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香港歴史博物館を訪れてHSBC香港の歴史と香港史と占領時代の日本を知る(「金融」も過去の歴史の積み重ね)

公開日: : 香港ライフ

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

今回は、資産運用の話から少し離れて歴史の勉強情報をお届けします。

昨日、香港歴史博物館(Hong Kong Museum of History)にプラりと行ってきました。

香港歴史博物館(Hong Kong Museum of History)の外観>

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博物館の名前の通り「香港の歴史」が展示されている博物館です。休日平日も関係なく年齢国籍問わず様々なバックグランドを持つ人が訪れています。また、香港の高校生は授業などで訪れるそうです。

これまでの私の率直なイメージ「香港」といえば、「金融」「アヘン」「水の都市」「ブルース・リー」「飲茶」が強かったですが、この博物館を訪れて改めて特に「金融」と「アヘン」「日本との歴史」「水の都市」について理解が深まりました。

HSBC香港(香港上海銀行、HongKong&ShanghaiBanking Corp)の歴史

この博物館に行く前から、HSBC香港の歴史はある程度知っていましたが、改めて博物館を見てまたwikiで歴史を遡っていくと「深いな」と感じました。

<博物館内のHSBC香港の看板と金融セクション入り口にて>

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この500ドル札や他のお札も初めて目にするものばかりで、金融マンの私としては特にエキサイティングなセクションの1つでした。他にも様々なお札やコインの展示品があり、実に興味深かったです。

<1930年のHSBC香港発行の500香港ドル>

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HSBC香港の設立の歴史としては、まずThomas Sutherlandというスコットランドのバンカー(銀行家兼政治家)によって1865年に設立されています。

そしてもっと歴史を遡るとHSBC香港はもともとは香港と上海のイギリス商人の貿易外為業務を始め、清朝政府下での預金貸出業務や紙幣発行も行っていました。そして何よりも「アヘン戦争とイギリス植民地」とは切っても切り離せない歴史があります。

ちなみに、私も学生時代に世界史の授業で学んだ「アヘン戦争(1840〜1842年)」ですが、この戦争は名前の通り「アヘン(阿片)の密輸が原因となった戦争」で清朝とイギリスとの間に起こった戦争です。

ただもっと遡ると、18世紀半ばのイギリスの産業革命の資本蓄積、アメリカ独立戦争、当時のイギリス植民地のインド(イギリス東インド会社)からの三角貿易(茶、綿、銀=後に阿片)と連鎖的にこの「アヘン戦争」への話に繋がっていて、さらに言えば1815年のナポレオン戦争まで歴史を遡らないとアヘン戦争もそして「今の金融市場や政治の動きなどに全て」が繋がらないのですが・・・ここで全てを振り返ると長くなりすぎる割愛・・・。

ただ、一つ言えることは「マーケット(金融市場)や銀行、通貨、政治動向、戦争、金の動向」など、全ては「連綿する歴史で繋がっていて」、単に目先の株式や通貨や金利の「上げ下げ」を見ているだけなのは実に無意味で、真の意味でマーケットやグローバルなパワーバランスの大局観は掴めません。

例えば「パナマ文書」で有名になりましたが「なぜ、オフショア地区やタックス・ヘイブンが存在するのか?」など、過去の世界の歴史を学ばずして絶対に語れませんし理解できません。

「パナマ文書(THE PANAMA PAPERS)」の何が問題か?オフショア(タックスヘイブン)とは?

さて、このHSBC香港ですが、元々はジャーディン・マセソン商会(前身は東インド会社、現代においてもなおヘッドオフィスは香港にあるものの英国領でオフショアのバミューダ島に登記されている国際的なコンゴロマリット企業)がアヘンの密輸で稼いだ資金をイギリス本国へ送金するために設立された銀行です。

このジャーディン・マセソン商会はマンダリン・オリエンタルホテルの経営でも知られていますが、日本で言えば長崎でグラバー商会を設立、坂本龍馬や岩崎弥太郎(三菱財閥)を支援したことで知られています。もっと言えば、旧ジャーディン・フレミング銀行は合併の後、今のJPモルガン・チェース銀行です。

そして目下、HSBC香港の個人筆頭株主はロンドンに本部を置く海運、空運、貿易や不動産事業を展開する香港財閥スワイヤー家(Swire Group)が握っています。また、このスワイヤー家はジャーディンマセソンとは対立構造にあるようですが、歴史上イギリス植民地資本と関係が深く(特に上海租界)、香港のキャリアフラッグでワンワールドアライアンスメンバーのキャセイ・パシフィック航空(Cathay Pacific)の資本を40%握っています。

そして、歴史的にも(1993年の香港金融管理局が設立以前の香港では中央銀行的な役割を担っていた)HSBC香港は、今もオフショア金融センターとして「通貨発行(香港ドル発行)」を行っている銀行の1つとして君臨しています(他にはスタンダード・チャータード銀行、中国銀行(香港))。

真のグローバル金融セクター「オフショアとしての香港」を考える

ここまでの歴史や銀行ができた背景、そして関わっている株主(財閥や一族)を踏まえて考えると、香港金融市場やHSBCの資本構造、グローバルな社会構造やこれまでの国家間パワーバランスなどが僅かながらでも垣間見ることができるのではないでしょうか。

<1941年の香港政府発行の1香港ドル>

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この1香港ドル札の肖像は、最後のインド皇帝であり最初のイギリス連邦元首であるジョージ六世(Gerorge Ⅵ),日本では吃音症を克服する「英国王のスピーチ」という映画で有名なはず)。

1941~1945年日本統治下の香港

戦争の歴史や教育というのは、各国のナショナリズムや愛国心のためにある種都合よく植え付けられているものだと私は個人的に思っていますが、だからこそ「歴史の解釈による各国のいがみ合いや負の連鎖」は永遠になくなっていかないのだと考えています。

例えば、私が学んだ歴史の教科書は何度改定されていますか?学生時代に教師から「これが歴史の事実だ」と教わったことが、数年後には「実は、事実ではなかった」なんてことは山ほどあるわけです。しかしながら多くの人にとって初めに学んだことが「事実だ」と思い込むのが人間の性でしょう・・・例え、それが事実でなくとも。本当の歴史は当時の当事者同士しか真実を知りようも無いわけです。

<旧日本軍の軍隊手帳>

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1941年の太平洋戦争の開戦時(当時イギリス植民地下のマレー半島での日本軍のイギリス軍への攻撃)から、同じくイギリス植民地であった香港への侵攻を日本軍は開始していました。日本軍は18日間でイギリス軍とのゲリラ戦を制し、現代では日本人観光客にも有名な「ペニンシュラ・ホテル(香港半島酒店)の336号室」で、イギリス軍と日本軍の降伏文書の取り交わしが行われました(香港の戦い”Battele of Hong Kong”)。

日本が香港を統治下に置いている際にも、皇民化政策(日本語標準語の公用語や国家神道の推進)は取られていたようです。

現在においてもっか「親日」と言われる香港人ですが、終戦から僅か71年前に統治占領(当時、日本側による香港人への虐殺強姦強奪などはあったようです)を行っていた歴史的背景を踏まえると、もちろん年長者の香港人の中には当然「嫌日」もいるのは確かです。

1945年の終戦時までの3年8ヶ月間、日本は香港を統治下にしていたという歴史については、多くの日本人は詳細を知らないのではないでしょうか。

私自身「日本人」である以上、香港のみならずどこの国へ行っても、自国と他国の歴史観点をこのように両観点から学ばないといけないなと強く思います。

<当時の日本国旗と当時の写真>

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当時の日本軍は政治の中心(香港軍政庁)は「香港半島酒店(ペニンシュラホテル)」に置き、そして香港占領地総督部をCentral(中環)にある香港上海銀行・香港本店ビル(HSBC香港本店)に置いたという歴史があります。

<香港占領地総督部の看板>

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<香港占領地総督部の看板の説明文>

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HSBC香港の歴史、香港と日本の統治下の歴史の触りについてこのブログで記していますが、香港を訪れる際には是非「香港歴史博物館」を訪れられるのをオススメします!

歴史認識と教育=金融資産運用教育も然り

私は長期滞在する国々や旅行で行く国や都市でも、可能な限りその国の「歴史を学べる場所」や「博物館&美術館」に訪れるようにしています。

なぜなら日本だけで学んだ「教育や歴史」は自国にとって良いように歪められていたり、ある意味客観的でない場合が多分にあるということを私は感じているからです(正直過去の「真に正確な歴史」は当時に生きていた人(ないし精緻な文献)でしか分からないと考えています)。

どこの国においても「負の歴史」というのはあって、その事実を学び理解するのは特にその国の人たちには必要で、同じ負の歴史を繰り返さないということが何よりも重要です。

そもそも、過去(歴史)は絶対に変えられないし、その事象は当時の当事者の問題(本来は当事者が解決、反省、謝罪すべきで)後世の人がとやかく言っても感情的かつ利害関係として捉え続けネガティブでしかないと思っていますし、私は今と未来を生きる人こそ「未来&ポジティブ志向」にしていくことが必要だと思っています。

「国家」と「個人」は別物です。

老後生活(年金)は国におんぶに抱っこという間違った考え方〜自己責任時代に乗り遅れる人たち〜

結局「負の連鎖は負の連鎖」しか生み出さない以上、人類が本来すべき事は「歴史から学び、同じ過ちは2度と繰り返さない」ということでしょう。

香港のみならず特にアジア圏やアジア人の一部の人においては「(過去の)日本」では、歴史的に「大東亜共栄圏」を掲げていた当時の日本人によって、何か酷いをされたという血縁や家族が今も生きていて、結果嫌悪感を抱いていたり、今を生きるこどもが各国の教育システムや家庭教育によって、各国の都合の良いようなナショナリズムや愛国心、帰属意識が形成され「教育や歴史認識のズレが生じたり」反日感情を持っている訳です。

これは、日本国内での教育やメディア報道でも同じではないでしょうか?

「戦争」や「紛争」や「侵攻」などあらゆる武力行為は、単にその時生きている人を傷つけるだけでなく、後世にも影を落とし続けるということでしかありません。

さて、これは政治面だけでなく、金融マーケット(資産運用)においても通じるものがあります。例えば、目の前の金融事象は全て過去からの歴史の繋がりの一部分でしかなく、今の世界的な政治経済パワーバランスの崩れ方は1815年終結のナポレオン戦争まで遡ると鮮明に理解できると思います。

また直近2013年頃に「HSBC香港が破綻するかもしれない」なんて根も葉もない噂がネットの掲示板やブログ記事を中心に日本国内で流れていましたが、このようなHSBC香港の歴史や香港の歴史、利害関係者、そして「金融の歴史」を知っていれば「破綻はまずあり得ない」ということが分かります。結局「歴史の繋がりや背景を知っているか、知らないか、それを元に想定できるかどうか」という違いでしかありません。

さて、「富裕層」と呼ばれる方々の耳には、一般的な資産運用の情報以上に様々な情報が入ってきます。結果、その後世代々まで情報、知識、優秀なアドバイザーや金融サービスが受け継がれ、それらが人生の複利効果として大きくなる一方で富めるものは富めるという構図になっていきます。

一方、資産運用に興味がない、初心者だという人の耳には、結局誰でも取れるような情報しか入ってきません。結果、資産を増やす機会が相対的に乏しくなり、残念ながら正に「負の連鎖」に繋がっていきます。日本国内での社会構造の変化の中、今後も益々貧富の差は拡大していく中で、どこかでその連鎖を断ち切るには、自分が気づき、学び、実践し、後世に伝えるしかありません。

歴史を振り返るとどこの国でも、国家は個人の資産を守ってはくれないので、個人が自分と国家を切り分けて考え、行動して、守るしかありません。

〜併せて読みたい〜

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  • 眞原郁哉

    1986年、兵庫県神戸市生まれ。

    同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社。その後、K2 Investment株式会社入社。投資アドバイザーとしてクライアントのためになるアドバイスをできることにやりがいを持ってます。

    趣味はダンス、ネットサーフィン、珈琲。体育会系に見えて、実はインドアでもあったりします(笑)。

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