【マーケット】コロナショックから3ヶ月後の株価回復と過去の経済危機との比較
公開日:
:
最終更新日:2021/02/09
マーケット全般(株式、債券、為替)
こんにちは、真原です。
今回は「コロナショックから3ヶ月後の株価回復と過去の経済危機との比較」について。
さて、マーケットですが・・・、コロナウィルス蔓延によって、3月中旬〜下旬のコロナ・ショックを経て3ヶ月近くが経過しています。
気がつけば・・・日経平均株価が23,000円台、また6/8時点で米国NASDAQ指数が最高値更新と株価が目まぐるしく上昇しています。
<日経平均株価>
(出典:Bloomberg)
<NASDAQ>
デイトレーダーや信用取引、先物&オプショントレーダーだったら、日々これらの情報に触れて売買をしているので新鮮味は無いと思いますが、中長期での資産運用をしている投資家にとっては、目先のマーケットでそんなことが起こっているのか?という具合ではないでしょうか?
3月の状況は過去のブログにまとめています。
首を長くして待ちに待った歴史的な世界株式の大暴落(コロナ・ショック発生)!マーケットの恐ろしさとエキサイティング〜ヘッジファンド(オフショアファンド)の本領発揮に期待〜【マーケット解説動画ブログ】
さて、フッとした疑問を持つ方は、鋭いと思います。
経済指標は悪いのに、なんで、株価が上昇しているのか??
という点。
株価は、半年〜1年くらい先の経済状況を反映している先行指標です。
古典経済学でいえば、株価や金利の動きが示しているのは、
株高 = 先々の景気改善(企業決算が良くなる期待)
金利高 = 経済拡大(インフレ)
だからです。
もっか日本国内では3−6月は緊急事態宣言による自粛要請、また海外各国で違いますが、同じ様に3−5月など約3ヶ月程度はロックダウン期間という具合に、経済活動が停滞し、直近ようやく少しづつ緩和措置と人々の外での経済活動が戻ってきました。
その数値が折り込まれる前に・・・、既に2020年1-3月期のGDPは年換算で3.4%減、2四半期連続のマイナス成長、いうことで「リセッション入り(景気後退入り)」となっています。

(出典:Bloomberg)
にも関わらず、
株高、日経平均株価が23,000円台を回復・・・
と。
そして、そのペースが早いというのも今回の特徴です。
(出典:日経電子版)
株高の理由は結局、経済指標(実体経済)が良いからではなく、
-
中央銀行の期大幅な金融緩和策
-
政府による財政政策
の2つが効果的に作用しているからです。
<過去の危機下での株価の動きと政策対応>
過去に類をみない規模で、各国中銀が金融政策を行っている結果、株価上昇を後押ししています。
一部では、日銀がETFを買っているから株高に繋がっている・・・という話を聞きますが、実際に買っているのは3月−5月半ばまでです。
<3月~6月の日銀 ETF/REIT買入結果>

(出典:日銀HP)
目先は??について、投資主体動向を見ると・・・、金融機関の自己売買がメインで、あとは売越しが続いていました。
(出典:世界の株価 HP)
この状況を見る限り、株の個人投資家は、海外投資家にいつも食い物にされているなぁ・・・という印象を受けますね。
目先の上げは、作られている相場なので、株式資産を持っている個人投資家は気をつけたいものです。
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