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オーストラリアが利下げ(過去最低の2%へ)虚を突く為替変動!(豪ドル資産は大丈夫?)

公開日: : 最終更新日:2021/02/10 マーケット全般(株式、債券、為替)

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

今回は「為替」について。

今日(5/5)オーストラリアの政策金利(キャッシュ・レート)発表がありました。
(大方予想通りで)「利下げ(2.25%→2.00%へ)」。

オーストラリアの利下げは今年に入ってから2度目になりました。豪ドル資産へ投資している個人投資家は「え?2%??」という感想を持たつ人も多いのではないでしょうか?実際、今日だけでも豪ドル預金や豪ドル債券に金利が付かないから豪ドルのままオフショアファンドへ投資したい、為替をUSDへ変えてそのまま投資したいという相談を頂いています。結局「投資時間」は帰ってこないので投資効率(パフォーマンス)を考えている中長期で資産運用を考えている投資家は多いですね。

さて、まず豪ドルの政策金利の推移から確認してみましょう。

<政策金利推移2007年(下)〜2015年(上)右端が政策金利の数値>

Screen Shot 2015-05-05 at 20.59.51

(出展:REUTERS)

上の数字が直近(2015年)、下が2007年からです。8年前のリーマン・ショックまでは7%台を付けていた豪ドルなので高金利通貨(オセアニア通貨、資源国通貨)として扱われ、短期で投機をするFX個人トレーダーや大手証券会社で販売されていた豪ドルナントカという投資信託など個人投資家にとっても馴染みがある通貨の1つです。

その豪ドルの政策金利が2%と過去最低まで引き下げられた理由は、1)コモディティ価格の下落、2.)経済のテコ入れ(低金利でマネー供給を目指す)です。金利発表後の声明文で「今後、一段の措置が必要になる可能性がある」という文言が消されたので、一部では「緩和措置のサイクル(利下げ)は終了か?」と考えられているようです。

経済学的には、金利が下げられると「豪ドル売り他通貨買い」の取引(豪ドル安他通貨高)になるのですが、今回は少々違い実に面白い動きになりました。具体的にAUD/JPYの為替推移を確認してみましょう。

<AUD/JPY 1日・1分チャート>

Screen Shot 2015-05-05 at 21.26.33

この政策金利の発表があったのは13:30分。その時点でAUD=93.4円程度まで円高にブレて、その5分以内に94.9円台まで円安に戻しています。ものの5分間の間に約1.4%為替が円安方向にブレている(結果として円安になった)のは驚くべきことで、為替が短期的に1.4%(今回は1円程度)動くというのは相当な金額の売買が行われているので、FXで投機をしている個人トレーダーは高い確率でマイナスを出したのではないでしょうか?短期投機の恐ろしさが垣間見れました。(今年1月のインド・ルピー利下げ時も同様の動きがありましたが・・・。)

通常であれば(AUD/JPYトレードで見ると)、

利下げ→豪ドル売り、すなわち豪ドル安円高

利上げ→豪ドル買い、すなわち豪ドル高円安

なのに、今回の発表では通常の逆の動きをした結果、虚を突かれた状況でした。

今はGWなので画面に張り付いて短期的な売買ができますが、ほとんどの方は普段は本業の仕事があるのでこのような短期トレードに向いていない方が多いと思います。特にFX取引はリスクが高くハイリスク・ハイリターンなので日々の上げ下げに気を付けなくてはいけません。レバレッジを掛けずに売買する(スワップポイント狙い)という場合もありますが、中長期運用には向かないので「資産運用」としてはオススメ出来るものではありませんね。

一旦は豪ドルのマーケット環境が良くなりそうな発表でしたが、今後も中長期で引き続き個人投資家が分散しておくべき通貨はやはり米ドル(USD)でしょう。今後の利上げサイクル突入、そして力強い経済指標など米ドル後押し(米ドル高円安)要素がまだしっかり残っています。



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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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