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長期株価上昇要因なき「日本郵政株(6178)」に投資する前に読んでみよう

こんにちは、眞原です。

今回は久しぶりの「日本株式(日本郵政株式の公募売り出し)」について。

(出典:Bloomberg)

「日本郵政株(6178)」の公募売り出しは政府肝いりなので、野村證券や大和証券に証券口座を持っている個人投資家には猛烈な営業電話や乗り換え提案が鳴り止まなくなっていると思います。

また、野村證券や大和証券に証券口座を持っていなくとも、TVコマーシャルなどで目にすることも多いことでしょう。

<日本郵政株 1.4兆円売却へ 月内にも 財務省「環境整った」>(出典:毎日新聞 HP)

「は?環境が整った????」とハテナが付いた同記事でしたが・・・。

本ブログを以前から読まれている方は、気づいていると思いますが、

「日本郵政株(6178)」は、

・そもそも今後の収益モデルが見えない、暗雲立ち込み続けている点(=収益が上がっていかないと株価は上がらない)

・結果、期待されているようなエクイティストーリーがない以上は、資産株にならない銘柄である点(=中長期投資に向かない)

・「配当利回りの高さ」が証券マンのセールストーク(売り文句)なものの、約4%というのは実は「大して高くない」点(=同程度の配当利回り銘柄は他にもある)

・「名前を知っているから投資しよう!」「郵政は潰れないから!」なんて安易な考えや感情で投資すべきでない点(=まして退職金をつぎ込むなんてもっての外)

などなどは、ずっと以前に情報発信している通りです・・・↓

資産株にならない日本郵政3社(日本郵政/ゆうちょ銀/かんぽ生命)株式!資産形成は海外積立投資!

もし、これらを読み進めても、

「日本郵政にどうしても投資したいんです!!」

と感情的に且つ何かしら強い想いがあって同銘柄に投資する場合は「ご自身の資金ですし、自己責任なのでどーぞ、どーぞ!」という感じなので良いと思うのですが、

例えば、たまたまTVコマーシャルを見て、

「(投資は初めてなんだけど・・・)なんかTVでもCMやってるし、証券マンもガンガン営業してくるから、なんとなく良さそうに思えたから投資しようかな〜♪うふふ〜♪」

なんて考える人(個人投資家)は要注意だと思うのです。

こちらが2015年11月に上場してからの日本郵政の株価推移。

<日本郵政(6178)株価推移>
(出典:Yahooファイナンス)

上場時からの株価推移を辿ると、

2015年11月上場時価格1,400円(公募価格)→1,631円(初値)→1,972円(最高値)→ずっと下落→1,184円(最安値)→1,560円(直近高値)→1,373円(2017年9月12日時点)

という推移。

当然、上場前から中長期でのエクイティストーリーが見えない以上は、とうぜん「残念な株価水準」でしか推移しないのです・・・。

・上場時に投資してからまだ上がると勘違いして売りそびれた個人投資家

・「高配当」を謳い文句に投資しちゃった投資家

・「資産株になると思い込んで退職金」で投資してしまった投資家

・・・すでに様々な個人投資家がいると思います。

ただ今後、唯一といっても過言ではない株価上昇要因となりえるのは10/2から「日本郵政株」が日経平均株価225に組み入れられるということ。

・・・「正直このタイミングかよ!」というのが私の感想で、どうせ日銀がETFで日本株全体を買い支える構造なので、少しは株価が上がるかも知れません。

日本株式市場全体が、この「官製主導の出来レース相場」なので、単に市場を歪め続けている構造は、ホンマにヒドいなーと個人的に思っています。

<日経平均、リクルートと日本郵政を採用 銘柄入れ替え>

(出典:日経電子版 2017/9/5)

今回も株価を売り出す「日本国(政府)」としては、売り出した資金(個人投資家からのマネー)を「復興財源に充てる」というのが至上命題なので「失敗できない上場や売出し」ということです。

<政府は郵政株を売って、復興財源に充てる>(出典:日経電子版)

当然、失敗できない「国策」(と言っても過言ではない)日本郵政株の上場や今回の追加の売り出しを任される国内最大手の野村證券、次ぐ大和証券には「売りきらないといけない半端ないプレッシャー(その後の株価推移はどうなるか知らない!)」が蔓延しているのは間違いないでしょう。

今回の売り出しに関わる利害関係者の私の勝手な想像としては、

・国(政府):「とにかく売り出して復興財源を手に入れられるので万々歳(株価全体が下がりそうなら日銀や年金基金が買い支えるだろう)」

・海外投資家:「相対比較で買いたくないけど、買和ざるを得ない場合は、早めに手仕舞ってしまおう(配当利回り目当てなんてもってのほか)」

・証券マン:「何がなんでも売りきらないと・・・ザ支店のノルマ(内心:こんな魅力ない株売りたくないよー(泣))」

・個人投資家:「配当利回り高いなら!日本郵政なら潰れないでしょう!初めての投資!退職金や虎の子を投じようかな!(結果は・・・。)」

と明らかに「個人投資家が被るリスクが大きい」でしょうね。

とは言え、

(投資も自分の人生も全ての決断は)「自己責任」

なので「自己判断で投資しても良い」と思えばそれはそれで自分自身で納得できることでしょう。

かくいう私であれば、日本郵政株には投資はしませんね(エクイティストーリーがない中で中長期投資や資産株になるなんて考えはもっての外という理由)・・・。

証券マンや銀行員からセールスされるのに慣れきった個人投資家の思考停止からの脱却を

 





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  • 眞原郁哉

    1986年、兵庫県神戸市生まれ。

    同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社。その後、K2 Investment株式会社入社。投資アドバイザーとしてクライアントのためになるアドバイスをできることにやりがいを持ってます。

    趣味はダンス、ネットサーフィン、珈琲。体育会系に見えて、実はインドアでもあったりします(笑)。

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