「アジア好利回りリート・ファンドの分配金」について
公開日:
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最終更新日:2021/02/09
資産運用の基礎、Q&A、基礎用語
こんにちは、K2 Investment 投資アドバイザーの眞原です。
今回はQ&A形式で質問に回答していきます。それでは見ていきましょう!
<Q.>(7/2時点)
「アジア好利回りリートファンド」と言う商品について買うかどうか迷っています。
200万円の運用に銀行から勧められたのが、このアジア好利回りの物なんですが…
いいことしか言わないのですが、買ったからには本人の自己責任ですから、いい話を聞いて飛びつかないようにしています。
分配が200万円に対し3万ちょっと毎月貰えるって良くないですか?と言われ、即決めせずに帰ってきましたが。よろしくお願いします。
<A.>
「アジア好利回りリート・ファンドの分配金」について
はじめまして、K2 Investment の眞原です。 ご質問にお答え致します。
【基準価額】11,563円(7/1時点)
【純資産総額】3,167億円
【分配金/月々】200円
【分配金累計額】8,750円
商品性については以前に私のブログで情報を発信しているので、ファンドの特徴や情勢についてはこちらに譲るとして、併せてご一読下さい。
※『眞原郁哉の海外投資ブログ(アジア好利回りリート・ファンド(モーニングスター・ファンド・ファンド オブ ザ イヤー2014)/SMBC日興証券)』について
3年間の年間平均リターンは約26.6%程度ですが、月々の分配金の86%はタコ足分配金(特別分配金=元本払戻金)になっているので投資効率が悪い運用になっています。
銀行員のセールストークである「200万円に対し3万円ちょっと毎月貰えるって良くないですか?」というのは、最低なセールストークです。毎月3万円(年間36万円)を分配金として出して基準価額も上昇するとすれば、ファンドのリートポートフォリオの配当利回りで5.3%しかないこのファンドが単純に年間リターンで18%を上げ続ける必要がるということです。残りの13%に関しては為替要因によるところが大きく不確かさしかありません。
つまり、このファンドは「毎月分配金の多さ」をウリにしているだけで、何も分かっていない(もしくは実はその実態を分かっている?)銀行員が「分配金」だけでセールストークを組み立てているだけに過ぎないので、質問者さんの考えや他の投資資産の事を踏まえて勧めている訳ではないので要注意です。
その場で投資されずに帰宅されて良かったと思います。
まず、ご自身でどのような運用が合っているかを知る上ではこのような診断が参考になるので、一度試してみてください。
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オフショア投資とは:日本には入ってこない海外の金融商品に直接投資をすることをいいます。それらのファンドが主に税金のかからない国(オフショア)に登記されているのでオフショア投資と呼ばれています。
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