各社ストラテジストによる2016年末の日本株式のターゲット見直しが相次ぐ
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最終更新日:2021/02/10
マーケット全般(株式、債券、為替)
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
先週末に各ストラテジストによる日本株価の見直しが相次いでいます。
とは言え、2015年5月時点でこのブログでも情報発信したように、個人投資家はそもそも彼らの予想ほど参考にしなくて良いのですが・・・
※日経平均株価が終値で15年ぶりに2万円台回復!(日本株に強気な方々)/マーケット(日本)
まず思い返してもらいたいのは2015年末時点の大納会終値、TOPIX:1,547.30pt、日経平均株価:1万9,033円71銭でした。上のブログでも書いていますが、5月時点で強気一辺倒だった各社のストラテジストたちは大外れ予想をしています。残念ながら「彼らプロの予想」を信じて退職金などの資金で投機を行った個人投資家も多かっただろうと思います・・・。
さて、直近の見直しで各証券会社アナリストと運用会社(ファンド)のファンドマネージャーの2016年末の予想がこちらへ変更(年始からも大幅変更)。
TOPIX:中央値1,800pt.
日経平均株価:2万2,500円
さらに、直近各社が出している見直しがこちら。
米バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(阿部健児株式ストラテジスト)
TOPIX:1,750pt→1,520pt(16年末)
為替:1ドル=125円→115円(16年度平均ドル円前提)
シティグループ証券(飯塚尚己株式ストラテジスト)
TOPIX:1,650pt→1,500pt(16年末)
為替:1ドル=125円→115円(16年度平均ドル円前提)
SMBC日興証券
TOPIX:1,750pt→1,550pt(16年末)
ゴールドマン・ザックス証券
TOPIX:1,800pt→1,600pt(12ヵ月先の目標水準)
野村證券(松浦寿雄チーフストラテジスト)
日経平均株価:2万2,500−2万3,500円→1万9,000円−2万2,000円(16年末)
2015年には散々強気に「2万2,000円台」と言っていたにも関わらず、大幅な下方修正をしている各社ですね。
為替も同様です。
※金融機関の為替相場(USD/JPY)予想一覧(2016年2月時点)/為替
このように修正に修正を加えて正当化してくる短期予想こそアテに出来ず、個人投資家も同様に特に中長期での資産運用においては、短期で予想しても無駄というのは上で書いた通りです。
まして一応「プロ」の彼らがこれだけ大幅な修正をせざるを得ない状況で、素人や初心者投資家が「投資初心者なので日本株に投資しようかと思っています」とか「FXを始めようと思っています」というのはいかに無謀であってギャンブルや短期志向の投機でしかないというのもよく分かると思います。
だからこそ投資初心者こそ 海外積立投資をするのが最も効率的な中長期での資産運用だというのは間違いありません。
※相場が良くとも悪くとも「買い推奨」の証券マン!もしアナタが「資産運用初心者」なら迷わず「積立投資」をすれば良い/野村證券物語
さて、そんな日本の株式推移が2008年の金融危機時(リーマン・ショック時)前の動きに酷似してきているというのが話題になっています。
(出典:Bloomberg)
青色:日経平均株価(2007年5月〜2008年4月)
白色:日経平均株価(2015年5月〜2016年2月)
2007年がどういう時期だったかと思い返すと、当時のFRBによって米国金利を2007年9月に切り下げられたのですが「時既に遅し」の状況で、そこからは誰もが知っている金融危機(リーマン・ショック)へ繋がっていったという「金利変動の影響」が色濃く現れた時でした。
当時の動きとチャートの推移として酷似してきているというのでマーケットでは警戒感も出てきているようです。
2016年年始から世界株の調整が起こりMSCIワールドインデックスが7.7%安水準で、さらにワースト上位国では
ギリシャ
イタリア
中国
日本(17%安)
となっている状況です。
年始に私も様々なビックリ予想していますが、今年は引き続き非常に荒れそうな予感ですね。
※2016年ビックリ予想(ー短期株価予測と為替予測は単なるギャンブルー) / マーケット(世界)
(カバー写真:Bloomberg)
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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