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老舗スイスプライベートバンクの一角ジュリアス・ベアが好決算!

公開日: : プライベートバンク

こんにちは、投資アドバイザーの真原です。

今回は欧州マーケットでポジティブニュースだったスイスプライベートバンクの情報。

スイスプライベートバンクについてはこちら↓

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目次:

1.)スイス・プライベートバンクとFATCAとCRS(共通報告基準)

2.)ジュリアス・ベア(Julius Bear)好決算と欧州事情とこれから


(出典:REUTERS)

スイス証券取引所に上場している老舗スイスプライベートバンクのBank Julius Bär & Co.AG(ジュリアス・ベア)の2016年度の決算発表がありました。

その2016年の調整後純利益は7億0550万スイスフラン(約7億1,220万ドル=約805億円)となり、ロイター通信社調査の予想平均(6億7,900万フラン)を上回りました。

2015年対比411%増の6億1,900万フラン(国際会計基準(IFRS)に基づく純利益)となったようです。

 

1.)スイス・プライベートバンクとFATCAとCRS(共通報告基準)

2016年好決算に湧くスイスプライベートバンク一角のジュリアス・ベアですが、2015年比からの飛躍的な純利益の伸びに注目する必要があります。

実は、2015年は米国人顧客の脱税に対する米当局の捜査に関連した制裁金の引き当てで利益が大きく落ち込んでいたためです。

日本でも来年2018年からOECD諸国によるCRS(共有報告基準)が始まる訳ですが、既に米国ではFATCA(CRSもコレを参照して作られた)という独自の外国口座税務コンプライアンス法が2010年から開始されていて、それに則って米国当局がスイスプライベートバンクへ情報を出させるように圧力を掛けたという背景があります。

この引当金が2015年の経営を圧迫しましたが、2016年は見事に回復したようです。

ちなみに、CRS(共通報告基準)についてはこちら↓

※日本も2018年からCRS開始で海外銀行口座情報が共有されていきますよね?/資産運用Q&A

「どこの国でもそう」ですが、当局(◯◯庁、〇〇省など)は、

なんとかして処分をすることで担当者の評価が上がる
いわゆるお土産(追加納税)や処分したという実績を上げる

によって評価されるので(特に日本はそう!出来レース)、米国のこの圧力も結局はそういうことです。

結局自分たちの出世レースの為には何でもかんでも処分や圧力をすれば良いと思っている節があるのです。

 

2.)ジュリアス・ベア(Julius Bear)好決算と欧州事情とこれから

今回のジュリアス・ベアの決算は非常にポジティブに捉えられ、株価は約3%上昇していました。

<Julius Baer Gruppe AG (BAER.S) 3年株価チャート >

(出典:REUTER)

当然、本場スイスプライベートバンクは歴史から考えても、そのサービスそのもの、日本で営業している金融機関とは全く違います(例え外資系と呼ばれる日本にある金融機関であっても)。

2016年のジュリアス・ベアの新規資金流入額はネットで120億フランだったそうで、その伸び率は4%で中期目標レンジ(4-6%)の下限だったようです。

「資金流入」が続いているというのは、世界中の富裕層が安全安心歴史のあるスイスプライベートバンクに自分の大事な資産を預けておきたい。何代にも渡って資産を受け継いでいきたいという超富裕層や富裕層の期待の現れが反映されています。

欧州マーケット事情(EU圏)は、09年の債務危機問題や難民問題や頻繁に起こるテロ、高まらないインフレ率、EU崩壊危機など様々問題はあるものの、ドイツやフランスの経済状況は比較的堅調で、一時の悲惨な時から客観的な数字としてかなり回復傾向にあります。

そういう不安や不確定事項が立ち込めるからこそ「資産の安全性を求めて」スイスプライベートバンクに資産家の資産が集まり長きに渡って守られていく訳ですね。

そういえば、私も直近スイスプライベートバンクのバンカーと直接会ってアレコレ話をしたところです↓

※スイスプライベートバンカーと語らった流行りのロボアドバイザーとビットコインと2017年経済/プライベートバンク, 仮想通貨(ビットコイン)関連, 日本人の富裕層資産運用情報

 

今後も、歴史に裏打ちされた彼らスイスプライベートバンク独自のサービスは今後も続いていくことでしょうし、今回のジュリアス・ベアの決算内容は、投資家のみならず他のスイスプライベートバンクや業界にとっても非常にポジティブな要素だと思います。

 



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  • 眞原郁哉

    1986年、兵庫県神戸市生まれ。

    同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社。その後、K2 Investment株式会社入社。投資アドバイザーとしてクライアントのためになるアドバイスをできることにやりがいを持ってます。

    趣味はダンス、ネットサーフィン、珈琲。体育会系に見えて、実はインドアでもあったりします(笑)。

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