個別相談予約(東京、大阪、福岡、名古屋、香港、ハワイなど)各都市でそれぞれ投資、保険、節税の弊社アドバイザーが個別相談承ります。

世界的な個の労働競争に勝てない稼げない多くの日本人

こんにちは、眞原です。

先週末に日経新聞社が掲載していた気になるニュースがあったので今回取り上げてみます。

<役員給与、アジア勢が上  中国4000万円・日本2700万円>

(出典:日経新聞電子版)

日経新聞の記事のリソースとしては、大手人事コンサルのMercerからの「世界125カ国(2万5,000社、1,500万人以上の2016年度の報酬(予定額))」に関するサーベイです(為替は平均為替レート換算のようです)。

日本企業でも自動車、家電などの上場企業を中心とした264社が調べられています。

そこで指摘されているのは、

日本(日本人)の場合、役職が上がるにつれて、海外勢の平均給与にぬかれていく

という点。

(出典:同上)

<部長級クラスの平均給与(額面ベース)>
シンガポール:2,412万円
中国(上海):2,340万円
日本    :1,981万円

<課長クラスの平均給与>
シンガポール:1,008万円
中国(上海):668万円
日本    :1,022万円

そして、取締役(その役割や責任の大きさ、稼ぐ人材)まで見ると、役職が上がるに従ってその報酬にもっと差が生まれていくようです。

(出典:同上)

ここまで見ると、

「役職が高いアジア人材と日本人は大差がなく、(報酬面では)むしろ追い抜かれている」

という客観的な事実です。

多くの大企業に勤める日本人はこれに気づいているのでしょうか??

ちょうど先週末に私は、日本やアジアでも知られる上場企業で、現在はアジアのある国で現地支社長をしている日本人の友人と話をする機会がありました。

彼は30代半ばで、経歴としては非常にユニークで(元々某有名大手企業出身、そして休暇になると現役バックパッカーに戻り既に世界196カ国中104カ国滞在し世界各地に友人がいるユニークな日本人)、だからこそ国内外の歴史、地理、宗教観、文化面、ダイバーシティをrespectする人で、私が知る中でも「ザ・国際人ビジネスマン」だと思っています。

当然、英語もネイティブ並にペラペラなので(更にはスペイン語もずっと勉強している努力家)、支社長として現地ローカルの人材をマネジメントしてビジネスを推進しています。しかも、いつ日本に帰国するなど分からない片道切符のような状況で・・・。

そんな彼が先週言っていたのは、

「世界(アジア)には、優秀な人材が数多くいる」

でも、ビジネスの面において、

「日本人は、緻密さやスケジューリング、やりきる力などなどは相対的にやっぱり優秀」

というニュアンスの話でした。

ただ、日本人の問題(「国際的に活躍できない日本と海外の壁」)は、

「言語(英語)、文化の多様性、ディスカッションなど」

というのも挙げていました。

結果、彼のような本物の「ザ・国際人ビジネスマン」は日本人の中から生まれにくい環境になっていると、私は彼の話を聞いて納得しました。

ちなみにそんな国際色豊かで英語はネイティブ並の彼ですら「複数人のネイティブ英語のビジネス会議などは苦手(付いていくのが大変)」と言っていたのが非常に印象的でした。

確かに英語を話す人は日本人の中にごまんといますが、それプラスアルファに昇華させ、グローバルな人材の中でビジネスマンとして闘い、多様性行き交うグローバルな中でビジネスをしていく日本人は、他国に比べて圧倒的に「少ない」と思います。

まして同じアジア圏の中国人は「外へ外へ」という意識が強く、さらに歴史的にも「華僑」を中心にアジア経済やグローバル経済の中心を席巻しているのは、アジアに行けば誰でも気付く事実です。

日本がこれまでの「技術」に裏打ちされてグローバル競争を勝ち抜いてきた昔とは違い、アジア圏でも「日本人・ジャパンメイド」のプレゼンスは過去から大きく下がってきています。

例えば、香港でも現地の香港人に聞くと、確かに「日本の技術力」はまだ認められているものの、それをセールスする日本人セールス(厳密に言えば、英語もカントニーズもマンダリンもままならず、自分達の口でセールスできない=ようは日本語しか話さない)が多く、その結果、マンダリンを学び、さらに現地文化をリスペクトしながらセールスしてくる韓国人勢に押されているビジネス分野もあります

ある意味で、今回の情報(ニュース)でも明らかになったように、

給与面から見た日本人の国際的なプレゼンスは下がっている

ということでしょう(1人あたりGDPの下落傾向は顕著)

日本で生きて、日本でビジネスをしていく分には、何も関係ないかも知れませんが、現状でこれなのであと20年もすれば、もっとアジアの優秀な人たちがグローバルに活躍し、高級取りになっていくのは明らかです。日本の経営者層やマネジメント層が外国人だというのも、今よりももっともっと増えてくるのではないでしょうか。

確かに、現時点における一般的な向上労働者賃金で見ると東京(日本)では人件費がまだ高いですが(月額2,339ドル)、引き続き増税や高齢社会のために支払う社会保険料の増加など支出面を抑えることは厳しくなるでしょう。まして、経済は成熟しきっているので、今後バブル経済を迎え所得も益々増えていくようなアジア圏諸国とは先々の状況がまるで違います。

アジアの猛烈な発展具合を見ると、これからは私の友人のような「グローバルで活躍し、稼ぐことが出来る人材(アジアの優秀な人達と伍していける人)」と「日本国内で細々と上がらない給与に甘んじて生きていく人」に分かれていくはずです。

日本で優秀な人は、もっと世界で闘って、それを国内に持ち帰ってさらに強い人材を育む仕組みづくりもしくは海外で伍していき、華僑のようなグローバルでの日本人ビジネスネットワーク(和僑?)を構築、拡大していかないと、今後の日本のグローバル競争力はますます削がれていくのではないかと危惧するニュースだと個人的には感じました。

自分の可能性を拡げるための三種の神器(ITスキル・語学・ファイナンス)

外国人の日本人に対する「言語(英語)」のステレオタイプ(多くの日本人はこう見られている)

私自身、世界で伍していくビジネスパーソンになれるよう、もっと気を引き締めていこうと、友人の話そして今回のニュースを見て感じました。



オフショア投資入門書(マニュアル)を
無料進呈します

オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。

過去10年間に渡り年間平均10%以上のリターンをあげている海外の投資情報を、実名を用いて載せています(日本には存在しないファンドです)

関連記事

解散総選挙前、今の痛みの先延ばしは未来のこどもや自分の果実の切り売り(ツケ)

こんばんは、眞原です。 もう3年以上も日本の紙媒体の新聞記事を読むことは無かったのですが、2日

記事を読む

世界の富の10%はタックスヘイブン(オフショア)にあるという客観的事実

こんにちは、眞原です。 今回も気になったニュースシリーズ。 主に、資産運用をしている人、

記事を読む

【経済基礎】「良いインフレ(物価上昇)」と「悪いインフレ(物価上昇)」、日本はどっちや?

こんにちは、眞原です。 今回は、経済基礎(資産運用の基礎)について。 ”皆さん、インフレ

記事を読む

日銀やGPIF(年金基金)の日本株がマイナスになれば誰が責任を取る?

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回はみんなの年金に関わるお

記事を読む

個人にとって【海外投資/海外資産運用】は当たり前〜国税庁が指摘の149件77億円の海外資産に絡む相続税の申告漏れ〜

こんにちは、真原です。 ちらっと、こういうのがニュースになっていますね。 国税庁

記事を読む

14,000人の海外居住者が選ぶ最終的な移住先(世界トップ10の住み良い国々)〜これから海外移住を考える人へ〜

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 有り難いことに、以前にこ

記事を読む

『オススメ本』金融マンは必読!【お金の流れで探る現代権力史 「世界の今」が驚くほどよくわかる】

こんにちは、真原です。 新型コロナウィルス感染拡大で緊急事態宣言、Staying at hom

記事を読む

金融庁による「資産運用業高度化プログレスレポート2020」を読んで現場と現実を知らないアホくささを感じる訳

こんにちは、真原です。 今回は、先月、日本の金融庁から「資産運用業高度化プログレスレポート20

記事を読む

【制度】ロンドンと上海株式市場接続が12月から開始?上海株式市場への後押しに!?(ポートフォリオ再考へのアイデア)

こんにちは、真原です。 今回は「制度」と「中国株(上海株式)」と「中長期での投資先資産の考え方

記事を読む

世界で最も幸せな国ランキング(2016年版)〜幸福度とは?スイスが首位陥落!住む国を選択する時代〜

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。 今回は、海外移住やこれか

記事を読む

  • リアルタイム無料コンサルティング受付中お申込みはこちら

  • 『最新投資情報』と 『オフショア 投資情報』を具体的なファンド名を 用いて公開中。

      メールアドレスを入力後『登録』を押してください。

    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

    • k2-holdings.jpg
      k2-investment.jpg
      k2-assurance.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      k2-partners.jpg
      goldmember_banner.jpg
      生命保険相談バナー
    PAGE TOP ↑