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徐々にマーケット・クラッシュを期待し始める投資家(逆張り思考)

公開日: : 資産運用の基礎、Q&A、基礎用語

こんにちは、眞原です。

今回は、中長期資産運用の基礎の考え方について。

特に海外積立投資でコツコツと毎月積立投資している個人投資家にとって参考になる考え方だと思います。

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世界の株価インデックスは高値更新 or 高値圏

<主要各国株価指数2012〜2017年>
(出典:Bloomberg)

チャートとしては、

水色:S&P500 Index(S&P指数、米国株価指数)
緑色:NASDAQ Index(ナスダック総合指数、米国株価指数)
薄黄色:SENSEX Index(センセックス指数、インド株価指数)
紫色:Ibovespa Index(ボベスパ指数、ブラジル株価指数)
濃緑色:FTSE Index(FTSE指数、英国株式指数)
濃黄色:TOPIX Index(TOPIX、日本株式指数)
赤色:Shanghai Index(上海総合指数、中国株式指数)
オレンジ色:Jakarta Index(ジャカルタ総合指数、インドネシア株式指数)

です。

上記チャートは指数は5年間の指数化チャートですが、過去5年(2012年〜)ないし歴史上で最高値を更新もしくは高値圏で推移している株価指数が多いのです。

・S&P500 Index
・NASDAQ Index
・SENSEX Index
・Jakarta Index
・FTSE Index

など。

つまり、中長期でインデックス投資している投資家であれば、全員プラスパフォーマンスということです。

高値から下落(できれば大幅なクラッシュ)を待っている人たち(逆張り思考)

正直、誰一人、

今が最も高い水準もしくは、これからもっと上昇する

なんてことは分かりません。

確かにテクニカル分析だのヴァリュエーションだの色々な理論はありますが、ほとんどの人はバブルを予測することもできないし、常に最高値で売却して利益確定できる訳はないので、結局のところバブルを予測したなんて人は、後づけだろうと思うわけです。

さて、そうした中で、株式や経済は歴史的に見ても分かりますが、今のような「高値圏推移」と「クラッシュ(暴落)」を繰り返しながら、ゆっくりと右肩上がりに上昇して株価上昇、経済拡大をしているのです。

ちょとカッコよく言うと、

創造と破壊の繰り返し(=「膨張とクラッシュの繰り返し」と表現するとダサい)

です。

つまり、インデックス投資(積立投資)にせよ単なる個別銘柄の株式投資にせよ、基本的には「安く投資して、高く売却(利益確定)」しなければ、投資家の利益にならないので、今のように高値圏になってくると、多数のプレーヤーの高値警戒感から積極的に株価上昇が続かず、「儲け幅(利幅)」が段々小さくなってくる傾向になってきます。

そして、段々と今のような高値圏で推移するよりもむしろ、

暴落しろ!クラッシュしろ!大幅に下落しろ!

と考える投資家が徐々に増えてくるのです。

なぜなら、今のような高値圏からクラッシュして極端に安くなれば、そのタイミングを見計らい資金を投じれば良いだけだからです。

儲けを最大化させる「逆張り」思考

人生やメンタルにおいても好不調のサイクルがあるように、経済や株価にも一定のサイクルが存在します。

それを信じて投資するかどうか個々ですが、歴史的には「そういう経済の波サイクル」があるのです。

※「戦争サイクルと経済クラッシュサイクル」に備える資産運用方法は?(景気循環サイクルとの関係性)

<逆張り/順張り>

上の図のように、経済動向やインデックス株価推移の時間の経過において、

緑色(Expansion=拡大)
オレンジ色(Boom=ブーム)
・Peak(頂上)
赤色(Recession=減少)
・Trough(底)
青色(Recovery=回復)
緑色(Expansion=拡大)

というのが一定サイクルが示されます。

多くの日本人個人投資家(特に短期思考な人)が陥るのは本来、利益確定すべきタイミング(緑色(Expansion)、オレンジ色(Boom))にも関わらず、逆に買い増しをしてPeakもしくはPeak付近で売却することをせず、結局いつになっても「利益確定」ができません。

むしろPeak(頂上)を越えて、赤色(Recession)に入ってから、下落するのを見ていられないという主観に流されて「売り急ごう」とします。

その結果、振り返ってみれば「高く買って、安く売る(塩漬けを売却して損切)」ともっとも投資効率が悪い方法になります(Peak付近で買って、Trough付近で売るという悪循環)。

※株は上昇が続けば下落間近、下落が続けば上昇間近?(ギャンブラーの誤謬)

一方、「逆張り」とは、経済や株価や指数が下げている流れの中でその下げ止まりを予想して投資をし、それらが上昇した後に売って利益に変えようという手法(考え方)を言います。

簡単にいうと「安くなったところを買え」です。

上の図で言うと赤色(Recession)、Trough(底)で投資をして青色(Recovery)、緑色(Expansion)で利益確定をするということです。

そうすることで、「利益幅」が最大になる可能性(大きく儲けられる可能性)が高まります。

だからこそ、上で見たように各国インデックスが上昇し高値圏にあるからこそ、

「下落しろ!(Recession期待!)」

という投資家が増えてくるのです。

そもそも「安くなったところを買え」が分かれば皆そうしてる!という声が聞こえますが(結局誰もそれを分からない)、そもそも上昇している時に利益確定できないのはなぜでしょうか?

1.)もっと上昇するかも知れないという欲や主観で判断
2.)もともと推移を見ていない
3.)短期思考で投資をしていない(10〜25年サイクルの中長期投資)

など色々あると思います。

私が様々な個人投資家を見聞きしてきた中で圧倒的に多いのが、1.)の人たち。

例えばもともとは「年間リターンを10%」と設定して投資を始めたのに、その目標設定の10%を越えているにも関わらず利益確定をしない。

むしろ、もっと上がると主観や欲に頼る結果、下げ局面になって急に慌てて売却をしてしまう、という傾向にあります。

オートマチックに何パーセント上昇したら売却する(利益確定・損切り)ルールを独自に持たない限り、永遠にマーケットの上下に左右され続けます。

2.)はやや問題ありですが、3.)は良い考え方です。

海外積立投資をしている投資家の考え方は基本的に3.)なので、短期の上げ下げを気にしても仕方ないというのはよくお伝えしている通りです。

最後に:

高値警戒感が強まっているからこそ、

「下がれ!クラッシュしろ!大幅に下落しろ!」

と思っている投資家もいるというのを忘れてはいけません。

ちなみに、海外積立投資で毎月コツコツ一定金額を買い続けている投資手法においては「ドルコスト平均法」が使えるので、

「下がれ!クラッシュしろ!大幅に下落しろ!」

という思考の方が実は良かったりします(当然、先々も上昇していくであろうインデックスやファンドを積立投資しているのが前提)。

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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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