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米国の利上げ!ちょっと待った!まだドル高/円安で大事な資産を消耗してるの?

公開日: : 最終更新日:2016/12/15 為替マーケット全般

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

「ようやく利上げしたか・・・」という安堵とともに、この一大イベントを通過した後を見越して既にマーケットでは駆け引きが始まっているというのを感じています。

FRBがようやく織り込み済みの利上げ!ちょっと待った!まだドル高円安で大事な資産を消耗してるの?2

(出典:CNBC)

ちょっと待った!まだドル高円安で大事な資産を消耗してるの?

思い返すと2015年6月、USD/JPYでは1ドル=125円台までドル高円安に為替がブレていました。

<USD/JPY 為替5年チャート>

FRBがようやく織り込み済みの利上げ!ちょっと待った!まだドル高円安で大事な資産を消耗してるの?23

もう12月で2015年だけをふりかえれば、120円を中心として上下大きく為替がブレなかった1年だというのがよく分かります。

ただ、過去5年を振り返れば自明の理で80円台から120円台へと30〜50%程度は為替ばブレてドル高円安が進行した、つまり円資産の価値がそれだけ目減りしてるということです。

きっと80円台だった頃には「もっと円高(80円を割るかも知れない)になる」と思っていた人も多かったですが、実際あれよあれよといううちに120円台まで円安になっています。

※5年間で対ドル30%超の円安に!それはつまり1,000万円が700万円になったこと。円資産目減りを防ぐ方法は?/為替

ただこの水準までくると、

今度は逆に「120円台から100円を割るかもしれない」と主観的になんとなく思うのがギャンブル短期思考の投資家(投機家)です・・・

いつまで「予測」をしてギャンブルをし続ける思考を止めるのか、と思ってしまいますが、中長期思考で投資していない人の典型的なダメな思考パターンですね。

「為替推移」の予測は完全に出来ない、にも関わらず、多くの日本人は「日本円資産」しか持たない「円100%為替リスク」を取っているということに気が付かず、こうしてドル高円安になって円資産が目減りして「消耗し続けている」ことに気がつかない人が多すぎます。

「いつまで、日本円資産しかもたず、通過分散をせずに消耗しつづけるの?(=貧しくなるの?)」と改めて問いかけたいです。

この消耗を防ぐ方法は、1.)外貨資産(オフショアファンドを持つ)や円資産を減らして外貨保有率を高める2.)円安インフレに負けないくらい稼ぐ(所得を増やす)の二択です。残念ながらいきなり「所得」は増えないので、多くの人ができる選択は日本円だけでなく「外貨資産を保有する」ことになります。

今回のFRBの利上げ発表後の為替、株式、債券(金利)の動き

さて、今回のFRBの政策金利発表についてまとめてみます。マーケット関係者からすれば、無事に終えた一大イベントなのでもはや備忘録の次情報になります。個人投資家は、為替動向(通過分散)の為の中長期投資での参考にしましょう。

・全会一致でFF金利(フェデラル・ファンド)金利が0.25%から0.50%へ

これは06年6月以来約9年半ぶりの利上げで、08年12月からの事実上のゼロ金利政策終了です。つまり、ようやく正常でない金融政策(ゼロ金利)から、通常の金融政策(経済環境)に戻った、回復した。転換点になったという意味合いが色濃いです。

政策金利の発表後、USD/JPYでは一時的に1ドル=122円に乗せたもののマーケットでは既に織り込まれている結果、すぐに121円半ばまで押し戻され、その後のイエレンFRB議長の会見中においても「為替がこれほど動かないか?」というほどブレなかったです。

一方、NYダウは急落したもののすぐに反発し、その後イエレン議長の会見における「FRBの政策は緩和的であり続ける」また「金融政策の正常化の過程はなめらかに進んでいく」という発言を好感して200ドル超で引けました。利上げはするけど、金融緩和も継続するよというメッセージをマーケットに伝えたことになります。

債券市場(金利)は、米国10年物国債利回りが2.3%を超える上昇(債券単価は下落)し、その後一服。

FOMC・FRBの決定

「今回も」、実に上手いハンドリングだったなと感じたイエレン議長の会見やFRBメンバーの政策意思決定でした。

まずは、ドット・プロットと呼ばれるFRBメンバーによる将来のFF金利レート予測の図を確認してみましょう。

<ドット・プロット>

FRBがようやく織り込み済みの利上げ!ちょっと待った!まだドル高円安で大事な資産を消耗してるの?(出典:Bloomberg)

このプロットはFRBメンバーの金利予測で17年と18年が若干さがったので、これは「ハト派」として捉えられました。FOMCメンバーの金利見通しは2016年末までに1.375%が中央値で、次回は3月利上げが濃厚です。

・利上げ後のポイントは「どのくらいのペース(利幅とタイミング)」、また「何回の利上げ」か?

今回の利上げは織り込まれていたので為替や金利は大きく動かなかったですが、マーケットは既に「どのくらいのペース(利幅とタイミング)」、また「何回の利上げ」かに焦点を当てているのです。

このままのペースでいくと、2016年には「0.25%」の利上げが4回想定(2008年利上げ時の半分の回数)となっているものの、これがゆくゆくは長期金利上昇要因へとなると期待されています。

つまりは、今後も「ドル高円安」要因になってくる、ということです。

さらに、FRBメンバーによって意見がまちまちでしたが、下記のようにうまくまとめられている印象を受けました。

FOMC声明文:タカ派
ドットプロット(FRBメンバーFFレート予測):ハト派
FRBメンバーGDP予測:タカ派
FRBメンバー失業率予測:タカ派
FRBメンバーPCEインフレ予測:ハト派
FRBメンバーPCEコア・インフレ予測:ハト派

タカ派、ハト派ともに非常にバランスが取れた会見内容、政策決定だったので、マーケット全体からすれば「方向感が掴みにくいな」という印象を受けた内容でした。非常に上手いですね・・・。

いつまでハイ・イールド債券やバンクローン・ファンドに投資して精神を消耗しているの?

米国の金利が上がることで個人投資家の中には投資戦略を変更する人もいます。その代表格が「ハイ・イールド債券ファンド」と「バンクローン・ファンド」でしょう。利上げ後、ひっきりなしにご相談がきています。

有名どころの投資信託(ミューチャルファンド)で言うと、

※【号外特別号】フィデリティ・USハイ・イールド!さぁ、米国の利上げ前?ハイイールド債券ファンドに投資している投資家の判断は??/まとめ

※日興AMオフショア・ファンズ 外国籍インデックスファンドUSバンクローン100 米ドル建て毎月分配型/資産成長型/SMBC日興証券

などです。

ハイ・イールドに関しては、米国のサード・アベニュー傘下のジャンク債社債ファンドが破綻したことで一気に信用用安が高まり、1週間で4,700億円程度資金流出が続いています。かたや一方でPIMCOでは「ハイ・イールドは割安」との見方もしていて「どちらの信用度が上回れるか?」という状況にあります。

米国利上げにおけるこのハイ・イールドやバンクローンに対する影響と考え方ですが、

・ハイ・イールド債券
利上げそのものは=米国経済や企業業績が堅調な裏返しなので本来はハイ・イールド債券(ジャンク債)を発行している企業にとっても景気の裏返しと言える。ただ、仮に利上げペースが早い場合には、ハイ・イールド(=高い金利)の資金調達コスト増加で企業の財務状況悪化に繋がりデフォルト率が高くなるというネガティブさが出てくるということです。

・バンクローンファンド
バンクローンファンドの特徴としては、変動金利機能があるものの、それは基準金利3ヶ月物LIBORが、LIBORフロア金利を上回らないといけないですが現状では下回っているというネガティブな環境です。結果、大幅に基準金利が上昇しなければパフォーマンス向上には繋がらないことになります。

上で確認したような「USハイ・イールド投信」などの投資信託(ミューチャルファンド)への投資に関しては、一旦ポジションを解消(=投資しているのを売却、損切り、利益確定)をしてゼロにするというのが今出来る最善の方法かと思います。

ただ、中長期的には伸びゆく資産なので海外積立投資などでドルコスト平均法で投資している場合には、中長期上昇余地が大きい資産です(事実、過去のハイ・イールドの指数はずっと右肩上がり)。

むしろ、バンクローンの方がパフォーマンス改善に繋がらないので早めに売却をした方が良い印象をうけます。

FRBの政策決定だけでなく、日欧との比較もしながら2015年12月の残りと2016年以降を見据えて中長期での資産運用を心がけたいものです。とりあえず、ようやくの一大イベントを消化できて良かったです。

(カバー写真:CNBC)



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  • 眞原郁哉

    1986年、兵庫県神戸市生まれ。

    同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社。その後、K2 Investment株式会社入社。投資アドバイザーとしてクライアントのためになるアドバイスをできることにやりがいを持ってます。

    趣味はダンス、ネットサーフィン、珈琲。体育会系に見えて、実はインドアでもあったりします(笑)。

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