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証券会社の異世界を垣間見る〜とある証券マンの1日〜

公開日: : 最終更新日:2016/10/14 野村證券物語

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

今回は新たなカテゴリーとして「野村證券物語」を作ってみました。「証券会社」や金融機関に馴染みが薄い他業種の人にも分かりやすいように情報を伝えられればと思います・・・。昨日たまたま香港のレストランで出会ったインド人が香港のNOMURAで働いているということを聞き、彼はもともとGoldmanSachs出身だったそうですが、現在は野村マンなのか!と野村證券が懐かしくなりました(苦笑)。

Screen Shot 2015-09-03 at 14.03.02(出典:野村證券HP)

早いもので、私のファーストキャリアだった野村證券を辞めてからすでに3年以上が経過しています。実は私は野村証券マン時代で過ごした時間以上に、今のK2 Investmentでのキャリア経験の方が圧倒的に濃い時間、修羅場、酸いも甘いも経験できていると思います。よく「何で野村證券という超一流の大手企業証券会社を辞めて、ベンチャーへ転職したの?」と聞かれることが多いのですが、私は大手だからとかベンチャーだからとかそういうちっぽけな括りで物事を判断する事自体がナンセンスだと思っています。それぞれに、それぞれの良さがあり、どちらに属してキャリアを積んだり働く方が自分にとって「楽しいか」「仕事をしていてやり甲斐を感じるか」だと思います。

超就職氷河期時代に内定した野村證券

私が就職活動をしていたのは2009年金融危機時(いわゆるリーマン・ショック年)でした。この年、どこの企業も軒並み学生の採用数を絞り込み、かつ直接的にであれ間接的にであれ痛手を追った金融機関が前年までの「大量採用」とは異なる方針を示していました。時は「超就職氷河期」。

そんな中、私は学生時代の約4年間を学問としてファイナンス(マクロ金融経済、行動ファイナンス)を学び、就職活動の頃には「就職先は金融機関=直接金融の証券会社」と決めていました。仲の良かった友人たちは「大手商社」や「コンサル」を目指す連中が多かった中、私は証券会社、投資銀行に絞って就職活動をしました。そして幸いな事に、いわゆる「リクルーター(人事且つ人事とは別に採用サポートをする部隊)」という人たちにマークしてもらい、気がつけば野村證券を始め、他証券会社、メガバンク(一応、説明会などには参加)、信託銀行(これも一応)など10社近くリクルーターと直ぐに連絡がとれる環境になっていたのです。結果、まともに受けた企業は内定(もしくは内定辞退)と全く就職氷河期を感じず就職することができました。就活って本当に縁だと思います。

学生時代に会った野村證券マン(社員)は「おお!仕事出来るオーラ(というか威圧感、というかオールバック?)」をビシビシ感じたのを覚えています。それは入社してからも同じでした。証券会社(証券マン)の面白いところは「世界情勢を把握している人」が多いということ。毎日、ニュースをチェックし、株価をチェックし、為替、金利、世界の政治動向、あらゆる情報をキャッチすべく高いアンテナを張り続けている」ので話をしていて実に面白いのです。もちろんこれが「證券営業の要」なのですが・・・。

とある証券マンの1日、とにかく朝が勝負

畑違いの業種(特にメーカー)の人から「証券マンって激務そうだよね」というのを聞きますが、きっとそれはメーカーとか金融とか関係ないと個人的には思っています。

とある証券マン(新人)の1日のスケジュールを見てみましょう。

「日経新聞は、新聞配達が届けに来る時に手渡しされるくらいの気持ちで早起きしろ!」という教えを守り、

4:30am 起床、4時半頃から約1時間かけて日経新聞の全ページを「赤ペン」で線を引きながら、ノートにまとめる
5:45am  モーニングサテライト(朝の経済情報TV番組)を見ながら、前日のニューヨークマーケット、その日の先物市場動向の情報を得ながら、朝食をほうばり、着替える(もちろん髪の毛のジェルは忘れない)
6:20am 支店に出社、新人の雑務
7:00am 上司との日経新聞の読み合わせ、セールストーク確認、その日のスケジュール確認
7:30am 自席でPCを確認し、マーケット動向やニュースをチェック
8:00am 全体ミーティング
9:00am 電話営業、飛び込み外交(営業)の開始
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
18:00pm その日の外交成果ミーティング
ミーティング、雑務、翌日の予定
22:00pm 退社、夕飯
23:00pm 帰宅、日経新聞夕刊読破、お客さんへの手紙を書く
就寝・・・以下、翌日も続く。。

というのが、一般的な新人証券マンの1日です。今は就労時間の関係で色々変わっているのでしょうけれど、大和証券の友人やSMBC日興証券の友人もだいたい当時はこういう生活を送っていました。

証券マンの朝はとにかく早い!日本の夜〜夜中のニューヨークマーケット、朝方のオーストラリアマーケットを確認する上で致し方ないのです。「朝が弱くて・・・、低血圧で・・・、冬場の寒さで布団から出れなくて・・・、まだ朝日が昇ってないけれど・・・」なんて言い訳はできません!常にWake Up Early!です(苦笑)

新鮮な情報が命=セールストークの源泉

証券マンの面白い点として「世界情勢を把握して」と上で書きましたが「常に変化し続ける金融商品(=リスク商品の株式、為替、金利(債券))」を扱う以上、新鮮な情報が欠かせないというのが証券マンです。特に、短期で売買する(売買手数料のコミッションを上げる)ためには、お客さん(投資家)が「買う為の情報」と「売る為の情報」を出来る限りどちらも揃えておく必要があるのです。

そう考えると、メーカー業界の方は自社製品をしっかりセールス出来るものの「経済」の中で生きているにも関わらず、世界情勢や為替動向、金利動向をしっかり把握している人に未だに出逢ったことがありません。これは業種が違うからなのか、情報のアンテナの張り方が違うからなのか分かりませんが、相対的に「世界情勢(マーケット環境)」を分かっている非金融業界の方が多いなぁ〜と常々思っています。

短期売買を目標とする証券マンにとって「新鮮な情報は命」です。一方の個人投資家も出来るだけ新鮮な情報を自分自身で自発的にキャッチすることで、証券マンと同じような情報の土俵に上がることは十分に可能です!特にインターネットが発達している以上「情報が取れない」なんてことはありえません。

※自分の可能性を拡げるための三種の神器(ITスキル・語学・ファイナンス)/ふっと想う

証券マン、証券会社は本当に面白いと個人的に思います。野村證券での素晴らしい経験と尊敬できる先輩方がいなければ今の自分はいないので、本当に良い経験を積めたなと今でも感謝しています。証券会社は、他業種からすれば異世界という人が多いので、今回その世界を少し垣間見れたのではないでしょうか?



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  • 眞原郁哉

    1986年、兵庫県神戸市生まれ。

    同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社。その後、K2 Investment株式会社入社。投資アドバイザーとしてクライアントのためになるアドバイスをできることにやりがいを持ってます。

    趣味はダンス、ネットサーフィン、珈琲。体育会系に見えて、実はインドアでもあったりします(笑)。

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