海外積立で学資準備を。海外積立(元本確保型プラン)

三菱UFJが国内初の人民元建て債券を発行!人民元(CNY)の存在感が高まる中で個人投資家の判断は?

公開日: : 最終更新日:2021/02/10 マーケット全般(株式、債券、為替)

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

今回は為替について。

Bloombergによると、三菱UFJフィナンシャル・グループが国内で初めて人民元建て社債を発行するそうです。

個人投資家も投資出来るの?

Screen Shot 2015-06-18 at 13.22.28(出典:Bloomberg)

今回、三菱が発行するのは2年債の適格機関投資家向けの私募債なので、一般的な個人投資家は投資できません。(個人でもプロ投資家は可能)

中国人民元(CNY)と言えば、ここ最近の中国の動き(AIIBやIMFの特別引出権(SDR)の話題など)が目立ってきていて、特にここ数年で着々と国際的な流通貨幣を目指し政治的な動きが拡大しています。

※ホットな話題、CNY(人民元)/為替について

中国人民元(CNY)の変遷

まずは為替推移から確認してみましょう。

<USD/CNY 10年為替推移チャート>

Screen Shot 2015-06-18 at 13.42.53

2005年までは固定相場制だった人民元相場ですが、2005年以降対米ドルに対して約25%人民元高になっています。結果、中国の経常黒字(対GDP比)が10%(07年)から2%(14年)に下落し貿易の不均衡の縮小に繋がっています。

そうした中で、中国は着々と世界人民元包囲網を広げています。

例えば、中国系銀行支店で人民元建て決済が可能な地域は、アジア・オセアニアなどでは6都市(シンガポール・クアラルンプール・バンコク・ソウル・ドーハ・シドニー)や、欧州では4都市(フランクフルト・ロンドン・パリ・ルクセンブルグ)、北米は2都市(トロント・サンティアゴ)となっています。今後もこれらの都市は拡大していくことと想定されています。

2015年はIMFのSDRの通貨見直し年なので、中国人民元にとっては非常に重要な1年です。

IMFの専務理事やラガルド理事も人民元のSDR組入にはポジティブで「いつ入れるのか?」に焦点を当てています。その一方で、アメリカ(ルー財務長官)がやや反対気味のままなので軋轢が生まれています。また彼が指摘している点としては「市場が為替レートを決めることを中国が受け入れるのか?」という点です。というのも、人民元相場は中国人民銀行が決める基準値に対する変動幅が設定されている「管理変動相場」で、ドルや円など他の構成通貨が採用する完全な変動相場とは異なるためです。

個人投資家目線での中国人民元(CHY)

先に行われたG7(先進7ヵ国財務相・中央銀行総裁会議)では「G7は人民元のSDRの構成通貨入りは原則として望ましいものだということで合意した」となっています。となれば、2015年には構成通貨入りか?との期待が高まりますが、まだ技術的な問題が山積なようです。

とはいえ、中国は確実に構成通貨入りをすべく中国政府は、海外証券資産への投資を認める制度の試験的導入、また年内に導入されるであろう香港ー深セン証券取引所の相互取引制度など「資本取引の自由度」をアピールしています。

日本人投資家も例えばHSBC香港口座HangSeng銀行、特に他の海外銀行口座からは人民元保有や投資が容易にできるようになっているので、通貨分散の1つ(ハイリスク・ハイリターンですが)として今後ますます人民元が普及していきそうですね。

 



海外口座入門書(マニュアル)を
無料進呈します

国家破綻→預金封鎖を回避するには、日本国外に資産を置いておくことです。
リスクを取って資産を増やす必要はありません。
ただ置いておくだけでいいのです。

海外(オフショア)口座開設のメリット、デメリット、日本にいながらにして開設可能な海外口座をまとめました。

関連記事

【マーケット】ハードブレグジット(合意なきBrexit実施)への備えと海外送金〜英ポンド資産注意報〜

こんにちは、眞原です。 今回は、マーケット全般。 特に「「英ポンド(GBP建て)資産」を

記事を読む

中国人民元(CNY)がIMFのSDR(特別引き出し権)に採用見通し!〜通貨分散の多様性拡大〜

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は、IMFが「(仮)

記事を読む

【為替】日本円以外の外貨を持つことが「為替リスク回避」になる

こんにちは、眞原です。 今回は「為替リスク」について。 (出典:REUTERS) 2018

記事を読む

ギリシャ国民投票の答えは「OXI=NO」で61%(暫定)!ユーロ圏離脱は待ったなしか?

こんばんは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 暫定ですがギリシャ国民投

記事を読む

日経平均株価が終値で15年ぶりに2万円台回復!(日本株に強気な方々)

 こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回の内容は『日本の株式マ

記事を読む

2016年6月からプラス13.5%上昇のS&P500指数は今も最高値更新中

こんにちは、眞原です。 今回は、マーケットと海外積立投資情報です。 昨晩(2017年5月

記事を読む

「豪ドル デュアル・カレンシー債券への投資」について(豪ドル為替推移を確認しよう)

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は「豪ドル デュアル

記事を読む

アメリカ株(S&P500)の上昇、それはジェネレーション交代の産物である!

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は「米国株式」に

記事を読む

今年の本丸、日本郵政3社が11/4に同時上場で売出総額は1兆3,800億円!誰が為の上場か!

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 来るぞ来るぞと言われてい

記事を読む

2017年第一弾ターニングポイントとなるか!米国(FRB)の「利上げ」で「ドル高円安」加速へ?

こんにちは、投資アドバイザーの真原です。 今回は為替(USD/JPY)の情報。 いよいよ

記事を読む

  • リアルタイム無料コンサルティング受付中お申込みはこちら

  • 『最新投資情報』と 『オフショア 投資情報』を具体的なファンド名を 用いて公開中。

      メールアドレスを入力後『登録』を押してください。

    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

    • k2-holdings.jpg
      k2-investment.jpg
      k2-assurance.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      goldmember_banner.jpg
      生命保険相談バナー
    PAGE TOP ↑