Standard Charteredから投資出来るファンドと海外投資(オフショア投資)との勘違い
公開日:
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最終更新日:2021/02/09
海外口座(HSBC香港、オフショア資産管理口座、スイスプライベートバンク)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回はこちら香港からホットな話題をお伝えします。日本はシルバーウィークとやらで長期休暇なためか、香港へやって来ている日本人旅行客を多数目にします。そう、HSBC香港口座開設なども然りです。
※海外口座開設についてはこちら
Standard Chartered Bankから投資できる投資信託について
香港で開設する銀行口座の一角でもあるStandard Chartered Bankですが、2年前に日本市場からプライベートバンキング部門を撤退させた(日本の金融庁の下の金融規制や日本の銀行を守る非競争などに嫌気が差し??)のは記憶に新しいところですが、もちろん香港では老舗銀行として紙幣発行銀行の1つでもあります。
香港ドルについては併せてこちらもチェック↓
※中国銀行(BANK OF CHINA)口座開設 in 深セン&香港ドルの豆知識/HSBC香港・海外口座活用
さて、HSBC香港口座を開設してHSBC口座から投資するファンドや同様にStandard Chartered Bankから投資できるファンドが「オフショア投資(海外投資)」だと大きく勘違いしている日本人個人投資家がいますが、改めて言いましょう、大違いです!
オフショア投資については、このブログでは割愛するのでこちらで確認してください。
※オフショア投資(海外投資)について
さて、それでは本題のファンド一覧を確認しましょう。
Standard Charteredの本店や支店に行けば、このような冊子を貰えます。
写真なので少し分かりにくいですが・・・ファンドハウス(運用会社)とパフォーマンスが記載されています。単純なFactsheet(運用報告書)だと考えると分かりますね。大手ファンドハウスのSchroder、JPMorgan、Aberdeen、Fidelity、Frankline、A/B(AllianceBernstein)、Legg Masonなどがあります。日本の個人投資家でも馴染みがあるファンドハウスばかりですが、日本の投資信託と決定的に違うのは「米ドル建て」であるということです。
これを見ると結局、オフショアの海外積立投資から投資できるファンド数の方が圧倒的に多くまたボーナス金利(最大5%/毎月)を貰える点を考えれば、わざわざ渡航して海外口座を開設してこのようなファンドに投資する必要がないということです。要は、日本にいながら米ドル建てで毎月海外積立投資をした方が効率的且つ増えるというのは良く分かります。
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良いでしょうか・・・日本の個人投資家の皆さん!
グローバルに資産運用を考えると「米ドル建て」がごく当たり前、当然なのです・・・。そもそも世界中で運用の中心は「USD」であってもちろん「日本円(JPY)」ではないのです。ましてブラジルレアルインドネシアルピアなどの投資を「海外投資」と訳の分からない触れ込みでマーケティングがされていますが、それも大間違いです。それらも結局「日本の円」で投資している投資信託であって(円表記)本来とらなくて良いハイリスク・ハイリターンな新興国の為替リスクを無理に負わされているだけに過ぎません。(新興国通貨はリスク大)
マルチカレンシー(他通貨管理)という考え方
さすが香港、少しユニークだなと思うのが人民元建て人民元建て債券ファンド(写真一番下)へ投資が出来るという点です。日本の証券会社でも僅かに人民元(CNY)建債券を販売していたりしますが、問題は満期時などにそのままCNYで受け取れない(受け取りは強制的に円転換)だったりまた外貨MMFも拡充していないので、結局日本で投資する意味はほとんどありません。また日本の銀行ではわざわざ外貨預金口座を開かないとだめという場合が多いですが、海外銀行口座では当然なサービスであるマルチカレンシーでない銀行口座(つまり他通貨をそのまま受け取れない管理できない)というのは実に致命的です。
※舛添都知事は「オフショア」をご存知ですか?国際金融センターを日本橋へ、そして「アジアの拠点」奪還を目指す、との考えに物申したい。/制度・規制・法律
ここで確認したようにStandard Charteredから投資できるファンド(HSBC香港も然り)は、ごく普通のファンドであって、オフショア投資(海外投資)ではないということは改めて強調しておきます。
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ただ置いておくだけでいいのです。
海外(オフショア)口座開設のメリット、デメリット、日本にいながらにして開設可能な海外口座をまとめました。
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