逆張り思考?ラブ・パニック指数が示す向こう6ヶ月に、米国株式S&P500指数が平均40%上昇するシグナル点灯中
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資産運用の基礎、Q&A、基礎用語
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回取り上げるのは少しマニアックな逆張り指数の1つ「ラブ・パニック指数(BNP Pariba’s Love-Panic Index)」についてです。
結論から言うと、
「S&P500指数はこれからまた40%程度上昇しそうなシグナルが点灯しているので(要は「市場価格は安いということで今後更なる高値を期待できるということ」)海外積立投資で、しかも元本確保型で積立投資しておきましょう」
ということです。
逆張りとは?
弊社では株式短期デイトレードやFXの投機についてのはご相談に対してアドバイスはしていないので、このギャンブル性の強い「逆張り」について言及することは少ないのですが、海外積立投資でS&P500指数に投資している投資家も多いはずなので今回は敢て取り上げてみました。
そもそも「逆張り」とは何なのか?ということから始めます。
人生においても好不調のサイクルがあるように、経済や株価にも一定のサイクルが存在します。それを信じるか信じないかはまた別次元の話なのですが、「そういうサイクルがある」という程度の認識で読み進めてください。
まず上の図で確認できるように経済や株価の動きにおいては、緑色(Expansion)、オレンジ色(Boom)、Peak(頂上)、赤色(Recession)、Trough(底)、青色(Recovery)、緑色(Expansion)というのが一定サイクルです。
多くの日本人個人投資家(特に短期思考な人)が陥るのは、本来は利益確定すべきタイミング(緑色(Expansion)、オレンジ色(Boom))にも関わらず、逆に買い増しをして、結果「売却・利益確定」をしません。むしろPeak(頂上)を越えて、赤色(Recession)に入ってから主観に流されて「売り急ごう」とします。
結果、「高く買って、安く売る」、ともっとも投資効率が悪い方法になります。。
さて「逆張り」とは、経済や株価や指数が下げている流れの中でその下げ止まりを予想して投資をし、それらが上昇した後に売って利益に変えようという手法のことです。
簡単にいうと「安くなったところを買え」です。
上の図で言うと赤色(Recession)、Trough(底)で投資をして青色(Recovery)、緑色(Expansion)で利益確定をするということです。
それが分かれば皆そうしてる!という声が当然聞こえてきますが、そもそも上昇している時に利益確定できないのはなぜでしょうか?
1.)もっと上昇するかも知れないという欲が勝る
2.)もともと推移を見ていない
3.)短期で投資をしていない
など色々あると思いますが、私が様々な個人投資家を見聞きしてきた中で圧倒的に多いのが、1.)の人がほとんどだからです。
例えば「年間リターンを10%」と設定して投資を始めたのに、10%以上になっても利益確定をしない。むしろもっと上がると主観に頼って下げ局面になって急に慌てて売却をしてしまう、という傾向にあるからです。オートマチックに何パーセント上昇したら売却する(利益確定・損切り)ルールを独自に持たない限り、永遠にマーケットの上下に左右され続けます。
2.)はやや問題ありですが、3.)は良い考え方です。
海外積立投資をしている投資家の考え方は基本的に3.)なので、短期の上げ下げを気にしても仕方ないということは下でも述べている通りです。
ラブ・パニック指数が示す向こう6ヶ月に、米国株式S&P500指数が平均40%上昇
ラブ・パニック指数というオモシロイ名前の参考指数があります。
これは資金動向や空売りの比率、売買高などのデータを追跡する典型的な「逆張り」を図る為の指数でBNP Paribas’sが出しています。
(出典:Bloomberg)
白色のチャートがBNP Paribas’sLove-panic Indexの推移で、上に行くほどLove(投資家の多くが「幸福状態」)にあって、下に行くほどPanic(「パニック状態」)というのを示しています。
そして、これは米国株(S&P500指数)の下落から反転、上昇へのシグナルで向こう6カ月に平均で40%余りの上昇が示唆されていると言われています。
<S&P500指数 6ヵ月チャート>
年始から下落局面だったS&P500において、多くの投資家がこの下落している局面で恐怖から売却を急いだ人が多かったと思います。
が、本来はそうではなく、むしろ投資しておく方が良いというのは下記の中長期チャートを見てもよく分かります。
<S&P500指数 5年チャート>
そして、まさに今はラブ・パニック指数(逆張り指数)が示しているようにS&P500指数はさらなる上昇があるようなので、今後を資産を築きたい個人投資家は海外積立投資で投資しておくべきタイミングでしょう。
(カバー写真:The Telegraph)
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