を売買を繰り返し、中長期での資産運用がほとんど出来ていない方が多いようです。もちろん運用しているファンドが毎月分配型でハイリスク・ハイリターンなブラジル・レアルの毎月分配型であったりと上下のブレが大きく、じっくり長く運用できるファンドではないというのも1つの理由かと思います。

この「野村カルミニャック・ファンド」のヘッジファンド戦略は「グローバル・マクロ戦略」で、世界中の株式・債券・為替などを「買い（ロング）」と「売り（ショート）」を用いて運用する戦略です。6月まで同戦略は苦戦を強いられていたので、このファンドへの影響もあったと思います。

こちらがファンドの直近の資産配分。

過去10年間のパフォーマンス推移がこちら。

＜累積リターン＞

＜年平均リターン＞

世界にはヘッジファンド（オフショアファンド）にも色々なものがあるので、年間平均リターンなどまちまちで、このファンドに関してはごく普通のリターン成果となっています。ただ、まだヘッジファンド資産を持っていない投資家は、総資産の中にこのようなヘッジファンド資産を持たれても良いですね。

目下、アベノミクス効果や株高ということで日々日々の値動きに一喜一憂してしまうのは人間の性かと思います。ただ単純に「上げ」「下げ」に賭けるのはギャンブルと同様になるので、例えば今から株式マーケットに参加しようと考えている投資家の方は胸に手を当てて1つ下の疑問について考えてみて下さい。

「2012年11月頃の日経平均株価が10,000万円を割れていた頃には投資をせずに、なぜ今から敢えて日本株式へ投資するのでしょうか？」

資産運用においては、短期的にならず「野村カルミニャック・ファンド」のような代替投資（ヘッジファンド）で中長期の視点で投資を心がけられる方が良いですね。

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