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野村アセットの日経レバレッジETFの限度額1兆円へ引き上げ!〜NEXTFUNDS日経平均レバレッジ・イデックス連動型上場投信〜

公開日: : 最終更新日:2015/09/01 インデックス投信・ETF, 野村證券

こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。

先日、野村アセットマネジメントが運用する国内最大のレバレッジ型上場投資信託(ETF)の信託金額(≒運用額)上限を1兆円に引き上げるというニュースが出ていました。(背景には信託金額が限度額に接近したため)28日に申し込みを一時停止にしたものの、本日8/31日から再び投資できるようになっています。Screen Shot 2015-08-31 at 21.55.42そもそも、上場投資信託とは?という点からですが、ETFと呼ばれるマーケットに上場している投資信託のことを指します。なので、売買は株式と同様の売買手数料(+保有していると信託報酬など)がかかるというものです。

さて、まずは基準価額の推移からです。Screen Shot 2015-08-31 at 21.57.02NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信(1570)<愛称:日経レバレッジ指数ETF>>
【基準価額】1,500,885円(8/31時点)
【純資産総額】6,658億円

このファンドは日経平均レバレッジ・インデックスという指数(インデックス)を対象指数としているファンドで、ざっくり分かりやすく言えば「ファンドの価格が日経平均株価の2倍(レバレッジ)の値動きをする上場投資信託」というものです。

「レバレッジ」というのは「テコ」の原理なので、このファンドの場合、1倍の投資信託(買付金額)に対して、日経平均株価の値動きに「2倍」連動して変動する「レバレッジ(テコ)」があるということです。つまり、ハイリスク・ハイリターンには持ってこいの商品です。日経平均の日々の変動率に対して2倍、マイナス1倍の変動を目指すイメージです。

ETF(上場投資信託)なので株式と同様に売買ができ結果、投資信託の短期売買自主規制ルールというものにも抵触しないので、ガンガン稼ぎたい野村證券マンは強気でオファーする商品です。ちなみに「相場師(?)」とも呼ばれる証券マンは、こういう「日経平均ダブル・ブル投信」や「ベア型投信」をフル活用して短期でゴチャゴチャ売買してお客さんと共にマーケットと戦い続けています。当たるも当たらぬも証券マン次第というところですが、超優秀な野村マンも中にはいるので短期勝負でリスクをガンガン取りたい(この資金は無くなってもいいや!)という場合には持ってこいです。

話を元に戻します・・・。

このファンド「2倍の値動きをする」と上で伝えましたが、でも実際はそうではありません。少し理解が必要です。

Screen Shot 2015-08-31 at 22.12.02一応ファンドの説明上、このような記載はあるもののこれをパッと見て「ほうほう!」となる個人投資家は中々いないと思います。ポイントはこの日経平均レバレッジ・インデックスが『「日々の騰落率」が「日経平均株価の騰落率」の2倍として計算』という点です。単純に、価格が2倍で上下するということではないのです。

そもそも、この「騰落率」という言葉が厄介で、その意味は「引値の前日比率=その日の上昇率(or下落率)」のことを言い、算出方法は「(引値−前日引値)÷前日引値」をパーセンテージ(%)で表します。これは特に覚えなくて良いですが、概念だけは抑えましょう。

単純に、小学生でもわかる百分率の話です。

例えば、基準日の日経平均株価とレバレッジ指数を100とした場合、
ある日、日経平均株価が10%下落した場合は90、ファンドは2倍の動きなので20%下落し基準価額は80となる。
翌日、日経平均株価が20%上昇すると108、ファンドは40%上昇し基準価額は112となる。
基準日の日経平均の騰落率(変動率)は8%なものの、ファンドは単純に2倍「16%」とならず、12%となるわけです。

という事は、仮に毎日毎日上下に10%なりを日々交互に上げ下げを繰り返した場合どうなるかは分かりますよね?株価は確実に下がっていきます。これがこのファンドの「ミソ」です。チャートでいうと右肩下がりで下降し続けることになります。

考え方としては海外積立投資でも出てくる日々のリターンを累積することで生じてくる「複利」と同じです。なので、日経平均の値動き(変動率)が上下繰り返すとマイナスの方向へのズレが生じやすくなり、期間が長くなればなるほどそのズレが拡大していくというハイリスク・ハイリターンな特徴があります。

恐らくこのETFと共に抱き合わせて販売されている(投資推奨されているのが)『NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(愛称:日経インバース指数ETF)(1571)』だと思います。これはヘッジファンド(オフショアファンド)が当然の様に運用戦略に取り入れている「売り」が出来るETFです。マーケットが下落する時に効果を発揮します。

超短期で売買かつハイリスク・ハイリターンで勝負!というギャンブラー的な投機家(✕決して中長期の投資家向けではない)にはこのレバレッジ型やインバース型の短期売買は向いていますが、ずっと丁半博打を行い続けて当て続ける必要があるので、相当なる強運+相場師野村證券マンが担当である必要があります。

今回、1兆円に引き上げた野村アセットマネジメント(販売は野村證券)ですが、その理由は「大口機関投資家からこの1ヶ月程度でこのETFに関して強いニーズがあった」とのこと。法人営業のスーパー野村証券マンが見事なセールスで切り込んだのでしょうか。法人資金で投機的に勝負する・・・日経平均株価が上がり続ければ旨みがあるものの・・・結局は上げ下げの世界、中長期の個人投資家には関係ないETFですね。





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  • 眞原郁哉

    1986年、兵庫県神戸市生まれ。

    同志社大学商学部(マクロ金融専攻)卒業後、野村證券入社。その後、K2 Investment株式会社入社。投資アドバイザーとしてクライアントのためになるアドバイスをできることにやりがいを持ってます。

    趣味はダンス、ネットサーフィン、珈琲。体育会系に見えて、実はインドアでもあったりします(笑)。

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