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深センと香港市場の相互接続承認へ!(中国株マーケットの柔軟性が拡大か?)

公開日: : 制度・規制・法律・金融政策

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

2015年6月に「2014年開始の上海・香港市場の相互売買規制撤廃と2015年中国株のバブル化」についてこちらのブログ↓

※中国株(上海市場・深セン市場)はバブル??高値を追う2つの要因 / マーケット(世界)

上のブログで情報をお伝えしたその2ヶ月後の2015年8月に約40%超の急落に見舞われた中国株全般です。

※8月3週目の世界的株安パニックを5つのポイントでズバッと解説!〜超金融緩和サイクルの終わりの始まり〜/マーケット(世界)

個人投資家にとっては記憶に新しいですが、弊社では2014年6月時点までに「中国株危ないですよ〜!」と情報発信していたお陰もあり海外積立投資のポートフォリオで中国株式に投資していた個人投資家の多くはそれまでに利益確定の売却・スイッチングをされていました。

少し前ですが中国株の話題の1つと言えば、2016年6月に中国本土上場の人民元建て株式(中国A株)が「MSCIのグローバル新興国株指数に組み入れられるかも知れない!」という観測がありましたね。

もし組み入れが決まれば、向こう10年間で年金基金や保険会社などから最大4,000億ドルの資金が中国本土へ流入すると期待されていました・・・が結果、2013年から3年連続で組入観測があるものの、今回も見送りへ。

深セン香港市場相互接続承認へ!(中国株マーケットの柔軟性拡大?)6

(出典:SCMP)

さて、そんな中国株(上海・深セン・香港市場)ですが、去る8/16にいよいよ「深セン・香港市場の相互接続」が承認されたとのことです(実際の運用日は現時点では未定・・・一説にはクリスマスまでにという話しです)。

これによって、外国人投資家が香港を通じて、中国本土のハイテク株式へ投資できるようになります。

とは言え、このニュースに関してマーケットは比較的冷静に捉えています。

現時点では両市場で2015年8月の株価急落の影響が大きいのは事実で、ようやく当時の高値半値戻し水準で推移しています。

<深セン総合指数 5年チャート> 8/17日終値は小幅上昇
深セン香港市場相互接続承認へ!(中国株マーケットの柔軟性拡大?)

(出典:Bloomberg)

<香港 ハンセン指数 5年チャート> 8/17日終値は小幅下落
深セン香港市場相互接続承認へ!(中国株マーケットの柔軟性拡大?)1

(出典:同上)

深セン市場は馴染みの無い個人投資家が多いと思いますが、ハイテク株式が全体の25%(1/4)を占め、その多くは知名度が低いままです。且つ、既に深セン市場に上場している銘柄のバリュエーションは香港市場を約30%程度上回っているので、海外市場で上場している中国関連銘柄よりも高くなっています(既に割高感)

加えて、人民元安は約6年ぶりの安値圏にあるという状況も、今回の相互接続ニュースの向かい風になっています。

<USD/CNY 5年チャート>深セン香港市場相互接続承認へ!(中国株マーケットの柔軟性拡大?)3

(出典:同上)

人民元も2015年夏に突如「人民元切り下げ」があってからは為替推移が不安定な上、先安観が根強く残っています。

※人民元(CNY)が対ドルで5年ぶりの安値圏へ(今後、アジア通貨も連安リスク)/為替

これらを踏まえると、海外マネーが押し寄せて深セン市場に流れ込むというのは難しいという見方が多いようです。

最後に、2016年8月時点での「中国株3市場(上海市場、深セン市場、香港市場)の違い」についてまとめておきます。

・上海市場(本土)
A株(人民元建)・・・中国本土居住者向け(海外投資家の取引不可)と上海/香港株相互取引(海外投資家可)
B株(USD建)・・・海外投資家向け

・深セン市場(本土)
A株(人民元建)・・・中国本土居住者向け(海外投資家の取引不可)
B株(香港ドル建)・・・海外投資家向け

・香港市場(メインボード/GEM)
H株(香港ドル建)・・・中国本土事業展開・中国本土登記の企業(海外投資家可)
レッドチップ(香港ドル建)・・・中国本土事業展開・海外登記の企業(海外投資家可)
その他(香港ドル建)・・・香港の地場企業や海外の香港上場企業など(海外投資家可)

個人的には中国株のバリュエーションは今の水準くらいがちょうどくらいだと思っています。

これからよほどの中国国内の公正な規制改革と外国への資本開放、各企業ガバナンス強化とディスクロージャーの透明性の向上、マーケットに対しての中国政府非介入など、挙げ出せばキリがないくらい課題が多く「まだまだ未整備の市場(故にMSCIに入れてもらえない)」だと個人的に思っている一方で、もしこれらがクリアになっていけば、さらなる株価上昇もあり得るのかなと思っている投資先資産です。

もし今後の中国市場の伸びを期待する個人投資家であれば、海外積立投資で中長期でハイリスク・ハイリターン資産として一定割合を敢えて積み立て続けるという選択も中長期戦略の1つになってくるでしょう

(日本株式を積立投資するよりは値上がりとしてまだ良いパフォーマンスになる可能性は秘めているのではないでしょうか・・・とはいえ、かの著名投資家のジョージ・ソロス氏は「中国株ショック(中国崩壊)」に賭けているようですが。。)。

今後実際に深セン・香港市場の相互接続が始まってからの売買推移やチャートを確認していきたいものです。

〜併せて読みたい〜
※香港から90分で行ける今ホットな場所、中国の深圳(深セン)へぷらり!/香港ライフ

(カバー写真:SCMP)





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  • 眞原郁哉

    1986年、兵庫県神戸市生まれ。

    同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社。その後、K2 Investment株式会社入社。投資アドバイザーとしてクライアントのためになるアドバイスをできることにやりがいを持ってます。

    趣味はダンス、ネットサーフィン、珈琲。体育会系に見えて、実はインドアでもあったりします(笑)。

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