【スイスプライベートバンク】スイスフランが2015年フランショック水準まで売り込まれる！北朝鮮戦争リスクは杞憂か？

こんにちは、真原です。

今回は、為替情報（スイス・フラン/CHF）。

特にスイスプライベートバンク口座のベースカレンシーをCHF（スイスフラン）にしている方は気になる情報でしょう。

記憶に残っている方も多いと思います。

超歴史的な出来事が発生した、約3年前の2015年1月15日・・・、

突如、スイス中央銀行（SNB）が

”永続的な対ユーロ介入のギブアップ宣言（スイスフランの暴騰）”

をしたからです。

というのも、それまで（2015年1月15日）までは、

”対ユーロで1.2フランを割り込むような下落があれば、SNBが永続的に介入を行う”

とマーケットで宣言し1ユーロ＝1.2000スイス・フランに近づく水準で、中銀は宣言通りに為替介入を行い続けてきましたが、

突如、前触れ無く2015年1月15日にその介入ラインを撤廃。

<EUR/CHF 為替推移5年>

（出典：Bloomberg）

マーケットはビビッドに反応し、チャートで見るように「ドーン」っと、猛烈なユーロ安/フラン高になりました。

その間、わずか20分でEUR/CHFは約41％「暴落」。

超基礎！為替通貨ペアの見方教えます！（コレさえ読めばUSDを中心に為替を考えられる！）

少し当時の状況を振り返ると・・・、

この暴落の間、FX会社は突然の暴落に、当然FXインターバンク市場のプライシングが追いつかず、もちろん短期FXトレードをしている投機家たちは、FX業者が提供しているEUR/CHFのマーケットプライスのロスカットプライスを遥かに飛び越え、まさかの「値跳び（空白価格帯が生じ、証拠金以上の大損）」という事態に見舞われ、大損、裁判沙汰になった投機家も数多くいたようです。

まさに、歴史に残る為替変動が生じた1日（2015年1月15日）でした。

そして現在、気がつけば「EUR/CHFの為替水準」で「EUR高CHF安が進行」し、1ユーロ＝1.2フランを付ける水準まで戻してきました。

<EUR/CHF 為替推移2015−2018>

超安全資産（スイスという永世中立国、強い軍隊、17〜18世紀から歴史のあるスイスプライベートバンクがある）としてのスイス・フランが「安く」なっているというのは、

・戦争リスク後退？（特に北朝鮮が非核化や南北朝鮮の平和路線が鮮明）

ということも反映しているかも知れませんが・・・、、、

それでも少なくとも単に今の米国トランプ大統領の動きをみていると中長期マクロ的ではなく、2018年11月6日に行われる「中間選挙」に向けて、短期的な選挙対策の動きが活発化しているようにしか思えません・・・。

例えば、歴代の米大統領がそこまで露骨にやらなかったような「米国の武器（例：ボーイング社の戦闘機など）」を完全に大統領トップ外交で、他国（サウジアラビアなど）へ売買契約締結に向けてセールスに動き始めていますし、今何かと米中を騒がせているの貿易関税の話も然り、そして、もしかしたら「北朝鮮との外交」についてもとりあえず短期的に「選挙に向けて」という見方も出来なくもありません。

直近の突然のシリアへの米英仏の空爆（ミサイル攻撃）についても、実は「北朝鮮への見せしめ（仮想北朝鮮への攻撃）」という見方をするのが最も分かりやすいでしょう。

トランプ大統領の思惑どおりに、中間選挙までの票固めが出来れば・・・、

（アメリカ主導の）世界の秩序は、またどうなることか・・・。

個人投資家が変わらず安全資産の「スイス・フラン」を保有しておくの資産分散になるので、実は今の水準まだまだ「安い」のかもしれませんね。

トランプ大統領の第2章は大恐慌入り？それでも個人投資家は焦るべからず！

<USD/CHF 5年為替チャート>