マーケット大幅調整ドスンと中長期投資とキャッシュポジション
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最終更新日:2021/02/09
マーケット全般(株式、債券、為替)
こんにちは、眞原です。
先週末の北朝鮮の核実験(過去最大級)が尾を引いている週明けのマーケット推移です。
段々と騒がしくなってきました・・・とは言え「この程度は想定の範囲内」だと個人的に考えています。
というのも私のブログを以前から読んでいる方はお気づきだと思いますが、以前から私は「戦争リスク」と「北朝鮮有事」を指摘し続けています↓
さて本日9/4のマーケット状況を見ていると、当然あれだけ大規模な核実験をした国が隣に位置する韓国株式市場、為替(ウォン)が下落調整が余儀ない状況になっていたのは致し方ありません。
また、先週ミサイルが日本上空を越えて行った日本株式マーケットでも、地政学リスクに備えて小幅下落調整せざるを得ない状況に追いやられています。
足元では国連も含め各国協調で北朝鮮に対して「政治的な圧力」を加えようとしている最中ですが、直近の注目日時は今週末9/9(北朝鮮独立記念日)です。
9/9は今週末なので、その各国協調圧力前に北朝鮮側が「仕掛け」てくる可能性を排除できないというやや緊迫感が高まっている状況でしょう。
投資家心理は?
短期的な投機家(トレーダーやスペキュレーター)にとっては、マーケットが短期に右往左往しているのでその対応へ大変な時期に差し掛かっていると思いますが、一方中長期投資家の中でも、
「待ってました!大幅な下落調整を期待しています!ドスン期待!」
という雰囲気になってきている感も否めません。
そうです、特に高値更新だった米国株式や他の株式市場でもそろそろ・・・
ドスン(と大幅な下落調整)!
が強く意識されています。
そもそもマーケットは「大多数の参加者によって成り立っている」+「マネー量が結果を左右する」ので、仮に大多数が売りに回ったり、多額のマネーを動かす投資家や投機家が売りに回ると、その他のマーケット参加者も遅れて「自分だけ取り残されたくない」「損したくない」「売らないと」ということで、結果的に売りに回って、
一層この
ドスン!
という下落調整に拍車がかかり、蓋を開けてみると「暴落」という言葉がメディアを賑わせることに繋がっていきます・・・。
足元では北朝鮮核実験やミサイルなどが意識されていますが、その他の要因も含め(欧州金融政策、米国の債務上限引き上げ問題、英国Brexit問題、ドイツ総選挙など)何をタイミングとして、この「下落調整(ドスン!)」が起こるか予測するのは無意味ですがきっと遅かれ早かれ起こりえる状況が整いつつあります。
中長期投資家は?
さて、もし短期的に大幅な下落調整があった場合でも、基本的に中長期で投資している個人投資家は慌てる必要はありません。
具体的に思い返すと08年以降の金融危機時(リーマン・ショック時)に大幅下落した際、無理やり投げ売って損切した投資家は後悔していることでしょう・・・なぜなら、あの後もずっと保有し続けて9年間耐え続けていれば、その間のマイナスは単なる「含み損」でしかなく、今やプラスパフォーマンスになっている資産ばかりだからです。
つまり何が言いたいかというと、
目先のドスンに焦って、感情的に売りを急がない!
ということ。
まして、海外積立投資など中長期で積立投資をしている投資家が相場観や感情に任せて無理に積立てたファンドを売却したり、積立を止めたりしてしまうと、積立投資の意味が全くなくなります。
ドスンと来た時にこそ「ドルコスト平均法」が活用されるタイミングになり、またその数年後にその資産が上昇しているからこそ「複利効果」が活かされるのですから・・・。
どうしても今の利益部分を残してドスンを避けておきたいという場合には、今のリターン水準で「リバランス(配分変更)」をしておくのは良いかも知れませんね。
それでも心配な投資家は・・・?
「キャッシュ・イズ・キング」というのはいつの時代でも共通することなので、ドスン心配性の方は一旦「現金比率を高める(キャッシュポジション)」に戻しておくというのがドスン!を避ける方法でしょう(とは言え、これは単に相場の上げ下げに賭けているに過ぎないので、資産運用においては正直意味が無いとは思いますが・・・)。
積立投資の場合は、ドルキャッシュ・ファンド(MMFなど)にスイッチングするというのも1つでしょうね。
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