日本株アルファ・カルテット（毎月分配型）

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

今回は既に1年半運用され大和証券から販売されている投資信託（ミューチャル・ファンド）の『日本株アルファ・カルテット（毎月分配型）』の情報です。

早速、運用パフォーマンス推移から確認してみましょう。

＜日本株アルファ・カルテット（毎月分配型）＞

【基準価額】5,687円（10/19時点）
【純資産総額】2,483億円
【分配金累計額】4,700円
【分配金/月々】300円

運用開始から1年半で基準価額は継続して下落、分配金を足しあわせてもマイナス運用です。なお、毎月分配金のうち約7%程度は過去のリターンからの取崩しになっています。

このファンドの特徴は大きく2つ。

・日本株式への投資
・高金利通貨戦略＋カバードコール戦略＋通貨カバードコール戦略

おおまかに言えば、4層構造でファンドの仕組みがあるということです。実にややこしいですね。当初この「カバードコール戦略」はリスクを抑えて運用出来るというセールストークがウリでしたが、蓋を開けてみると・・・。結果的にむしろ特に上下のブレが大きな通貨（ブラジル・レアル）が円高になっている点がこのファンドの主要なネガティブ要因になっています。

戦略ごとの公開情報がこちら

正直、いち個人投資家がこのオプション取引（コールオプション＝買う権利の売却）を完全に理解できているとは到底思えないので、完全に売り手主導の投資信託（ミューチャル・ファンド）の組成と販売だなという印象を受けます。

純資産総額が増加傾向にありますが、決して良い運用が出来ている訳ではないので私であればわざわざ敢て投資しないですし、むしろ売却する類のファンドです。