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ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)〜公益セクター投資と投資先選定の考え方〜

公開日: : 野村證券

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

今回は、野村證券の純資産ランキング上位に入っている「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」の情報です。

個人投資家でよく勘違いしている方がいますが「純資産総額や毎月分配金額が多い=必ずしも投資家にとっての運用パフォーマンスが良い投資信託(ミューチャル・ファンド)ということではない」ので注意しておきましょう。

それでは、確認します。

<ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)>

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)

【基準価額】4,279円(5/9時点)
【純資産総額】7,984億円
【設定来分配金累計額】9,830円
【毎月分配金/月々】50円

2005年からの運用開始ということなので11年間の運用パフォーマンス成果ということです。
ファンドの良し悪しを判断するときは、過去のリターン推移(マーケットが良い時も悪い時も含め、どのような推移をしていたか)が全てです。結果が全て。

分配金額込みので単純年間平均リターンは約3.1%なので際立って良い運用ができているという訳ではありませんが、ポジティブリターンなのが救いです。分配金の50円もタコ足分配金にはなっていないようです。

ファンドの特徴としては大きく2つ、

・世界の高配当利回りの公益株への投資
・毎月分配型

です。

・世界の高配当利回りの公益株への投資

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)3

簡単に言うと、生活インフラに関連する企業への投資です。

日本でも、電力(原発)、通信、水道、ガス、石油、運輸などの私たちの生活の礎となる部分を支える企業セクターです。このような公益セクターは比較的「景気の波を受けにくく(いくら景気が悪くとも、必ず必要であるから)、安定的な収益が見込めるので高配当銘柄になっている企業」が多いです。日本人個人投資家であれば、東京電力株や電力株式が分かりやすいはずです。

このファンドのポートフォリオ(組入銘柄)がこちら

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)2

やはり「電力系」が多いですね。銘柄は72銘柄へ分散し、予想平均利回りは4.0%となっているのでファンドのトータルリターンと比較すると、とトータルリターンは満足な水準で推移している訳ではない(年間平均リターンは約3.1%)ことが分かります。

地域、国、通貨、業種別構成の詳細がこちら

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)1

半数程度が米国株式への投資ということですね。

この米国公益関連株式への投資という着眼点は良いと思いますし、個人投資家は自分のポートフォリオ内に入れておいても良い資産のセクター(「公益セクター」)だと思います。例えば、毎月一定金額をコツコツ積立投資する海外積立投資などの中で1つのファンドとしてこのようセクターのインデックスファンドを組み入れておくことも良いでしょう。

<Q(質問).>

投資アドバイザーの私が、このピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)へ投資するか否か?

<A(私).>

いいえ、しません。

なぜなら、毎月分配金になっているために投資効率が悪く年間でたったの3.1%にしかならないからです。

かたや一方、例えば同じ「公益セクター」のインデックス・ファンド(MSCI USA IMI Utilities (USD))のパフォーマンスを見ると、

MSCI USA IMI Utilities (USD)

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)4

「MSCI USA IMI Utilities/青色:232.47」となっています。

パフォーマンス推移

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)5

右端の数字ANNUALIZED(年間平均リターン)「9.09%」という数字を見て分かりますが、同じような「公益セクター」で、野村證券で販売しているピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)の3倍近いリターンで推移しています。

セクター別などの詳細

ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)6

もちろんこのインデクスの投資対象はUS資産のみですが、個人投資家の投資している全体のポートフォリオで考えると、同じような「公益セクター」への資産配分と考えれば、このインデクスへ投資する方が個人投資家としては合理的かつリターンを上げられることになります。

結局、個人投資家の多くが「知らない世界(オフショアファンドも含め、海外のインデクスファンドやミューチャル・ファンド)」には、日本国内で販売されている投資信託(ミューチャル・ファンド)などよりも当然良いパフォーマンスを上げているものは当然沢山あります。

大手金融機関で国内投資しかしていない個人投資家は「世界の広さ(オフショア投資=海外投資)を知らない(=知らないようにある意味仕向けられている、また情報が入らないようになっていた)」ことでどれだけの2度と戻らない資産運用の時間と上げられていたであろうパフォーマンスを無駄にしてきているのか、今一度考えな直してみてはいかがでしょうか。

〜併せて読みたい〜

・日本人個人投資家に足りない投資資産と野村證券マンの限界/野村證券物語



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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。

過去10年間に渡り年間平均10%以上のリターンをあげている海外の投資情報を、実名を用いて載せています(日本には存在しないファンドです)

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    • 眞原郁哉

      兵庫県神戸市出身。

      同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社(リテール営業)。その後、K2Holdings(K2Investment/K2Partners)に参画。投資アドバイザーとしてクライアントにより客観的にマクロ/ミクロ経済を踏まえて資産運用の情報発信、コンサルティングできることにやりがいを感じています。

      趣味はジム(筋トレ)、哲学、遺跡(世界遺産巡り)、旅行、映画、ネットサーフィン、珈琲、陰謀説の妄想。本格的に筋トレを開始してから、ほとんどお酒を飲まなくなりました。近いうちに格闘技(KravMaga)を開始したい。

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