「そんなバカな!せっせと貯めたゆうちょ銀の満期貯金を下ろせない!?」と焦らないように備えましょう
公開日:
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最終更新日:2021/02/09
気になるホットニュース(妄想・制度・規制)
こんにちは、投資アドバイザーの眞原です。
今回は「ゆうちょ銀の満期金が下ろせない!」という情報です。
え?そんなことありえるの?
と思われた方!
これがあり得るんです。
「遂に来たか、預金封鎖!」と思われた方!
鋭い!ですが、「(まだ)「預金封鎖」が行われた!」などとかそういう話ではありません!ので早合点なさらず。
ゆうちょ銀、貯金のイメージは?
ゆうちょ銀、貯金・・・アルバイトでも正社員でも働きだしたら「ゆうちょに口座を開いて、貯金!」なんて人も多いでしょう。
特に都市圏で住まれていない方は、家の近くにある郵便局に行ってお金を出しおろしできる郵便局、ゆうちょ銀行の貯金を重宝している方も多いはずです。
さて、そんなゆうちょ銀行に知られざる!隠さざる??秘密がありました!
それは・・・
”満期を迎えた貯金を払い戻しせず20年2ヶ月経過後、貯金者のお金ではなくなる(権利消滅)”
というもの
せっせと「ゆうちょ銀」に貯金をして貯めに貯めてきた大事なお金が・・・急に自分のものでなくなる。
一般的なゆうちょ銀への良いイメージが丸く崩れですね。
どういうことかと言えば、
<満期を経過した貯金に関するお知らせ(出典:ゆうちょ銀行HP)>
ただ、全部の貯金に適用という訳ではないようで2007年10月以前(平成19年9/30まで)に貯金されているお金に対してのみ「この権利消滅」となるそうです。
新聞の小さな広告でも周知徹底を行っているそうですが、知らない人がほとんどでは?
2007年10月に郵政民営化が行われましたが、郵政民営化前の「郵便貯金法」という法律の中で、この「権利消滅」というものが定められているからとのこと。無茶苦茶な法律ですね・・・。
そうは言えども、満期金の払い戻しを忘れないだろう?
大事なお金を安心して信じているゆうちょ銀行に貯金をしている人は多いことでしょう。
特に年長者(退職者世代)は、銀行=「ゆうちょ銀行」という人も多いはずです。満期金の払い戻しを忘れる人も少ないと思うでしょう、私もそう思っていました・・・・
現実的に、この「権利消滅」となった金額は・・・
<権利消滅した貯金額>
平成27年度(2015年度):約150億円
平成27年度(2014年度):約163億円
平成27年度(2013年度):約83億円
平成27年度(2012年度):約75億円
さらに既に満期を過ぎた郵便貯金残高は、
約2兆1,864億円
あるということ。
この話を知らない人は知らず知らずのうちに「権利消滅」になっていくのです・・・きっと、この2兆円の中に、このブログの読者の方の満期金も沢山眠っていることでしょう。特に「ゆうちょ銀行は安心、任せておけば安全、銀行員は良い人」と信じて止まない人は要注意です。
ちなみに、この「権利消滅」した貯金額・・・どこに行くかと言えば「国庫」に入るそうです。なんて無茶苦茶な!
中長期で資金を寝かしておく銀行は、やはり邦銀のサービスでは行き届かないのは間違いありません。まして、自分のお金が急に「国庫(国のお金)」になるなんて誰もが思っていませんね。。日本の銀行だから信じられるなんてことは絶対にあり得ません。
そう考えると、歴史的に王族や富裕層マネーを何世代にも渡って保守しているスイスプライベートバンクとは大違いです。
自分のお金、しっかり「守り」ましょうね。
(カバー写真:ANN)
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